いたずら好きな娘のかわいい行動?

ミシガン州トラヴァースシティに在住のステイシー・ワーマン・フィーリーさんが、ふとトイレを覗いて見ると、なんと3歳の娘が便座の上に立っていました。

母親は、「あらら!」と笑顔でその姿を写真に収めたのです。

「いたずら好きな娘のかわいい行動」として、写真を夫の携帯に送ろうと軽い気持ちで撮影したものでした。

出典 https://www.facebook.com

便座の上に立っていた3歳の娘

この行動の真相を知って母は凍り付いた

しかし、娘が自分が今、何をしているか、理由を話した時、母親の表情は凍り付いたのです。

それは彼女が幼稚園の避難訓練で学んだものだったのです。

便座の上に立った理由

これは、「ロックダウン・ドリル」と呼ばれる侵入者対策訓練のひとつだったのです。

トイレにいる時に、もしも銃を所持した不審者が侵入してきた際にその場から出られなくなった時の避難の仕方を、娘は幼稚園で学んでいた、それを自宅トイレで練習していたのです。

「こうやって便座の上に立ち、息をひそめてジッとしていなきゃいけないのよ。」

便座の上に立っているのは、ドアの下の隙間から“侵入者”が覗き込んだ時に、人がいるかどうかわからなくするため。

アメリカでは、学校での銃乱射事件が数多く発生しているため、避難訓練として、しばしこういった「ロックダウン・ドリルの訓練」が行われるのです。

フェイスブックで銃規制を求めて発信

その現実にショックを受けた母親のフィリーさんは、フェイスブックにこの娘の写真をアップして、アメリカの政治家たちに向けてメッセージを発信したのです。

マシンガンが一般人にも本当に必要なのですか?

「政治家の皆さん、この写真をご覧ください。これはあなたの子どもでもあり、孫でもあり、ひ孫でもあり、将来生まれてくるすべての子どもたちの姿なのです。この子たちはあなた方の作った社会で生きていかなければならないのです。わずか3歳になったばかりの子供がトイレの便座の上に隠れなければならないのです。これがどれほど大変なことなのか想像できますか?(中略)銃規制によって犯罪を100%抑止できるとは誰も思っていません。しかし、もしかしたら1%か2%、ひょっとしたら50%くらいは防げるかもしれません。やってみない限り、誰にもわかりません。なぜ銃を購入する際に、身元調査をしないのですか?銃登録のデータベースはどこにあるのですか?なぜマシンガンが軍隊だけではなく、一般への販売も許可されているのですか?本当にそんなものが身を守ったり、狩猟をしたりするために必要なのでしょうか?」

出典 https://www.facebook.com

フィーリーさんのメッセージの一部を要約したもの

銃社会アメリカの実態

世界で起きる銃による乱射事件の3分の1がアメリカで起きているというデーターが出ています。そして、アメリカでの銃乱射事件現場となっているワースト2位がなんと学校なのです。

2016年6月12日に発生したフロリダ州オーランドのナイトクラブでの乱射事件での死者(犯人のぞく49名)が米史上最悪の銃乱射事件となってしまいましたが、2007年4月16日のバージニア州ブラックスバーグのバージニア工科大学では死者32人、2012年12月14日のコネチカット州ニュータウンのサンデイフック小学校で死者27人という米史上に残る2つの乱射事件は学校で発生しており、生徒たちが犠牲となっています。

世界中から大きな反響が

フィーリーさんが3歳の娘さんがトイレの便座の上に立つ写真とともに、政治家たちに、そして世間に「私たちは自分の子供をトイレの上に立たさないために、何かをしなければならない」というメッセージを2016年6月16日にフェイスブックにアップして、すでに約4万人の人たちがシェアをし、約5万人の人たちが`イイね!‘と賛同し、また、海外のメディアでもこの件が取り上げられるなど大きな反響を得ています。

出典 YouTube

RTV6 The Indy Channel  (インディアナポリスのローカルニュースでも取り上げられた)

銃規制をいくら訴えても、上院で否決されてしまう現実

民主党のクリス・マーフィー上院議員は6月16日(米国時間)、銃を規制する法案の採決を求め、15時間にわたる演説でフィリバスター(議事妨害)を行った。長時間の演説ではあったものの、マーフィー議員のスピーチは多くの人の心動かした。銃販売の際に身元を確認することを義務づける修正案と、テロ監視リストに挙がっている人物が銃を購入できないようにする法案は支持され、議員は可決を確信して勝利を宣言したが、上院は20日の採決でこれらを否決した。
オーランドの銃乱射事件は、オバマ大統領が涙を流しながら銃規制の必要性を訴えた演説の2週間足らず後に起こった。銃規制反対の急先鋒、全米ライフル協会(NRA)は「銃規制法案には何の効果もない」として、銃規制反対の姿勢を貫いている。

出典 http://gqjapan.jp

COLUMNより

何故なら

銃を売ることで、多大な収益が生まれ、ビジネスになるから。そしてそれは全米ライフル協会を通じて政治資金になるから。これがアメリカ銃社会の現実なのです。

2016年は、米大統領選が行われます。これは、事実上、共和党と民主党の闘いです。ちなみに共和党は銃擁護派が多く、全米ライフル協会と深くかかわっています。それに対する民主党は、銃規制賛成派が多く、実際、過去に民主党のクリントン大統領は期限付きで銃規制を行ったのですが(期限付きという条件でなければ、共和党からの反対が強く、法案が通らなかったため)、次期大統領となった共和党のブッシュ大統領によってその法案は更新されず無効となりました。 

これが現実

ちなみに現在の上院議員は、民主党44名、共和党54名の計100名です。この数字でもうお判りですか?銃擁護派の共和党の上院議員が過半数を超えているのです。

なので、上記、民主党上院議員のクリス・マーフィー氏が銃規制の法案の採決を上院でいくら求めても、通らないのです。

銃規制の法案を可決するには、民主党の過半数を超す上院議員を作らなければならないという根本的な問題があるのです。この問題は、とても根が深いのです。

アメリカが抱える深くて暗い闇

フィリーさんが訴えているように、「マシンガンが一般人にとって本当に必要なのか?」これは誰でもそう思う疑問です。殺傷能力が高い銃が何故、売られなければならないのでしょうか?その理由に誰も答えたことはありません。たぶん、普通のピストルよりもお金になるからではないかと筆者は推測しています。すべてがお金に繋がっているのではないでしょうか?命よりも、お金、そして政治資金、これがそもそも間違った社会を作り上げた根本ではないのでしょうか?アメリカが再び間違った判断をしないことを、遠い日本から願うばかりです。

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