念願の子供が産まれた。かわいくてかわいくて。笑っても泣いてもおしっこしても、ただひたすらにかわいくて。いつも抱っこをしていたくて。

君のそばにいたいけど。ずっと見ていたいけど。働かなくちゃ、君のために働かなくちゃ。お母さんと君を家において。

会社にいたって、仕事の渦にのまれたって、君のことばかり考えている。そのあどけない顔に会える時間を楽しみにしながら、君が超えたくなる存在になりたくて、懸命に歯を食い縛る。

そして帰路につく。

大きくなったかな、笑うようになったかな、動くようになったかな。朝からそんなに変わるわけないって知りながら、楽しみにしている自分がいる。

そして家につく。

そこには笑顔の君と、疲れを隠して笑うお母さんがいる。

この子を育ててくれているキミに、涙が出そうになる。ぐずって途方にくれるときもあるだろう、疲れきってうたた寝するときもあるだろう。でもキミは文句も言わず、この子の笑顔を守ってくれる。

僕はキミほど上手じゃないけれど、抱っこをする、ミルクもあげる、オムツを取り替える。それはもちろんこの子がとてつもなくかわいいからもあるけれど、頑張るキミを休ませたくて。一息つかせてあげたくて。

だからそんな時、キミはベッドで寝てていいんだよ。お風呂にのんびり入っていいんだよ。悪いから、あなたも疲れてるから、そんな気遣いはいいんだよ。

こうして抱っこをするのがしあわせ。キミの役に立てるのがしあわせ。

だから、今は寝てて。キッチンで晩ごはんを作りながら、お父さんになりかけの子供はそう思うのです。

明日もまた、二人の笑顔が見たいな。









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