そもそも、キュウリって曲がってるのが当たり前

先日、録画しておいた何かの情報番組だったと思うが、ぼんやり何気なくテレビを観ていたら、「 先の曲がったキュウリは規格外になって市場に出荷出来なくて余ってしまうので、自家製のレストランの料理や、加工したサラダの具材などにして商品にする為に使うんです。」というようなニュアンスの言葉にハッとして、その後テレビの画面に見入ってしまったことがある。

すぐにその場で「 てゆーか、キュウリってそもそも曲がってるだろっw 」と思わずテレビに向かってツッコミを入れてしまった。

自分の目で確かめて自分の好みで選べばいいだけの事

そのままテレビを観ていると、どうやら極力綺麗に真っ直ぐ成長したキュウリしか、市場に出すための規格には合格しないらしい。

まったく何から何まで、日本の国民の要求と言うのは、どこまで我侭なのだろうとつくづく感じざるを得ない話題の一つである。

ジャガイモやゴボウや大根・ニンジンなどの根菜類は、土が極力付いていないもの、
葉物野菜やトマト、それに果物のリンゴやミカンやバナナもいちごも、全てが極力粒が揃っていて傷や型崩れが無い綺麗なものが消費者に要求されている。

もちろん、なるべく傷が無くて形が良く、同じ値段の物なら出来るだけ大きくて美しくて新鮮なのが美味しそうで良いに決まっている。

だが、そんなことは消費者が各自店頭で自分の望みにかなう良いものを、自分の目で確かめて購入すればいいだけの話のはずだ。

モンスタークレーマーのいいなりの日本

なのになぜ、曲がったキュウリや土の付いた根菜が『 規格外 』などといって除外され、市場に出回ることを拒まれければならないのか?

そういった過剰サービスとしか言えないような規格品の基準が生まれてしまうのは、野菜や果物の生産者に対して、一部の消費者が曲がってるキュウリは嫌だの、傷のある果物はダメだとか、そういうバカな要求をするから、そんな呆れるような途方もない過剰な規格がまかり通ってしまうのである。

もちろん、そういうクレイジーな要求をする消費者は、全ての国民の中のほんの一握りの『 モンスタークレーマー 』の仕業であることは間違いない。

一皮むけばいい話・ちょっと洗えば済む話

もちろん、そんな過保護で過剰なサービスは、何も野菜や果物だけの話ではない。

伊勢えびやカニは、触覚や脚が一本でも取れてしまっていれば商品価値は一気に下がってしまうし、どのような価格帯のどんな食品でも、全てが『 見た目がちょっとでも悪い物 』は極端に毛嫌いされて一気に正規の商品としての価値を失ってしまう。

それは一切 味に何の変りも無く、ちょっと洗えばいい事だったり、皮をひと剥きすればそれで済んでしまう事であっても、何から何までキチンと整っている物でなければ消費者に受け入れられない。

一人一人の的確な判断を鈍らせる過剰管理

そういったことは、何も食品だけのことでもなければ、販売する商品すべてに言えることだし、電車やバス等の乗り物でも、駅や店舗などのエスカレーターから公共サービスにおけるすべての事柄も、日本は何から何までサービス過剰と過保護に溢れ返っている。

電車や新幹線が1分でも遅れれば「 この列車は○○により、1分ほど遅れて到着したことをお詫び致します。」だの「 駆け込み乗車は危険ですので絶対にお止めいただき、次の電車をご利用ください。」とか、「 エスカレーターは止まって一列に並んでお乗りください。駆け上がったり、駆け下りたりしてのご利用は危険ですのでおやめください。」だの、何から何まで手取り足取り、利用者の自発的な的確な判断を遮り、全ての利用者や消費者をコントロールしておいて支配下に置こうとする。

そこには『 安全確保 』の為や『 危険防止 』の名目で、国民の一人一人に自発的な判断をさせずに、何から何まで管理している上の者の言うことを聞かせようとするエゴしか見当たらない。

過保護で過剰なサービス国家

利用者や消費者は、そういう過剰なサービスや過剰な危険防止の加護に慣れ切ってしまい、電車や新幹線がちょっとでも遅延すればすぐにキレてしまうし、商品にほんの少しでも他愛もない不備を発見すれば、何から何まで目くじらを立ててメーカーや生産者に文句を言い、取るに足らないことまで いちいちクレームを起こして無理難題を突き付けるようなワガママな顧客が増殖してしまうことになる。

どんな利用者・消費者の無茶な要求も受け入れようとするから、おかしな顧客が繁殖して、理不尽な要求を繰り返す わがままなモンスタークレーマーがはびこってしまうのである。

何から何まで、過剰に企業が安全に配慮し 危険な行為や事故が起こることを自らの会社の責任になることを恐れて、利用者の自由を剥奪して一律に行動を規制するから、周りの状況を自ら把握して的確に安全に配慮して行動できる人間が育たなくなるのである。

全てのキュウリを規格通りに真っ直ぐに育てて出荷するから、ちょっとでも曲がったキュウリに文句をつけるクレイジーな顧客が増えるのである。


たしかにより良い物は欲しいけど

かくいう私も 店に買い物に行けば、陳列棚の奥の方から賞味期限の長いほうの品を手に取るし、ゴンドラのフックに大量に吊るされた商品も奥の物を取るし、平積みの本などは誰も触っていない下の方から選んでしまう。

同じような野菜や果物が並んでいれば、出来るだけ形が良くて大きく新鮮で少しでも美味しそうなものを選ぼうとするし、たとえ中身に関係なくても、そのパッケージが汚れていたり歪んでいたりすれば、それを買うのは躊躇してしまう。

とはいえ、それは自分で自分に納得して、自分の目で要求するものを選ぶために自ら的確に判断して行っている事であり、まして曲がったキュウリや土の付いている根菜のことを店や生産者にクレームなど付けはしない。

過剰なサービスを止めて、自ら的確に判断できる国へ

企業は無茶な要求を突き付けるごく少数のはずのモンスター・クレイジー・クレーマーの言う事を聞き入れて、何でもかんでも過剰な保護と対策を取って無駄なサービスを行うのをやめて、顧客は何か自らの不都合が起きたり、企業の不可抗力で望みどおりに行かなくとも、いちいち企業に無理難題やわがままなクレームを擦り付けずに、自己責任の元に自らの判断で的確な判断をし、行動すれば、だんだん以前のような穏やかでお互いに思いやりのある正常な国に戻れると期待している。

いや、今でも多分間に合うから、どうかそういう正しい国民の住む、正しい国家に戻るべきである。

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