中国の熊農場で飼育されていたシーザー

中国で熊にとっての生き地獄と言われている胆汁熊農場でブラウンベアーのシーザーは何年もの長い間、狭い檻の中で飼育されていた。シーザーは、生まれて一度も走ったこともないし、太陽の光を浴びたことはなかった。

彼女のお腹には、カテーテルが胆嚢まで埋め込まれ、そこから胆汁が取り出されていた。中国では古くから熊の胆汁が漢方として重宝されていた。まさに生きたまま胆汁を取り出されるという地獄のような生活を強いられていたのだ。それはシーザーだけではなく、中国には同じような胆汁熊農場が無数にあり、数えきれないほどの熊たちが現在も同様の扱いを受けている。

最も悪質な拷問胆汁牧場

シーザーの腹部は、まるで拷問ベストのような金属でできたシリンダー(円筒)で締め付けられていた。そのベストには、カテーテルで吸い出したシーザーの胆汁を集める金属のボックスが取り付けられていたのだ。

そんなむごい生活を何年も強いられていたシーザーを救い出した”アニマルズ・アジア”は、シーザーが飼育されていた農場を「最も悪質な拷問胆汁農場だった」と語っている。

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救出されたシーザーの腹部は、胆汁を取り出すための金属のベストで締め付けられていた

長年苦しく痛い思いをしていたシーザー

金属ベストは見てわかるように、ひどい物で、シーザーは長年とても苦しい思いをしていたことだろう。「4年前に彼女を救出したのだけど、今もよく覚えているよ。天津の熊農場で、彼女は彼女が長年入れられた錆びた狭い檻の中で、檻が壊れるんじゃないかというくらい激しく暴れていた。」とアニマルズ・アジア創立者のジル・ロビンソン氏は語った。「シーザーはとても不幸な熊だった。」

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シーザーの腹部に金属のボルトでベストが固定されていた

救出され、苦痛からとうとう開放された

だけど、シーザーは生き地獄のような熊農場からラッキーにもとうとう救出されたのだ。2004年にシーザーは救出された。そしてやっと苦痛極まりなかった金属ベストが彼女の腹部から取り外されたのだ。ベストの中は、湿気が充満しており、毛も生えていなかった。彼女は一度も自然の中で生きた経験がない養殖熊だった。

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苦痛を与えていた金属ベストがやっと彼女のお腹から外された

まるで別の熊になった

シーザーはアニマルズ・アジアの成都サンクチュアリで何年もの時間をかけてリハビリが行われ、まるで別熊のようになった。アニマルズ・アジアのおかげで彼女は、たくましい体を手に入れ、ふさふさの毛に包まれて、幸福で満たされた熊に見事に変身することができたのだ。

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救出され別の熊のように元気になったシーザー

シーザーの傷跡はすべて消え、とても美しい熊に変身した。ロビンソン氏は「彼女はとても健康になった。」と語っている。現在、シーザーは271キロという巨大なたくましい雌熊に成長している。

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健康になったシーザー

太陽の光を思う存分浴びて

「シーザーは、成都のアニマルズ・アジアで太陽の光を思う存分浴びて泳ぐのを楽しんでいます。そして、秋になって涼しくなってきたら、自然の熊と同じように穴堀に専念しています。」とアニマルズ・アジアのスタッフは言う。

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日当たりの良いプールで水浴びを楽しむシーザー

まだまだ胆汁熊農場にはたくさんの熊たちが生き地獄の中で苦しんでいる

シーザーが長い年月味わったように、中国の胆汁熊農場には、まだたくさんの熊たちが生き地獄の中で苦しんでいる。アニマルズ・アジアによると、中国の胆汁熊農場には、まだおよそ1万頭以上の熊たちがいるという。その殆どがツキノワグマだが、シーザーのようなブラウンベアーもいるそうだ。

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水浴びをしてその豊かな体を震わすシーザー

金属ベストは禁止されたが

シーザーが着用させられていた拷問のような金属のベストは禁止されたが、それは胆汁熊農場がなくなったという意味ではないのだ。

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水浴び中のシーザー

90パーセントは日本と韓国に輸出されている

最後に衝撃の事実として、熊の胆汁で作られた漢方を日本が大量に買っているということが。。需要があるから、作られるという方式なのです。

ただし、熊胆の薬用成分が合成的に作り出されていて1957年にそれが医薬品として許可されているそうです。なので中国から輸入する必要はないはずなのですが、やはり本物の熊胆の方が効くのではないかという考えの人がまだたくさんいるのではないでしょうか。

しかし、このようなとても残酷な方法で生きた熊から採取され続けていると知ったらどうでしょう?それでも、本物の熊胆の方が欲しいと言えるのでしょうか?

まずは、その熊胆がどうやって、どこで作られているのかを知ることから始めましょう。

インターネットで熊胆が販売されているそうですが、それがつまり中国の胆汁熊農場の生きた熊から採取されているものが使われているのかもしれません。それらを買う人たちがいる限り、中国でのこのような熊農場はなくなることはないのかもしれません。

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アニマルズ・アジアのサンクチュアリで心身ともにリラックスしているシーザー

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さくらまい このユーザーの他の記事を見る

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日本生まれですが、米国に30年間住んでいた米国籍のライターです。2014年に家族で日本に移住してきました。どうぞよろしくお願いします。

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