記事提供:カラパイア

ここにまた、新たなる犬のヒーロー伝説が書き記されることとなる。アメリカ、フロリダ州タンパに住むデルーカさん一家が、保護施設からジャーマンシェパード犬のハウス(2歳、オス)を家族として迎え入れたのは2か月前のこと。

そして先週水曜(5月11日)に事件は起きた。デルーカさん一家の娘、7歳のモリーちゃんが自宅の裏庭で強力な出血毒を持つガラガラヘビの最大種、ヒガシダイヤガラガラヘビに遭遇、ヘビが威嚇しながら近づいてきたのだ。

モリーちゃんの前に出て、モリーちゃんを守るようにヘビの前に立ちはだかったのはそう、犬のハウスだ。

出典 YouTube

ハウスは逃げ出そうと思えばいくらでも逃げる機会があった。だが彼は、モリーちゃんを守るため、自らの体を盾に前へ前へと進んでいった。ヘビの意識がモリーちゃんに行かないように、ジャンプをしたり、後ろに飛んだりして見せた。

その行動は3度噛まれた後でも変わらなかった。激しい痛みに耐え、足を引きずりながらも、モリーちゃんを守ることを止めようとはしなかったのだ。そしてついにガラガラヘビを撃退した。

遠くからその様子を見ていた祖母は、最初何がおきたのかわからなかったという。だがハウスの出血に気が付いてすぐさま病院へと運んだ。

ガラガラヘビは猛毒の出血毒を持つ。咬まれると患部の細胞組織や血管が破壊され、内出血および内出血に伴う腫れが発生する。

そして耐えられないほどの激しい痛みを生じるのだ。注入された毒成分は血流にのって体中に拡散していき、処置が遅ければ死に至る。

ハウスにはすぐさま解毒剤を投与された。ハウスの足の毛を剃ったところ3か所噛まれた後があったという。幸いにも一命はとりとめたものの、腎機能障害を起こしていたが、治療次第で回復は見込めるという。

ハウスはこの家に来たその瞬間から家の子どもたちとの絆をすぐにつないでいた。7歳のモリーちゃんも4歳の弟も、毎日ハウスを愛情たっぷりに抱きしめ、共に遊んだ。

ハウスもそれに応えるかのように家に見慣れぬ人が来ると、子どもたちを守ろうと吠えた。たった2ヶ月にもかかわらずその絆は強固なものになっていたのだ。

アメリカは人間の治療費同様、動物の治療費も高額で、抗毒のバイアルは1本618ドル(約6万7600円)、ハウスはこれを1日に4~5回投与しなければならない。

ICUのコストは1日1000ドル~1500ドル(約11万~16万)。ザックリ見積もっても1日に30万円はかかる計算となる。

それでもハウスに元気になってもらいたい。そこで家族の友人たちはネット上を通じて募金活動を開始したところ、ハウスの勇気ある行動がメディアで報じられ、全米各地から「治療費の足しにしてほしい」と、多額の寄付金が集まったという。

既に5万ドル(545万円)が寄付されたそうで、これなら十分に治療を続けることができる。デルーカさん一家は、そこから治療費をありがたく頂き、残ったお金は犬の保護救済活動を行っている団体などに寄付するという。

自らの命をなげうって少女を救ったハウスさん。一度は捨てられた運命にあったけど、良い家族と巡り合ってよかったね。はやく元気になるといいな。

出典:usnews
出典:telegraph
出典:fox13news

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