12歳以下の子供だけにしておくと児童虐待になる米国

ここで私が書く児童虐待というテーマは、”子供の身体に暴力を振るう”ということではありません。

以前、「留守番 」というテーマで書いたことがあるのですが、アメリカでは12歳以下の子供(たち)だけを1人(または複数)にしておくと、保護者が「児童虐待」として、罪に問われます。

日本では、ちょっと考えられないアメリカの法律ですね。アメリカは子供を守るために、大変厳しい法律があるのです。 数年前、こんな2件の事件が大々的に報道されました。

事件1: 姉妹が喧嘩したので車から降ろした母親 逮捕

ニューヨーク州スカースデールにて、母親の車に乗っていた10歳と12歳の姉妹が、 喧嘩を始め、母親が何度も注意しても喧嘩をやめなかったため、怒った母親が姉妹に車から降りるよう命令、自宅から3マイル(5キロ弱)離れた道路(商店街)に置き去りにして走り去った。

警察が姉妹2人だけが歩いているのを見つけ、母親を児童虐待の罪で逮捕、母親は起訴された。

これが事件になるのです。ニュースでは母親の指名、年齢、住んでいる地区、更に母親の顔写真まで公開されてしまいました。

その後、この母親にどういう判決が下ったかは定かではありませんが、当時のニュースでは‘児童虐待の要注意人物として保護観察の身になることは免れない‘と言ってました。

事件2: カジノホテルでこどもが寝ている間にカジノに行った母親 逮捕

マサチューセッツ州から来た母親がコネチカット州のフォックスウッド・カジノホテルの部屋に9歳の娘を寝かせてカジノエリアに行った。

9歳の娘は夜中に目が覚めて、ベッドサイドの電話から警察に「ホテルの部屋で1人でいる」と通報。 母親が部屋に戻ってきたところを逮捕された。 娘に怪我はない。母親は児童虐待の罪で裁かれた。

日本では考えられない事件

あなたは、どう思われますか?この2つの事件。12歳以下のお子さんを持つ親にとっては、それで、事件になるんだ?!とびっくりですよね。日本ではそのような法律はないので、驚いて当然です。

日本ではしつけとしてもやりがちな事

事件1は、兄弟姉妹を持つ親なら、兄弟(姉妹)喧嘩にうんざりして、カッとなってついやってしまいそうな事ではないでしょうか?

何度も注意しても、喧嘩をやめない子供たちに「だったら、車から降りて、歩いて帰りなさい!」とつい言ってしまいそうですよね。日本ではしつけの一環としてもやりがちです。

でも、それを12歳以下の子供(たち)にアメリカでやってしまっては、こうして事件となり、犯罪となってしまうのです。

子供が誘拐されたり、襲われることを防ぐための法律

アメリカでは(世界中そうですが)道から子供たち(あるいは大人)が姿を消した、誘拐されたという事件が頻繁に起きています。だから、子供だけを道に置き去りにするというのは、絶対にやってはいけないことなんです。日本でも数は少ないですが、子供だけが歩いていて、誘拐され殺されてしまった事件が起きていますよね。

1人にされて不安になって

事件2は、娘が警察に通報するというちょっと意外な展開でした。

実際に身体的虐待があったわけではなく、慣れないホテルの部屋に一人ぼっちにされたということで、 多分、不安になった娘が警察に電話してしまったのでしょう。それで、母親が逮捕されるとまでは、きっと娘は考えていなかったかもしれません。

でも、この事件によって、母と娘は法律によって引き離されてしまったかもしれません。

厳しすぎる法律

アメリカは、子供に関しては厳しい措置がとられてしまいます。上記2つの事件は、子供たちが無事だったので、まだ事件とは呼べないし、母親に対しては厳重注意くらいですませても良かったのではと個人的には思ってしまうのですが。。そうはいかないのがアメリカなのです。

過剰なアメリカの法律だが、あくまで子供を守るためのもの

ついやっちゃいそうなことなんですが、やっぱり、やっちゃいけないんですよね。

一つ間違えれば、子供の命まで奪ってしまうことになりかねない。

過剰なアメリカの法律だと感じる方もいらっしゃると思われますが、そこまで法律で取り締まらないと、安易に子供を置き去りにしてしまう親が多いということです。 そして、それだけ子供たちが犠牲になってしまう犯罪が多いということなのです。

何かが起きてからでは遅すぎます。たとえ法律がしかれてなくても、子供たちから安易に目を離すことは、避けたいですね。

親にとっては、本当に大変だけど

でも、これは親としては、本当に大変なことです。幼稚園や学校以外では、四六時中、子供と一緒にいなければならない。もしくは、ベビーシッターや託児所に預けなければならない。 金銭的にも負担がかかってきます。

私も息子が小さい時に、米国在住のシングルマザーだったので、その大変さはよくわかります。働かなければ生活できない、けど子供を一人にできないという日々でとても辛かったです。でも、大変さは親の義務と責任。守らなければならない、大切な子供の命には、代えられないものなのです。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
日本生まれですが、米国に30年間住んでいた米国籍のライターです。2014年に家族で日本に移住してきました。どうぞよろしくお願いします。

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