生活の上で欠かせない「衣食住」のひとつ「食」。食事は私たちの生活と切っても切れない存在です。いまは様々な合わせ調味料が販売されていたり、料理家電が開発され、昔に比べて料理過程はずいぶんと楽になりました

しかし、この合わせ調味料について「手抜き」であるという指摘がツイートでつぶやかれ、話題を呼びました。

合わせ調味料を使えば、味の調整などの心配をすることなく料理が可能です。しかし、そういったツールを使うことに「向上心がない」と苦言を呈したこのツイートには、「便利なものを使うのは当然の権利」と多くの反論が寄せられました。

そんな話題のなか、「”料理”において、大変なのは調理だけではない」と訴える椎堂かおる @zerozero_dailyさんのツイートが注目されています。

「ごはんが食卓に並ぶまで」

毎日の食卓に並ぶ「料理」が完成するためには「調理」以外の様々な過程があることを、わかりやすく図式化しています。

料理する側からは、共感の嵐!

ふだん料理をする側にとっては「そうそう!」と共感される、このツイート。ふだんあまり料理をしない側にとっては「どこが?」とイメージできないかもしれません。では、具体的にそれぞれの何が大変なのでしょうか。

▽「レシピの収集・記憶」

料理を作るためには、まず前提としてレシピを把握しておかなければなりません。よく言う「冷蔵庫の中にあるものでササッと作る」というのは、自分の中にその食材を使った献立のデータベースがあってこそ成り立つものです

また、食事は毎日のことなので、同じメニューばかり作るわけにはいきません。様々なバリエーションのレシピストックを自分の中に蓄積しておく必要があります。クックパッドのようなレシピサイトがヒットしたのも、レシピの収集・記憶が効率よく出来ることが要因のひとつだと思います。

毎回同じメニューでは自分も飽きてきます。

人に食べさせるメニューとなると、より慎重になりますよね。

▽「献立を考える」

「献立なんて、考えるのは簡単じゃん!」と思う人もいるかもしれません。しかしハンバーグ!カレー!から揚げ!といった好きなものを好きなだけ食べるのではなく、肉も野菜もバランスのとれた献立を考える必要があります。そして、食事は毎日続いていくのです。レストランのように毎日同じものを作るわけにはいきません

1日においてバランスのとれた食事、そして長期的にみてバリエーションにとんだメニュー。これらを継続していくことは料理する側の頭を悩ませ、ときに暗礁に乗り上げる場合もあるのです。

1週間、材料を使い回しながらバリエーションもあって…となると、かなり頭を使います。

毎日バランスを取り続ける、というのは意外と難しい作業です

▽「材料を買う」

献立も決まり、あとは材料を買うだけ。しかし、お金は無限にあるわけではありません。お金が潤沢にある・料理が趣味だから極めたい!という方は凝った調味料や、高級食材を惜しげもなく使用することができるかもしれませんが、たいていの人は1か月に食費に費やせるお金は限られています

また、安いからといって大量に買ってしまうと、使いきれなくて無駄にしてしまう場合もあります。仕事をしていると買い物に費やせる時間は限られており、例えば週末に予算内で、1週間の献立分の使いきれるだけの買い物をする、ということはかなり頭を使う作業です。

一人暮らしだと、消費できる野菜の量なども限られるので、買い物には慎重になりますよね。

特売しているスーパーに毎日通えるわけではないので、「予算内」というのがなかなか難しいです。

作る側への感謝の気持ち「ごちそうさま」

食事を作るにあたって、作る側には様々な過程があります。食後のあいさつである「ごちそうさま」という言葉には、実はこういった作り手および料理に対する感謝の気持ちがこめられています。

元来、「馳走」は「走り回る」ことを意味し、食事の用意、材料の調達の為に走り回ることから、もてなしの意。それに、接頭辞「ご」と接尾辞「さま」を付け、御馳走に感謝する意。

出典 https://ja.wiktionary.org

確かに、材料調達のために馬を走らせていたような昔と比べれば、食事を作ることへの苦労はぐっと減ったと思います。しかし、料理に対する苦労がゼロになったわけではありません
レストランでは、そこで提供された食事に対して料金を支払いますが、家庭料理では当然ですが対価は支払われません。しかし、「手抜きだ」「向上心がない」と批判をするのではなく、「ごちそうさま」にこめられているような「料理を作ってくれたことに対する感謝の気持ち」を表すことこそが、その対価なのではないでしょうか

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