記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
日本が今、急激に高齢化が進んでいることは、何かと話題にのぼりますね。そして、高齢者の数が増えるのにともなって、肥満症の高齢者も増えているんです!

今回は高齢者の肥満症について、医師に詳しい話を聞いてきました。

高齢者がどうして肥満症になるの?

「肥満症」とは肥満が原因となる健康障害があって、体重を減らすことが必要な状態のこと。そんな肥満症に、どうして高齢者はなりやすいのでしょうか?

一般的に、人間の筋肉は30歳頃から量が低下します。筋肉量の低下の割合は、年を重ねるごとに大きくなり、80歳代では若い頃と比べると、30〜40%もの筋肉が減っていると考えられています。逆に、脂肪の量は年を重ねるごとに増え、身体にたまっていきます。つまり、高齢者では若い人より筋肉は少なく、脂肪が多いということになります。

筋肉は、運動で使われたり正しい姿勢を保つだけではなく、体の中の糖分や脂肪を代謝する働きをします。筋肉が減ると余分な糖や脂肪を燃やす力が弱くなるため、血糖値が高くなったり、身体に悪影響が出てくるのです。

肥満症にはどんな症状があるの?

1.高血圧
太っている人は血糖値や血圧が高くなったりしやすいことはよく知られていますが、血糖値や血圧・コレステロールが高い状態が続くことで、動脈硬化が進み、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高くなります。

2.睡眠時無呼吸症候群、肥満低換気症候群
寝ている時に肺と鼻・口を結ぶ空気の通る道が狭くなることで、無呼吸になることがあります。いびきが止まっていることを家族に指摘されたり、睡眠時間を十分にとっていても日中は眠いという症状があるかたは、肥満が原因の睡眠時無呼吸症候群かもしれません。また、肥満低換気症候群は、喉の空気の通り道が閉塞することによって起こる症状です。

3. 整形外科的疾患(変形性関節症など)
体重が重い分、股関節や、膝に負担がかかり、変形性関節症にもかかりやすくなります。膝などの関節が痛い方も注意が必要です。

4. その他
他にも肥満症には、たくさんの症状があります。

・耐糖能障害(血糖値が高くなる)
・脂質異常症(コレステロールや中性脂肪の異常)
・高血圧
・高尿酸血症、痛風
・冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症など)
・脳梗塞
・脂肪肝
・肥満関連腎臓病
など

肥満症の治療法

何よりも体重を落とすことです。まずは、今の体重から3%減らすことを目標に、食事療法・運動療法をバランスよく組み合わせ、無理のないペースで体重を落としていきましょう。
食事では、炭水化物(糖質)・脂質・タンパク質をバランスよく食べ、間食やアルコールは控えましょう。

体重が重かったり、年齢による心臓などの機能低下もあり、若い頃と同じように運動するのは難しいと思います。ウォーキングや散歩などの有酸素運動を週3回以上行うようにしましょう。スロージョギングもオススメです。

≪ダイエットがうまくいかない…≫
それ、生活習慣のせいかも?【痩せない習慣】チェック

医師からのアドバイス

急な減量はリバウンドしやすくなりますので、無理をせず、継続できる範囲で行うことが1番のポイントです。

(監修:Doctors Me 医師)

この記事を書いたユーザー

Doctors Me(ドクターズミー) このユーザーの他の記事を見る

Doctors Me(ドクターズミー)は、医師、薬剤師、歯科医、栄養士、カウンセラー、獣医に相談できる、ヘルスケアQ&Aサービスです。医師をはじめとする専門家が解説する人気コラム、病気・症状の体験談等を配信中!

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス