【序】怪談・ホラー映画を超える「ホラーゲーム」

ぼちぼち暑い季節になってきました。この時期になると、怪談番組やホラー映画などの企画が多くなります。筆者も御多分に漏れず、そういったものが大好きです。

ただ、怪談や映画は「受け取るメディア」で、こちらから何か出来るか?というと、ほぼ出来る事はありません。
そこで、より能動的に関われるメディアとして、ゲームをオススメしたいと思います。

最近のゲームは、携帯機レベルでもそこそこ画像が綺麗です。そこに音・振動等の動きがリンクし、以前より怖さが増しています。
何よりも、ゲームというものは「自分が操作しないと、話が先に進まない」という特徴があり、物語への感情移入を促す造りになっています。

そんなゲームの中でも、筆者が特に推したい13のゲームを、以下に紹介します。ホラーが好きな方は、一度お試しあれ。

(注意)パッケージ絵の段階で、既に強めのホラー要素があるものが混じっています。ホラー耐性の無い方は、以下記事をご覧にならない事をおすすめします。
トイレに行けなくなったりしても、筆者は責任を持ちませんよ…。

【1】ホラーゲームの火付け役 「バイオハザード・シリーズ」

言わずと知れた、ホラーゲームの金字塔。第一作がプレイステーションで発売されてから、もう20年になります。

コンシューマ機(家庭用ゲーム機)、携帯電話・スマホアプリ、携帯ゲームなど幅広い展開を見せており、移植・マイナーチェンジ等も含めると70以上のソフトが存在しています。その中でも筆者が個人的にお勧めしたいのは、リメイク版の初代バイオハザードと、バイオハザード4です。面白いです。

ストーリーの基本となる要素は「ウィルスなどの生物兵器が漏れ、人間をゾンビに変えてしまい、パニックになる」というもの。騒ぎの背後に巨大企業が存在したり、カルト教団が糸を引いていたり…という展開も毎度のお約束で、主人公達は巨大な敵に立ち向かっていきます。

戦闘は、ナイフや銃器を使った接近戦が主。シューティング要素が強めです。慣れてくると、怖さよりも爽快感が増します。楽しいですよ。

【2】ネットリと纏わり付く恐怖 「零(ゼロ)・シリーズ」

「バイオハザード」がアメリカ的な恐怖だとすれば、この「零」は和風の恐怖だと言えるでしょう。PS2で第一作が発売され、Xbox・Wii・WiiU等で続編が出続けています。

戦いながら謎を解いていく…というスタイルは、バイオハザードと同じなのですが、決定的に違うのは「敵がゾンビやモンスターではなく、日本人の幽霊である」ということ。
物語の舞台も、日本家屋や山村、廃病院など「現在の日本にも存在する物件」が殆どです。身近に存在するかもしれない…という感覚が、より怖さを増します。

「その場に立っているだけでも、耐えられないくらいに怖い」と言わしめた、徹底した恐怖の描き方も秀逸です。
「何の前振りも無く、床から手が伸びて足をつかむ」「穴から中を覗き込むと、幽霊と目が合う」「どこからともなく、女の子の泣き声らしきものが聞こえる」などの間接的な恐怖演出が多く、ジワジワと恐怖心を刺激します。

戦闘システムも独特です。敵は「幽霊」なので、拳銃やナイフは効きません。特殊なカメラを使って「霊を写真に封じ込める」という方法で戦闘を行います。
また、敵は幽霊で「物理的には存在しないもの」なので、壁や障害物をすり抜けてこちらを追いかけてきます。常識が通じません。

こんなに怖いゲームなのですが、エンディングは感動的で泣けるものばかり。そのギャップが、人気の秘密なのでしょう。

【3】和洋合体 「サイレントヒル・シリーズ」

これも有名なホラーゲームです。初代PSの頃から存在している作品。ネットでの通称は「静岡」。

舞台はアメリカで「バイオハザード」と被るのですが、世界観は和風ホラーに近いものがあります。バイオの敵はウィルスや生物兵器などですが、サイレントヒルの敵は、神秘的・宗教的な「この世ならざるもの」。不気味です。

また、ゲーム内の多くの箇所が暗闇で覆われており、懐中電灯などの限られた視界で探索するので、手探りの恐怖感が強いです。


敵との戦闘も一風変わっています。敵の接近を「ラジオに入る雑音の強さ」で認識したり、使い易い近接武器が「鉄パイプ」だったりします。

【4】怖すぎて日本発売禁止「Dead Space・シリーズ」

Dead Space(デッド・スペース)は、「バイオハザード4」の影響を強く受けていると思われる、宇宙を舞台にしたサバイバルホラーゲーム。現在までに、ナンバリングタイトルが3まで発売されています。

残酷描写が国内規制に引っかかり、日本語版ソフトは発売されていません。英語が分からないと、プレイ出来ません。ちょっとハードルが高いです。しかし、非常に評判が高いホラーゲームでもあります。(PC版で、有志が開発した「日本語表記に改造する方法」があるそうですが、筆者はよく分かりません)

主人公は戦闘訓練を受けたプロではなく、ただの「機械の技術者・エンジニア」であったり、武器として使うものが「ノコギリや溶接機械、釘打機などの工具」であるなど、他ゲームと一線を画します。

敵は、正体不明の「ネクロモーフ」と呼ばれる怪物。ゾンビ等と違い動きが物凄く速く、陸上の短距離選手並みのスピードで迫って来ます。生命力も強靭で、五体をバラバラにでもしない限り、しつこく襲い掛かってきます。

宇宙を舞台にしているので、無重力空間で作業・戦闘しなければならない…なんてシーンが多く存在します。その描き方が絶妙です。

【5】パッケージが既に痛い! 「Psycho Break」

Psycho Break(サイコ・ブレイク)は、正に王道!といった感じの、クラシックスタイルのサバイバル・ホラーです。バイオハザードを彷彿とさせる要素があちこちにありますが、それもそのハズ。このゲームを製作した会社「Tango Gameworks」は、バイオハザードの生みの親「三上真司」氏が代表を務める会社です。

このゲームの舞台は、異様な雰囲気の精神病院。そこに、主人公の刑事達が捜査の為に入り込むのですが…。
病院の中は血まみれ。警官が次々と殺され、主人公も訳が分からないまま囚われの身になります。そこから、どうやって脱出していくのか?。手に汗握る展開になります。

「敵の出現場所や行動がランダムで、相手の動きが読めない」「弾薬などの武器が少なめであり、敵の倒し方や敵からの逃げ方を考えないと詰む」など、やや厳しめのバランスに仕上がっています。

常に流れる緊張感、徐々に明らかになるストーリー、精神を締め付けられる閉塞感など、サバイバルホラーの基本に立ち返った作品といえるでしょう。

【6】サバイバル要素強め 「The Last Of Us」

The Last Of Us(ザ・ラスト・オブ・アス)は、ホラーゲームの中でも「サバイバル色」の強いゲームです。

舞台はアメリカ。謎の菌類による汚染が進み、大打撃を受けた…という世界設定です。バイオハザードと似た部分が多いのですが、相手を倒す事よりも、荒廃した世界をいかに生き延びるか?…というテーマが強く、アメリカ的な「家族愛」も色濃く描かれています。

敵は、「謎の菌類に感染して正気を失い、次第に怪物化していく人類(感染者)」なのですが、感染者以外にも「菌に感染していないが、略奪目的で襲い掛かってくる人間(狩人)」がいて、一筋縄ではいきません。

このゲームでは「音」が重要な役割を持っています。相手の足音で位置を特定したり、わざと音を立てる事で相手を誘導したり…など、様々な場面で重要視されるファクターになっています。

落ちている材料を集め、道具や武器を自分で工作するという要素も大きいです。何か材料が手に入っても、その限られた材料で武器を作るのか?、それとも回復薬をつくるのか?、選択を迫られる事が多く、サバイバル色を強く打ち出しています。

【7】異星生命体との遭遇 「ALIEN: ISOLATION」

ALIEN: ISOLATION(エイリアン・アイソレーション)は、超有名SFホラー映画「エイリアン」を題材にしたゲームです。

このゲームの主人公は、映画の主役「エレン・リプリー」の娘である「アマンダ・リプリー」です。映画では、母のエレンが宇宙で遭難し、そのまま約60年間も漂流してしまいます。その漂流している期間が、このゲームの時代設定・舞台になっています。

母の行方が分からなくなって、手掛かりを探そうと宇宙ステーションにやって来たアマンダ。しかし、その宇宙ステーション内でエイリアンが出現し、生き残りをかけた戦いに巻き込まれてしまいます。

エイリアンは非常に強く、人間がまともに戦ったのでは勝ち目がありません。戦う為の武器も少ないです。そこで、動体レーダー等でエイリアンをサーチしながら、「いかに逃げるか」を第一に考えなければならないシステムになっています。

また、気を抜くとエイリアンの位置を見失ってしまいます。そうなると、いきなり襲い掛かられる事もあり、常に緊張感を持たないといけません。それらの要素が、このゲームの恐怖感を強いものにしています。

【8】フリーゲームの雄 「青鬼」

「青鬼(あおおに)」は、パソコンの無料ゲーム(フリーゲーム)です。ネットからダウンロードして、お金を払わずに楽しめるゲームです。現在のところ、ver 6.23が最新かつ完成形となっています。

フリーゲームとはいっても、とても面白いゲームで、ニコニコ動画・Youtubeなどの動画サイトから火が付き、小説化・漫画化・映画化までされた作品です。

主人公は、肝試しの為に入った「巨大な建物」に閉じ込められてしまいます。室内に仕掛けられた謎を解きながら、建物から脱出する事がゲームの目的です。

しかし、ゲームタイトルともなっている「青鬼」という巨大な怪物が、様々な場所で突如現れ、主人公をしつこく追跡し・脱出の邪魔をしてきます。青鬼に捕まるとゲームオーバーになるので、青鬼をかわすか、隠れてやり過ごすかしながら、脱出を進めていかなければなりません。

グラフィックは、ゲームボーイアドバンス等と同じくらいで、最新のゲームに比べれば見劣りします。が、青鬼がいつ・どこで襲ってくるか分からず、出現した場合はとても素早い動きで追いかけてくるので、かなりの緊張感があります。

【9】独自のシステムと世界観 「SIREN・シリーズ」

「SIREN(サイレン)」は、「ジャパンダークサイド・モダンホラー」と銘打たれたホラーゲームです。PS2で第一作が発売され、PS3で遊べる第3作までが発売されています。(なお、PS2版はアーカイブからダウンロードできます。)

場所は日本。時代設定は2000年代(昭和78年…みたいな、架空の年号を用いる事もある)。外界から隔絶された村や孤島が舞台です。

SIRENの敵は、基本的に不死身です。攻撃する事で一時的に黙らせる事はできますが、消す事はできません。
また、近年の日本が舞台なので、強力な重火器がありません。あってもせいぜい「警官の拳銃」「猟師の猟銃」くらいで、主な武器は実生活で手に入りやすい「バール」「鉄パイプ」「ハンマー」などです。厳しい戦いになります。

中でも特筆すべきは、「視点ジャック」というシステムの存在です。他のゲームではあまり見られない、独自のシステムです。
「視点ジャック」とは、文字通り「相手の視界を盗むこと」です。イメージとしては「敵に乗り移って、相手が今どこを見ているのか?…という情報を盗む」みたいな感じです。

先述の様に、「SIRENの敵は不死身で、こちらの武装は貧弱」なので、できるだけ戦闘を避ける事が重要になってきます。避ける為には、相手が今どこにいるかを知らなければなりません。
視界ジャックによって敵の視界を盗み、相手が何を見ているか?という情報から、相手の位置を推測します。その後、「相手の目には見えないだろう」というルートを考え、コッソリ移動しながらゲームを進めていきます。
また、重要な情報が「敵の視界をジャックしないと、見えない所に書いてある」など、謎解きにも使わなければならない仕様になっています。

難易度は高めですが、独特のシステムと敵の不気味さが秀逸で、熱烈なファンを持つ作品です。

【10】DSでも零 「心霊カメラ ~憑いてる手帳~」

この作品の別名は「零~紫の日記」といいます。先述の「零シリーズ」の流れを組む作品です。

零シリーズの特徴である、「幽霊を、写真に撮ることで除霊していく」というバトルシステムが受け継がれ、和風ホラーテイストたっぷりの作品に仕上がっています。

この作品の特徴としては、「DS本体に付いた、カメラの機能を使って遊べる」という点が挙げられるでしょう。
実際にDSのカメラで撮影した画像を「心霊写真」に加工したり、ゲーム内の敵画像として取り込んだり…など、様々な遊び方ができます。

【11】DSホラーの雄 「コープスパーティー Blood covered Repeated Fear」

このゲームは、20年前から続く「コープスパーティー・シリーズ」の流れを組む作品です。青鬼と同じく「パソコンゲームが始まり」で、小説・アニメなどの「メディアミックス展開」が多数行われている作品です。

このゲームの舞台は、「殺人事件が元で、廃校となった小学校」です。そこに閉じ込められてしまった主人公グループが、数々の謎を追いながら話を進めていく…という展開です。

本体が「Nintendo DS」なので、PS4等の高性能ゲーム機に比べれば、画質は見劣りします。しかし、それを補って余りある演出・ストーリー展開があり、かなり面白い(つまり怖い)作品に仕上がっています。
ひょっとすると、下手な高画質ゲームよりも「精神的にくるもの」が大きいかも…。

【12】本当にこいつらが来ます 「DeathForest~森からの脱出~」

「Death Forest」(デス・フォレスト)は、パソコンのフリーゲームです。無料で遊べます。これも、映画原作に採用されました。

旅をする主人公。今晩の目的地であるホテルに向かっていたのですが、日も暮れてしまい、このままでは到着が遅れてしまう。どうしよう…と思っていると、とある森を抜ける近道の存在に気付きます。
これはラッキーと思った主人公は、その森に足を踏み入れます。しかし、そこは呪われた森であり、怨霊が主人公をしつこく追いかけてくる…という内容のゲームです。

このゲームの特徴は「怖すぎるグラフィック」です。パソコンのフリーゲームは、画質が貧弱で怖くない…との話が多いのですが、このゲームは怨霊の姿・動きなどが不気味で、血の気が引く造りになっています。
上記画像は映画のパッケージなのですが、本当にこんな感じの怨霊が、音も無く近付いて来ます。インパクト大です。

ちなみに、怨霊に捕まったら終了です。緊張感が半端では無いです。

【13】直感操作で恐怖倍増 「恐怖体感 呪怨」

「リング」シリーズと人気を二分する、日本ホラー映画の名作「呪怨」をモチーフにした作品です。映画「呪怨」でおなじみの怨霊が出てきます。FPS形式(一人称視点)のホラーゲームです。舞台は、廃工場や廃病院など「いかにも出そうな施設」です。それらを、懐中電灯を持って探索していきます。

本体がWiiなので、Wiiリモコンを懐中電灯に見立て、直感的な操作で探索を進めていくゲームです。
懐中電灯には電池が必要ですが、ゲームプレイ中は懐中電灯が点けっぱなしなので、どんどん電池が減っていきます。電池がゼロになると、その時点で怨霊に襲われゲームオーバーになります。それを避ける為、途中で電池を拾いながら探索していきます。

電池以外のアイテム(新聞記事など)が所々に落ちていますが、それらを集めきらないと最終ステージに行けないので、丹念な探索が必要になってきます。

なお、ゲームプレイ中の「Wiiリモコンの動き」を判定基準にした、「ビビリ度・ヘタレ度測定機能」が付いています。

【まとめ】

「恐怖は、最後に残るエンターテイメント要素」という言葉があります。いくつになっても、怖い話は面白いですし、ビビリながらやるゲームも楽しいものです。
友達と一緒になってギャーギャー騒ぎながら、暑い季節を涼しく乗り切る為、ホラーゲームに挑戦してみてはいかがでしょうか?。

なお、念の為。ホラーがダメな人もいらっしゃいますので、嫌がる相手を無理に誘うのはNGですよ。ご用心下さい。

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