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慢性円板状エリテマトーデスという状態を聞いたことがありますか?

聞きなれない症状は皮膚に起こるもののようです。一体どのようなものなのか、医師に解説してもらいました。

慢性円板状エリテマトーデスってどんな病気?

エリテマトーデスとは、紅斑症(こうはんしょう)のことです。紅斑とは、毛細血管の拡張などによって起こる皮膚表面の赤みとしてみられる皮膚症状のことをいいます。

慢性円板状エリテマトーデス(DLE)は、この紅斑が、比較的境界がはっきりした丸い形で、これが単発または多発する状態のことをいいます。

症状が現れやすい場所は?

初期に現れる紅斑は、日光があたる部分である顔の中でも、頬、下口唇、耳、髪のはえぎわなどに現れる場合が多いです。
暗赤色で丸っぽい形をしており、皮膚の健常部との境目がはっきりしています。また、皮がむける落屑(らくせつ)という症状を伴います。頭に紅斑ができると、瘢痕(はんこん)が残ったりして、脱毛も起こりやすくなります。

紅斑は、日光にあたることによってひどくなります。
色素沈着が起こったり色が抜けたり、萎縮してあとが残ることもあります。これがなかなか治りにくい理由で、慢性円板状エリテマトーデスの特徴でもあります。

顔以外に広がったら注意が必要!?

紅斑は全身に広がることもあります。
多くは皮膚症状だけが起こりますが、紅斑から癌化したり、さまざまな症状を起こす膠原病の"全身性エリテマトーデス(SLE)などの症状の一つとして現れることもあるため、経過に注意が必要となります。

原因となりやすい人の傾向は?

原因ははっきりしていませんが、日光や寒冷刺激が症状を引き起こしたり、ひどくしたりします。

本来、外からのウイルスなどの敵の進入に対して免疫反応が起こり、リンパ球が増加します。しかし、皮膚への物理的刺激などによって紅斑が起こってしまい、サイトカインという炎症が起こると、タンパク質が多くできることによって病変が形成されると考えられています。

なお、起こりやすさに男女差はあまりありません。

慢性円板状エリテマトーデスの対策や治療法は?

日光によりひどくなることが多いので、日焼け止めや、帽子などで増悪を防ぐことが大切になります。

また、ステロイド軟膏外用や、免疫をおさえるタクロリムス軟膏外用などが行われます。
また、マラリア治療薬のヒドロキシクロロキンが近年日本でも保険適用となりました。全身性エリテマトーデス(SLE)の一型として現れる場合など、ステロイドの内服が必要となることもあります。

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医師からのアドバイス

治りにくい赤い発疹がある場合、慢性円板状エリマトーデスの可能性もあります。 症状について知り、気になる場合は皮膚科に受診するようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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