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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
認知症は、さまざまな原因で健康だった脳の細胞の働きが鈍くなったり死んでしまったために、6ヶ月以上生活に支障が出てしまっている場合に診断されます。アルツハイマー病やレビー小体病、脳血管性認知症など、原因や部位によりいくつかの種類に分けられます。

認知症と家族が診断された場合、ご家族の方は不安に感じると思います。しかし、認知症と診断された本人は、それ以上に「これから先、自分はどうなってしまうのだろう。」という思いに悩まされることになります。

今回は、認知症に関するケアと認知症理解についてお話ししていきます。

認知症ケアの基本的な課題とは?

認知症になっても安心して暮らしていける社会を目指して、まずは認知症ケアの基本課題を見ていきましょう。

1.本人中心のケアを理念として持つこと、尊厳性を維持するケアであること
2.認知症の人を十分に理解すること、その人の内的体験を聞く姿勢、その人らしさの物語を基盤にしたケアであること
3. ケア環境を認知症の人が生活しやすいように変えること
4. 認知症高齢者のケアにかかわる専門職の育成
5.認知症の人とその家族を支える地域の仕組みを作ること。正しい知識の普及、早期発見、予防活動、関係職種のネットワークによる支援など

ここで忘れてはいけないのが、ケアの対象は抽象的な存在ではなく、常に一人ひとりが個別の顔を持ち、固有名詞を持つ具体的な存在であるということです。認知症の人とのかかわりに共通する大切な視点は、「人権意識」に対する確かな自覚といえるでしょう。

認知症への理解と、病を持った人への理解を深める

認知症の人の増加や社会的ニーズ、そしてそれに応える制度とのかかわり方など、ケアする側が意識すべきこと、知っておきたいことを挙げてみましょう。

1:地域で生きること
認知症になっても、今まで自分が生きてきた地域の文化や土壌、食材や懐かしい風景のなかで、自分らしい生活の香りがする住環境で生きていくことこそ、病の進行を緩やかにし、生活の質を高めることに役立ちます。また、慣れ親しんだ地域の人達との交流を図ることは、ごく自然にノーマライゼーション(認知症の人と健常者が区別されることなく、社会生活を共にすること)を実現していくことにもつながるでしょう。

2:全人的ケアのあり方
全人的ケアとは「全人格として認知しよう」ということです。ケアする側が、自身が経験したことのない認知症に少しでも近づき、立場変換する能力をどのように訓練すれば、より実感としてその人に近づけるだろうか、ということを考えることが大切なのです。全人的ケアの前提として、認知症の理解と、その病を持った人への理解を深めることがとても重要です。そのことが認知症の症状を安定・軽減させたり、かかわりの質に大きく影響するからです。

3:身体ケアを考える
衣、食、排せつなど、ケアされる側の今までの日常生活がなるべく変化しないよう、観察・配慮することも大切な要素です。特に便秘にならないよう日頃のチェックを欠かさないようにしましょう。
まとめ

≪65歳以上の5人に1人に見られる「認知症」あなたの周りは大丈夫?≫
誰しも起こりうる【認知症】心配な方は診断してみましょう!

まとめ

認知症ケアと言っても、その方法は様々です。まずは認知症についての知識を深め、相手の状況をよく理解することが大切。その人にあった認知症ケアを模索しましょう。

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