記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
風邪と一言に言っても、その原因にはさまざまなウイルスがあります。
今回は風邪を引き起こすウイルスのひとつ、ライノウイルスについて医師に解説していただきました。

ライノウイルスってどんなウイルス?

ライノウイルスはいわゆる風邪を引き起こすウイルスのひとつです。
大人のかかる風邪の3割~5割ほどがライノウイルスが原因になっているといわれています。
インフルエンザなどと比べると感染力は弱く、症状もひどくならないことがほとんどです。ちなみにこのライノウイルスを直接を殺す薬は開発されておりません。

ライノウイルスに感染するとどのような症状が出る?

ライノウイルスに感染すると、1~3日ほどの潜伏期の後に症状があらわれます。
鼻やのど(咽頭)のことを上気道といいますが、ライノウイルスはこの上気道に炎症を起こします。

そのため以下のような症状が起こることがあります。

・のどの痛み
・鼻づまり
・鼻水
・くしゃみ
・咳
・頭痛

通常熱はなく、1~2週間以内に回復することが多いですが、副鼻腔炎などを引き起こす場合があります。

ライノウイルスはアルコール消毒が効かない&治療薬もない!?

多くのウイルスの構造は表面が脂質性の膜に覆われています。
この膜はアルコールによって破壊されるため、多くのウイルスはアルコールによって消毒できるといえます。

ところが、ライノウイルスはこの膜を持っていませんので、アルコールの効果があまり期待できません。

ライノウイルスと一口にいっても、数百種類のさまざまな型のものがあるので、ひとつ免疫がついてもまた別のものに感染する、という状況が発生します。
したがって、ワクチンは作りにくく、ウイルスを殺したり弱らせたりする抗ウイルス薬も開発されていません。

治療としては、症状に対応する対症療法を行うことになります。

ライノウイルスが流行する季節はある?

ライノウイルスは1年中流行りやすいといえます。
そのなかでも、春と秋など季節の変わり目が特に多いとされています。
ご年配の方や、ストレスが多かったり生活が不規則だったり、体の免疫力が落ちている方が感染しやすいです。

≪手洗い、うがい、ちゃんと習慣化出来ていますか?≫
夏でも油断できない!【風邪予防の習慣】チェック!

予防するためにできることは?

アルコール消毒ではライノウイルスの予防に効果は低いですが、しっかり手洗いやうがいをすることで予防ができます。
石鹸をよく泡立て、手の甲、指の間、爪の間、手首をしっかり洗い、加えてこまめにうがいをすることも大切です。

また、バランスのとれた食事をしっかり摂り、充分な睡眠をとって適度な運動をし、体の調子を整えて免疫力を上げることも予防として重要な要素となります。

医師からのアドバイス

ひどい症状にはならないとしても、風邪はつらいものです。
風邪を引き起こすライノウイルスについて知識を持っていただき、アルコール消毒だけで安心しないよう、しっかり手洗いうがいをして予防していくようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

この記事を書いたユーザー

Doctors Me(ドクターズミー) このユーザーの他の記事を見る

Doctors Me(ドクターズミー)は、医師、薬剤師、歯科医、栄養士、カウンセラー、獣医に相談できる、ヘルスケアQ&Aサービスです。医師をはじめとする専門家が解説する人気コラム、病気・症状の体験談等を配信中!

権利侵害申告はこちら