先月の母の日、私のアルバムを開きました。赤ちゃんの命名のページは、父の字。産まれる前から、父は私の名前を考えていたそうです。「さとみ」ってよくある名前だけど、「沙登美」でよかった。沙登美って名前は、小さい時から好きでした。私が親になり、母からもらった、私の母子手帳。母の日、父の日、誕生日に開きます。

出典Satomi Nakano

今年の母の日は、実母にはお花を送りました。昨年は、洋服。母からのお礼の電話で、
「洋服、Mだときついかなー。」
と言うのです。
「お母さんは、Mだよ。」
お母さん。年々痩せて、小さくなっているの、自分じゃ気が付かないのかな。父と作った桃やリンゴを送ってくれる母。段ボールの隙間にまで何か送ろうとして、せんべいをいれたり、メッセージをくれたり。お母さん、いつもありがとう。

出典Satomi Nakano

母の日の前日、子供達と、「思い出のマーニー」を見ました。このタイミングで見て、「母」というキーワードにグッときました。
私がいて。 母がいて。祖母がいて。 曽祖母がいて。 当たり前なのだけど。曽祖母がいたから、 祖母がいて、 母がいて、 私がいて。そして、子供達がいて。 子供を見守っている大人がいて。


母方の祖父の兄が、戦争で亡くなっていて、お兄さんではなく、祖父だったら・・・若くして、病気や事故で亡くなったら・・・その時代、その時代のご先祖様が、精一杯生きてくれたからこそ、ここに、私はいるんだな。と、映画を見て思いました。母の日、自分の源を考える日にしています。「思い出のマーニー」の曲も、よかったですよ。

1人で実家に帰省をした時のことです。父が、
「夕ご飯は、かき揚げをさとみに出してやれ。オレ、玉ねぎと青しそと、サクラエビのかき揚げが好きなんだ。」
と言いました。父が作っている玉ねぎと、畑の隅に、勝手にはえる青じそで、母が料理を始めました。


父と2人で晩酌を始めて、たわいもない話をしました。たわいもない話をできるようになったのは、いつからでしょう。父と話す時は、いつも緊張をしていた、小さい頃からずーっと。何かのきっかけがあったわけではないのに、いつの間にか、長年の、わだかまりがなくなりました。結婚したからでも、子供が生れたからでも、特別が何かが、あったわけでもなかったのですが。母も酎ハイを持ってきて、妹は妊娠中なので、ノンアルで乾杯。野菜いっぱいのおかずが並びました。

出典Satomi Nakano

ご飯を食べ終わった時、年長さんの甥が、父の肩を、トントンと叩いたのです。姪は、
「じいじ。」
優しく語りかけるのです。甥が肩をトントンとする姿を、後ろから見ていました。
「じいじの肩、すっごいカタい!ママ、ちょっともんでみな。」
と長女とかの力を借りなければ、自分から父に触れることは、勇気がいることなので、ただ見ていました。父からは、私にもんでとは言えないのが伝わってきます。本当は、お互い、肩をもんで欲しくて、もんであげたいのに。小さい時は、私達4姉妹も、できていたのかもしれない。いつから、できなくなったのだろう。



甥が、また父の肩をトントン。私に似ている甥。私の子供達とも、似ている甥。そして、父にも、どこか似ているところがある甥。

命はつながっているということ。

命は受け継がれているということ。

ここに、甥がいて本当によかった。私の代わりに、甥がトントンとしてくれている。たぶん、毎日。姪が父に優しく話してくれる。毎日、優しく。



私から、父の肩をもむことは、かなり勇気がいることだけど、父の幸せそうな顔を見て、何もできない自分が、少し、救われました。甥と姪と、夏に生まれる赤ちゃんが、これからも父に触り、とんがっていた父のココロを、もっと、もっと、まぁるく、まぁるくしてくれる。優しく笑う、父の笑顔を見ることが、私の幸せでもあるのは、間違いないです。



実家から栃木に帰る時、たっぷりと野菜をもらってきました。玉ねぎと青じそも。次の日の夕方、父からの電話。
「かき揚げ作ったか?玉ねぎと、青じその。ああ、作ったのか、うまいべ?今日も、お母さんに、このかき揚げ作ってもらったんだ。用はなにもない。ただそれだけだ。子供らに食べさせたのなら、いいんだ。」
お父さんの孫に、お父さんの好きなかき揚げ、作って、食べさせたよ。家に着いたその日の夜に。

出典Satomi Nakano

私の幼稚園の手帳も、母から譲り受けました。夏休みのページに、几帳面な父の字。父なりに育児に参加していたんですね。


もうすぐ父の日。母の日と同じように、何あげる?どうする?と、毎年、4姉妹で話していきたいです。お父さん、いつもありがとう!大きな愛で守られていると感じています。また、母子手帳を開き、両親に感謝する時間をとりたいです。

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