42年前の誘拐事件

2016年6月19日(日)フジテレビ系の世界ベスト・オブ・映像ショー 頂上リサーチ 3時間スペシャルの中で、『津川雅彦・朝丘雪路 長女誘拐事件 生後5ヶ月の愛娘を救え!絶対に間違えられない勇気ある決断』が放送されました。

この誘拐事件は当時、事件解決後にワイドショーやニュースでかなり大きく取り上げられ、世間を大変騒がせました。

事件概要

1974年8月15日午前3時、東京都世田谷区の津川雅彦・朝丘雪路夫妻宅2階から長女の真由子ちゃん(当時生後5カ月)が誘拐され、身代金500万円を第一勧業銀行の指定口座に振り込むように要求された。

当初、当時のオンラインシステムから得られる情報では取引の行われた場所を特定することはできなかったため、警察は第一勧業銀行の全店舗に人員を配置し、取引発生の度に捜査員がATM周辺の顧客を包囲して身代金をおろしに来た犯人を待ち伏せするという大掛かりな作戦が展開された。

この間に第一勧銀事務センターの技術者たちが、突貫作業でソフトウェアを書き換え、取引場所が特定できるようにし、第一勧銀と子会社のオンラインシステムが更新された。

この結果、8月16日正午、第一勧業銀行東京駅南口出張所のATMから2000円、続いて29万円を引き出されたことが判明。張り込みの刑事が直ちに該当する男性の身柄を確保した。男性が所有していたカード番号が一致したことを問い詰めると犯行を自供したため、同日午後5時に逮捕された。

だが、犯人は、真由子ちゃんの居場所を言わなかった。そこで犯人の指紋から前科があることが判明したため、犯人の住所を突き止めることができ、犯人の自宅で真由子ちゃんを発見することができた。自宅には、犯人の妻と生まれたばかりの赤ちゃん、そして真由子ちゃんがいた。妻は夫である犯人から「知人の子供だから面倒みててくれ」と頼まれたとしている。真由子ちゃんは、同日午後7時15分に発見され無事に保護された。誘拐されてから41時間後のことだった。

どうして津川夫妻が狙われたのか?

犯人である23歳の男性は、当初、佐川満男・伊東ゆかり夫妻の長女を誘拐する予定だったが、住所がわからなかったため、津川夫妻の長女に変更した。犯人は津川夫妻の家庭状況や自宅の住所・間取りなどの知識を週刊誌等で得ていたことが判明した。犯行動機は借金返済のためだったと言われているが、実際のところは不明のままである。

裁判で犯人には懲役12年6カ月が確定した。

いろんな意味で教訓になった事件

日本では、キャッシュディスペンサーが普及し始めて間もない当時、銀行口座が身代金の受け渡しに利用された初めての事件となった。

当時のオンラインシステムでは、取引を行ったATMを瞬時に特定することが出来なかったことが、このような犯罪に利用されることがあるという教訓になり、更にこの事件の最中に瞬時にATMを特定できるように改善された。

1963年に吉展ちゃん誘拐殺害事件が起きたことで、今回は、人質の命を優先するという考えから報道協定が初めて結ばれた事件となった。

芸能人とはいえ、週刊誌などで自宅住所や間取りなどが公開されたことでこのような事件が起きてしまった。

津川氏が当時を振り返って語った言葉

「起こったことはすべて正しい。つまりどんな不幸なことが起こっても、その起こった時にね‘これは正しいことにするんだ‘‘起こったからその後良くなったんだ‘と、真由子の誘拐の時もそうですけど、結局結果が良かって、その後真由子というものに対する親としての意識が相当深まりましたからね。それは人間として大変プラスになったと思ってますね。だから不幸なことが起こった時がチャンスなんですね。」

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
日本生まれですが、米国に30年間住んでいた米国籍のライターです。2014年に家族で日本に移住してきました。どうぞよろしくお願いします。

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