マニアだったり好き者だったりするとたまらないのが"自分が大好きなこと"に関連する情報だったりします。特に古いモノ愛好家にとってみれば、関連する情報の類をどんなことでも知りたいし見たいと思っていることでしょう。そこで今回は一部の愛好家のみがシビレてくれるんじゃないかと期待を込めて古いアメ車の補修に関する画像を公開してみようと思います。

出典photo:Buono/隅本

て、今回は古いアメ車に関する内容です。しかもかなりマニアックなものとなります。だって古くなって傷んでしまったシート表皮の交換、そしてサビの進行を食い止めるため室内のフロア補修に着手したときの行程を画像でお見せしようというものだからです。まあフツウに現行の新型車とか、せいぜい5年以内の中古車などが購入対象の方にとってすれば、まったくとんちんかんな話題でしょうね。だけど旧車って今どきのクルマと違ってアッセンブリで交換なんてことはほとんどなく、悪い箇所のダメになっている部品だけを交換したりすることが多いんですよ。アッセンブリで交換するということは周辺部品までごっそり交換することになるので安心できるんだと思いますが、ダメになってない部品まで変えるので割高だしエコとは言い難いですよね。余談ながらもっと言ってしまうと、安心できるからアッセンブリ交換するのに、その先の箇所を切り離して考えられるということがボクには理解できません。悪い箇所に起因するトラブルが起きないようにアッセンブリ交換すると言うなら、その都度クルマを新車に買い変えるほうがよっぽど安心できるんじゃないんですかね? ……ちょっと熱くなってしまいました。昨今、旧車へのいろいろな締め付けが多いのでついつい。ちょっぴり反省です。

を戻しましょう。シート表皮の交換&フロア補修を画像でお見せしようなんてマニアックすぎる内容ですが、それでもこうした情報は決して多くありません。手を付けようと思っているオーナーさん、いつか愛車に手を入れる日がくるかもという意識のオーナーさん、そうしたオーナー予備軍のみなさんたちにとってなんらか参考にしていただければという思いで記事化しておこうというところです。たとえ他車種であっても参考にすることができる場合もありますから、情報として有効利用していただけたらと思います。

出典photo:Buono/隅本

こからはざっくりとエルカミーノというアメ車のことについてです。エルカミーノとはシボレーが1959年にリリースしたスタイリッシュなピックアップセダンのこと。このピックアップセダンとカテゴライズされていたことが他のトラックやピックアップとは異なる部分で、カンタンに言ってしまうとキャビンと荷台が分離していないことからスリークでスタイリッシュなルックスを手に入れることができたと言えるでしょう。

かのトラックやピックアップではキャビンとは別の荷台(トラックやピックアップではベッドと言ったりします)を装着しているんですけど、セダンピックアップの場合にはキャビンとベッドが一体なんです。ワゴン車のボディ後半のルーフを取っ払って、運転席から後ろのスペースをパーテーションで区切って荷台にしたイメージなんですよ。なのでワゴン車のように美しくつながり感のあるルックスを実現できているんです。

ルカミーノ自体は1960年の生産を終えると一度カタログ落ちしてしまいますが、ベース車をシェベルシリーズに変更することで少し小型化され、1964年から2ndジェネレーションとして復活を果たします。その後はアメ車特有の毎年異なるフェイスデザインを採用するイヤーモデルとして、1987年まで生産が続けられました。よく「◯◯年式が好き」とか「デザインは◯◯年式だよ」というように製造年式ごとにファンがいるので、いずれエルカミーノの変遷なんかもやってみたいところです。

出典photo:Buono/隅本

んなエルカミーノですが、最終モデルですら1987年式なので今年で29年が経過したことになります。我が愛車となると1964年式ですから、もはや52年。立派にビンテージ級の旧車ということになります。だけどまだまだ部品は余裕で手に入るし、維持していくことにあまり苦労はありません。そうは言っても生産されて50年以上ですから、ここらで一度リフレッシュだったり不都合な箇所を修繕しておくべきかなと判断しました。だってまだまだ乗り続けていくつもりですからね。……そんなワケでいよいよ「Elcaminoリフレッシュ大作戦・その1」として、たっぷりと作業工程の画像をご覧くださいませ。

出典画像提供/mo☆town

じつは車内への雨漏りが酷かったので、シートを外してみたらもの凄いサビっぷり。アオリの上に裏返して置かれているのはベンチシートの背もたれ部分。背もたれはセパレートタイプなので、大きさはこんなものです

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裏返しの背もたれの右にあるのが元々のシート表皮。座面も背もたれも中央部がファブリック地となるのはハイグレード仕様。このファブリック地が裂けやすく、今回のシート表皮交換は15年間で2度めの対処となります

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今までのハイグレード仕様と異なり、今回はスタンダード仕様のビニールレザー製シート表皮をチョイス。夏場に表面が熱くなりそうなのとペッタリしそうだなというところに不安はあるものの、耐久性には期待できそうです

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シート表皮の交換作業ではベースフレームのサビ落とし&シートフォームも交換し、座り心地とクッション性も見事に復活。走るときは500〜600kmを一気に走ったりするので、この改善はただただうれしさしかありません

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ベンチシートを外してフロアのトリム(フロアカーペット)をすべて剥がした状態がこちら。我ながら状態にオドロキを隠せません。最初の写真でも説明していますけど、15年間の雨漏りによる影響と思えば納得するしか!

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このサビまくったフロアはなんとかしないといけませんから、手始めに表面の浮きサビを容赦なくこそぎ落としまくります。まあまあ手こずったのは言うまでもありませんが、浮きサビをそこそこ落とし終えた状態がこちらです

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そんなフロア全体に目をやると、その目を疑う穴の存在。残念ながらこれが現実ですよ。もう愕然としちゃいます。でもこのままというワケにはいきませんから、対処するべく気を取り直して穴位置の確認をしていきます

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運転席側のペダルまわりもご覧のような亀裂と穴ですよ。このままではペダル操作時に踏抜いてしまい兼ねませんから、対処および修繕しないわけにはいかないというものです。なのできっちりと塞いでおかないとです

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修繕方法は穴の空いてしまった箇所一つ一つに鉄板をあてていくことで対処していきます。でもフロアは平面ではないので、曲げたり叩いたりしないといけないし、これがけっこう大変な作業だったりします

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穴を塞ぎ終えた後にはアンダーコート剤(……かな? ←ちょっと自信ないですゴメンナサイ)を塗っておき、これ以上の被害拡大は防ぐ方向で対処しておきました。ようやく片側を終えただけなので先はまだまだですね

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助手席側のフロアもなかなか盛大に穴のオンパレード状態です。どうしても平らじゃない箇所を塞いでいくのは大変なんですが、今回の作業を依頼したモータウンのほうで一つ一つていねいに塞いでくれました

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例えば依頼内容がレストアとなるとこうはいきません。この先も不都合なく乗り続けていけること、それに予算的なこともありますから、そうした依頼の上でモータウンは最善の修繕作業をしてくれたと思っています

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センタートンネルおよびその周辺もなかなかスゴいことになってます。穴の大きさも亀裂の大きさも相当なサイズなので、これを塞ぐのがまた一苦労だったりしますね(←作業は自分じゃないのでホント頭が下がります)

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けっきょくセンタートンネルまわりは大きく切り出した鉄板を上手に曲げて、ご覧のような状態に仕上がりました。まだその周辺なども塞いでいかないといけませんが、確実に対処していく器用さはサスガです

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あらかた塞ぎ終えてからは塞いだ箇所のシーリング作業を行います。雨漏り再発防止のため窓枠なども見直しますけど、下まわりからの水気進入もシャットアウトといったところ。こうして見るとけっこう塞いでますね

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塞ぐ作業に目処がついたので、運転席側同様に助手席側もアンダーコート剤を塗って仕上げます。最終的にフロアトリムで隠れてしまう部分でもあるので、ボディ同色塗装とかはやらず、こんな感じでOKにしちゃいます

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アンダーコート剤が乾いたらフロアトリムを張り直しますが、これ、ホームセンターだかどこだかで買ってきたカーペットらしいです。カタチを合わせて切り出して、ほとんどオリジナルトリムと変わらない見栄えを実現しています

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完璧な仕上がりのフロアトリムにも目を奪われますが、表皮交換を終えたベンチシートを取り付けるべく位置合わせをします。シートの表皮交換もこうして見ると、申し分なくバッチリと仕上がっているのがわかります

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シートベルトを装着し、セパレートタイプの背もたれを左右それぞれ取り付け作業完了です。表皮グレードを下げたのでエレガンスさがトーンダウンしたのは致し方ありませんが、これで耐久性が上がればまあよしでしょう

出典photo:Buono/隅本

くなって傷んでしまったシート表皮の交換、そしてサビの進行を食い止めるため室内のフロア補修に着手したときの行程という内容の「Elcaminoリフレッシュ大作戦・その1」をご覧いただきました。エルカミーノに限らず、旧車に乗り続けていくためには修理&修繕を含めたリフレッシュや、場合によってレストアなども必要になることがあります。それなりに費用もかかることになりますが、大好きで大好きで欲しくて欲しくて手に入れた愛車ですから、そこはきっちりと面倒をみてあげつつ、いつだってGoodなコンディションを維持して気持よく乗り続けていきたいものですね。

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Buono/隅本辰哉 このユーザーの他の記事を見る

二輪ジャーナリストとしてバイク&スクーター雑誌を中心として活動中。主に新旧スクーターに関する記事が専門。 とくにベスパを得意としていてベスパ関連書物などの出版もしています。なのでベスパを軸にスクーターやバイクのこと、ときには取材で出かけた食や遊びや旅のことまで書き記していきたいと考えています。

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