東京メトロで販売している新しいフリーパス「24時間券」。
その名のとおり24時間利用できるわけですが、意外な使い方もできます。

■「24時間券」の概要

東京メトロの全線に「24時間」乗り降り自由になるきっぷです。

従来の「一日乗車券」では、初電から終電までという限定がありましたが、時間で区切られるようになったわけです。



たとえば13時から使う場合。

「一日乗車券」では、13時から使うと当日の終電まで有効でした。

「24時間券」では、13時から使うと翌日の13時まで有効です。



値段は、大人600円、子供300円。

当日券は券売機で購入できます。

一部の駅を除く定期券売り場では前売りでも購入できます。

出典 http://www.tokyometro.jp

もちろん、ショッピングや観光で何度も乗り降りする使い方が一般的です。
一般的な利用方法以外にも、プライベート利用でなくても、使い道があります。

公式サイトにはハッキリ書かれていない効果があります。
それは
「24時間の基準が、開始も終了も【入場】、であること」
です。

13時に「24時間券」を改札に通した場合、翌日13時までに改札を通せば、下車駅の到着時間(改札を出る時間)が13時を過ぎても、下車駅までは有効です。


これをうまく利用すると、2日連続で同じ時間に東京メトロを利用する場合、片道3回分(1日目の往復と2日目の往路、または1日目の復路と2日目の往復)を、1枚の24時間券でカバーできることになります。

たとえば、240円区間を2日間同じ時間に2往復する場合。
単純な行き来⇒240*2*2=960円。
「24時間券」を利用すると⇒ 600円+240円で840円。
120円安くできます。


■具体例

いろいろなパターンを作って、具体例を挙げてみます。

<例1>片道240円区間を、月火水木の週4日連続往復、3週間続ける場合。
※IC運賃は237円です。
※普通回数券は、2400円で11枚発券されます。
※1週間で片道8回、3週間で片道24回利用します。
※24時間券は、月火水で2回利用します。木曜日はICカードとします。

(1ー1)IC運賃24回分
 237*24 = 5688円

(1-2)普通回数券2組(22回)+IC運賃2回
 2400*2 + 237*2 = 5274円

(1-3)24時間券2回利用+IC運賃2回。これを3回
 ( 600*2 + 237*2 )*3 = 5022円

⇒24時間券を利用すると、
IC運賃より666円、回数券利用より252円お得です。

<例2>片道240円区間を、8/7~8/14の間毎日往復する。
※IC運賃は237円です。
※普通回数券は、2400円で11枚発券されます。
※8日間で片道16回利用します。
※24時間券は、8日で5回利用します。

(2ー1)IC運賃16回分
 237*24 = 3792円

(2-2)普通回数券1組(11回)+IC運賃5回
 2400*1 + 237*5 = 3585円

(2-3)24時間券5回利用+IC運賃1回。
 600*5 + 237 = 3237円

⇒24時間券を利用すると、
IC運賃より555円、回数券利用より348円お得です。

<例3>片道240円区間を、8月の月曜~金曜に往復する。
 ※IC運賃は237円です。
 ※08/11~08/16、は旧盆で休みとします。
 ※全部で19日、片道38回利用します。
 ※普通回数券は、2400円で11枚発券されます。    
 ※時差回数券は、2400円で12枚発券され、平日は10時~15時に使えます。    
 ※週末など休みの日は一切使わない前提です

(3-1)IC運賃38回分
 237*38 = 9006円

(3-2X)時差回数券3組(36回)+IC運賃2回
 2400*3 + 237*2 = 7674円
 ※平日10時~15時の利用に限定する場合です。

(3-2Y)普通回数券3組(33回)+IC運賃5回
 2400*3 + 237*5 = 8385円
 ※時間の制限を設けない場合です。

(3-3)通勤定期1か月
  7990円~8700円
 ※東京メトロは1キロごとに定期券の値段が異なります。
 ※240円区間1か月定期の最安値が7990円、最高値が8700円です。

(3-4)24時間券を利用する。  
 <A>第1週、第4週(5日ずつ)
  1週につき、24時間券3回+IC運賃1回
  ⇒(600*3 + 237)*2 = 4074円

 <B>第2週、第3週、第5週(3日ずつ)
  1週につき、24時間券2回
  ⇒(600*2)*3 = 3600円

 ⇒合計 4156 + 3600 = 7674円

⇒24時間券を利用すると、
普通回数券の利用時よりも、711円安くなります
通勤定期よりも、最低316円、最高1026円安くなります

<例3補足>
お盆休みを想定せず、週5回*4週と週3日*1週とした場合、24時間券を利用すると、8148円となります。
営業キロが13キロの定期券代が8160円となるので、定期代次第で、定期券のほうがお得になる場合と24時間券のほうがお得になる場合があります。
ちなみに、営業キロ13キロ以上は、次の区間が該当します。
千代田線:綾瀬~大手町
東西線:中野~門前仲町
日比谷線:北千住~霞ヶ関
など。

240円区間の例でまとめてみました。
夏休み期間なので、狭い時期に連続したり、長期間で週の少ないケースもあるだろうと思い、上記の3つを想定しました。

東京メトロの運賃は、280円、300円もあります。同じパターンで考えれば、さらにお得になります。

■注意点

こういうことも書かないと不公平なので、あえて書きます。
24時間券を利用した上記の方法には、注意点があります。

(1)連日の移動が前提となる利用。
ご理解いただいているかもしれませんが、この利用法は「連日利用」が前提です。
月・水・金、というような「隔日」の場合は利用できません。

(2)利用期限の「時間」に要注意

朝8時に利用開始した場合、翌朝8時までに改札を通らないと、券は無効になってしまいます。夕方18時に利用開始した場合、翌朝18時までに改札を通らないと、券は無効になってしまいます。
残業や遅刻など、利用する時間帯に変動がある場合は、注意が必要です。

(3)土休日のみの利用は、回を重ねる場合は「土休日回数券」のほうが安い。
東京メトロには、「土休日回数券」という、10枚分の値段で14枚発券される回数券があります。これをフルに利用した場合、「24時間券」を利用するよりもさらに安くできます。もちろん回数が少なければ別です。

(4)準備に手間がかかる
お得になるかどうかの見積もりや、都度購入する手間がかかります。
ただ、(240円より高い)280円区間の場合など、見積もるだけの余地は・・・あると思うのですが・・・いかがでしょうか。

■おわりに

オリジナルで記事を書いてみました。

夏期講習や短期バイトで、定期券ほどでなくても利用する機会が増える時期です。
手間が少々かかる部分もあるので、賛否が分かれるかもしれません。

もしよかったら、各種経路検索で見積もって、検討してみてはいかがでしょうか。

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何もかも手探りです。

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