記事提供: SILLY

「THE BURGER CLUB MEETING」

平日普通に働いて、金曜の夜は会社の同僚と上司の愚痴をつまみに酒を飲むくらいなら、もっと気の合う仲間と出会って、新しい刺激を受けたい。そう思うのはわりとまっとうな気持ちだと思う。
「会社と家との間に“サードプレイス”を持とう」みたいな気風もあるけれど、お洒落なカフェで格好つけて1人で物思いにふけったり、こじんまりとしたバーで、どこの馬とも知れない他人としゃべるくらいなら、肩肘張らないでもっと自然に共通の趣味を持った仲間がほしいよね。
近年、仕事上のつきあいだけではなく、同じ目的を持った仲間で集うフォースコミュニティーなんてのも注目されているし。

そうだなぁ、食の趣味が合う仲間とか・・・。なーんて思うなら、好きな食べ物だけでシンプルにつながれる『THE FOOD CLUB JAPAN』っていう部活に参加してみるのはどう? たとえば『THE BURGER CLUB』(ハンバーガー部)なんてのがあるみたい。
その部員たちが定期的に顔を合わせる機会として、東京のヒップなお店を貸し切りにして集まって、MEAT(肉)をEAT(食べる)する会議『THE BURGER CLUB MEATING』というイベントを定期的に開催しているんだって。

この団体の平均年齢は27歳、部員数が約200人。部長の松田くんが、「好きな食べ物が同じ、それだけの超シンプルなコミュニティーを作りたい」と思い立ったことから、この部活を立ち上げたそう。

要するに、社会人サークルみたいなノリなんだと思う。

「なんかチャラそう!」なんて思う人もいるはず。(自分も正直そう思ったし)でも何事も百聞は一見にしかず。行ってみないことには、その実態はわからないもの。たまたま仲間の1人がメンバーで、存在を知っていたから、第8回『THE BURGER CLUB MEATING』にSILLYで潜入させてもらったよ。

今回のミーティングの“部室”となったのは、GREAT BURGER系列バーガーショップ。原宿にある「Cafe Hohokam」。最近のグルメバーガーブームを牽引している存在でもあるみたい。原宿通りのハンバーガーショップで貸し切りのパーティーなんてなかなかできるものじゃないから、俄然テンションは上がるよね。

午後8時をちょっと過ぎたころ“部室”を訪れると、そこはすでにたくさんの人たちが。『皆、時間きちんと守る人ばっかりだなぁ』なんて思いながら足を踏み入れる。ハンバーガーのバンズとパテのいい匂いが充満している。

事前に参加者には、『チーズバーガー』『テリヤキバーガー』『エッグバーガー』『チリバーガー』『パイナップルバーガー』のどれがいいかあらかじめ注文をしておくスタイル。僕はテリヤキバーガーをチョイスしていた。

第8回ということもあって、結構顔見知りみたいな仲間もいるようで、そこかしこから穏やかな会話が繰り広げられていた。喫煙ができるテラス席まで人がいっぱいだ。

程なくして、部長の松田くんが乾杯の音頭をとる。

「胃のあう仲間は気の合う仲間かもよ! カンパーイ!」

ここでシャイにならずに楽しめたほうが絶対いいので、端のほうで近くの人と「あ、どうも」とばかし杯を交わしておく。

自分自身もお酒を飲んで、気持ちがほぐれてきた頃、いろいろな人たちに話しかけてみた。

話を聞いてみると、はじめて来たという人も割といるようだけど、友達の友達は友達みたいなノリで、会話も盛り上がっていた。趣味が一緒ということもあってか、不思議とみんなリラックスしているようす。仕事はブライダルの人やら会社員やらアパレル店員やら美容師やら本当にさまざまだった。左が部長の松田くん。

参加者全員に共通しているのは、ハンバーガーにかぶりつていて、そこにあるのは笑顔ばかりだってこと。突然だけど、ハンバーガーだけじゃなくってここのポテトも超絶美味しかった。

会場に来る部員たちと挨拶やら現場の仕切りで忙しそうにしている部長の松田くんが合間を縫って、ちょっと話に答えてくれた。

- そもそもなんでこの団体を立ち上げようと思ったの?

「そもそも僕がアホみたいにハンバーガー好きというのがあって。好きなもので繋がるコミュニティを作りたいっていう気持ちがあったんです。2年前に最初やったときは、僕と彼女とその友達みたいな3人から始まったんですけど(笑)、Facebookコミュニティを作ったら、段々と友達の友達で規模感が大きくなっていって。ハンバーガーっていうアメリカ文化的なものが好きだと、趣味嗜好がアウトドア好きで外交的な人たちが集まってきたという感じですね。そこから『キャンプ行こう』『フェス行こう』みたいにどんどん個別で関係性が広がっているのが面白いですね」

- ここまで規模が大きくなった理由はなんでだと思う?

「皆会社外にコミュニティを求めているんじゃないですかね。肩肘張らない気軽な集まりができる場を。普通の飲み会よりは一つ共通点があったほうが会話も弾みますし、ちょっとだけ楽なんですよね」

-ハンバーガー部以外にはどんな活動があるの?

「参加してくれた人に『僕ピザのほうが好きなんで、ピザ部作りたいっす』みたいに言ってくれた人もいて、『ピザ部』が立ち上がっていきました。ピザ部は部長のカリコミ君がアパレル・美容師系の友人が多いみたいで結構スタイリッシュな人たちが集まっている気がします。続いてできた『カレー部』は旅好きが多く参加しているみたですね。なんか食べ物の趣味嗜好が合うと以外とそれ以外の嗜好が合うっていうのは発見かもしれないですね」

言われていると確かに、ピザ部がファッショニスタ、ハンバーガー部がアウトドア好き、というのは納得がいく。そもそもこの部活を立ち上げた松田くんによこしまな気持ちがなく、シンプルに食べものの趣味が合う仲間と増やしたいという動機だからこそ、純度が濁らずいい雰囲気のまま継続できているのだろう。

ちなみに彼が『THE PIZZA CLUB』部長のカリコミくん。実は会社員時代の後輩で、今回彼の伝手もあって潜入取材させてもらうことになったんだ。

こちらのハンバーガーをぱくついている彼女もピザ部のメンバーとのこと。原宿で美容師をやっているんだって。

縁もたけなわになったころ、メンバーからハンバーガー部のステッカーとフラッグをもらった。こういうデザインにまでこだわっちゃうあたりが、「パリピの巣窟」ではなく、この部活を健全な部活たらしめてるんだろうなって思う。『#ハンバーガー部』のフラッグもSNS世代っぽいよね。

参加する前は『ウェーイ』ってノリ一発のイベントだったらどうしよう、って思っていたけど、そんなことなくってよかった。

生意気にも忠告させてもらうなら、もしナンパ目的で出会いを求めているなら、シンプルにバーに行ってひっかけたほうが絶対いい。この部活のメンバーは勘のいい人ばっかりだったので、そういうよこしまな気持ちで参加しても相手にされない気がする。

そういう気持ちは抜きにして、ハンバーガーが好きなら参加してみることを勧めるよ。

ちなみに入部希望者でメンバーに誰も友達がいない場合は、Facebookコミュニティーから部長の松田くんまで「入部希望の旨」と「部の存在を知った経緯」のご連絡がほしいとのこと。もしこの活動にピンときたら、連絡してみてはどうだろう。

photographer :宇佐 巴史 / Tomofumi Usa

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