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ハリーが恋に落ちた女の子チョウ・チャン

ハリーポッターシリーズに登場するチョウ・チャンはハリーより一歳年上の女の子で、艶やかな黒髪の美少女。

寮対抗クィディッチ試合ではレイブンクロー代表チームのシーカーを務め、3年生の時に初めて彼女と顔を合わせたハリーは「緊張とは別の意味で胃が震えた」らしく、チョウに一目惚れしたと思われます。
4巻ではチョウに夢中なハリーが彼女をクリスマスダンスパーティーに誘いましたが、ライバルのセドリック・ディゴリーが先に誘っていた為に断られるという悲しい結末に。



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5巻ではDA集会の後残った教室で念願のキス。

欧米の作品では珍しくアジア系ヒロインの彼女ですが、実はこれには作者の深い思いが隠されていました。

ハリーポッター執筆前アムネスティ・インターナショナルで働いていた作者のJK ローリング

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アムネスティ・インターナショナルは1961年に発足した世界最大の国際人権NGOです。市民の自発的な行動による人権状況の改善へのさまざまな取り組みが認められ、1977年にはノーベル平和賞を受賞しています。

”私の人生において最も貴重な経験のひとつは、社会に出て間もない20代前半の頃に得たものです。人生における大発見とも言うべきその経験は、後にハリー・ポッターを書くのにも大きな影響を与えました。その頃の私は、昼休みに職場を抜け出して小説を書きつつ、ロンドンにあるアムネスティー・インターナショナル本部のアフリカ担当調査部で働いて、生計を立てていました。”

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そこで作者は政府に反発的な態度をとった人々が投獄され拷問されたり、政府家に都合の悪い発言をした人の家族が見せしめに処刑されるような恐ろしい現実を目にします。

”私は毎日、人間が権力を狙い保持するため、同じ人間に対して行ってきた悪魔のような仕打ちの数々の証拠を見てきました。やがて、私は悪夢にうなされるようになりました。(仕事で)見たり、聞いたり、読んだりしたことが、夢に出てくるのです。それは文字通りの悪夢でした”

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作者は20代前半にして、誰でも弁護士を立てて公開裁判を受ける権利があり、民主主義の政府を持つ国に生まれてきたという幸運を毎日かみしめていたと言います。




作者が祈った、偏見のない世界

ハリーポッターに出てくる登場人物は、人種もバックグラウンドも様々。


そこには人種や生まれた国の枠を超え、誰もが自由に活躍できる世の中になってほしいという作者の願いがこめられています。


国際化が進む世の中ですが、欧米の作品で取り上げられることはまだまだ少ないアジア系の少女をあえてヒロインにしたのもそういった理由から。


上にあげたチョウ・チャンに加え、「学年一の美少女」と称されるパーバティ・パチル、パドマ・パチルはインド系の姉妹です。

オバマ大統領就任前から、黒人の魔法大臣を描いていた

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ヴォルデモート失脚後、魔法省の大臣に就任したキングズリー・シャックルボルト

キングズリー・シャックルボルトはハリーたちと共に戦った黒人の魔法使いで、ヴォルデモート失脚後に魔法大臣に就任します。
アメリカ初の黒人大統領であるオバマ大統領が就任する前からそれを描いていたのはさすが。
こうして見るとキングズリーの衣装にはアフリカ色が出ていますね。


ちなみにオバマ大統領はハリーポッターの大ファンらしく、当然物語の最後にキングスリーが大臣に就任していたことも知っていたと思われます。




ハリーポッターが世代や国境を越え、世界中で愛され続けているのは
きっとそれだけ作者の熱い思い、世界へのメッセージがこめられているから。


全ての人が平等に扱われる社会への願いがちりばめられた本作品、バックグラウンドを知ってから読むと感じ方も変わるのではないでしょうか?


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