あなたが普段持ち歩いているものの中で、一番古いものは何ですか?よっぽど年季の入ったアイテムやヴィンテージ物でない限り、それはおそらく「コイン」です。自分が生まれる前に造られた小銭でも、普段私達は何気なく使用しています。その中でも10円玉、よく見たことはありますか?

表:平等院鳳凰堂

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こちらが表面です。「日本国」「十円」と漢字で書いてあり、中央にあるのは平等院鳳凰堂。これは有名ですね。ちなみに周りにあるのは唐草模様らしいです。

裏:実はリボンがついてます

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こちらが裏面です。「10」と製造年が記されており、葉っぱは常盤木(ときわぎ/常緑樹のこと)ですが、葉っぱの真ん中にリボンがついてます。これ、見えているようで見ていなかった人も多いのではないでしょうか。

発行は1952年(昭和27年)

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発行は1952年(昭和27年)に開始され、市中に出回ったのは翌年だが、製造は1951年(昭和26年)から行われており、刻印も「昭和26年」からある。

出典 https://ja.wikipedia.org

現在のデザインの10円玉が初めて製造されたのは、もう65年前の出来事なんですね…。当時の誰がデザインしたのかわかりませんが、リボンを添えるなんて可愛いアイデアです。

ちなみに1952年(昭和27年)はサンフランシスコ平和条約が発効された年です。(※1951年9月8日調印、1952年4月28日発効)この年をもって第二次世界大戦の本当の終戦ともとれます。1951年に製造され始めた10円玉…あくまで憶測ですが、リボンには平和を願う気持ちが込められていたのかもしれません。

ギザ10

出典撮影:蜜

ちなみに、ふちがギザギザしている十円玉は「ギザ10」(ぎざじゅう)と呼ばれて、好きな人は集めていますよね。写真の左側がそれです。

ギザ十(ぎざじゅう)とは、日本で1951年(昭和26年)から1958年(昭和33年)にかけて製造された十円硬貨を指す(1956年〈昭和31年〉は未発行)。硬貨の縁に多数(132個)の溝が彫られており、ギザギザになっていることから、広くこのように呼ばれている。

出典 https://ja.wikipedia.org

ほんの7年間(実質6年間)しか発行されなかった硬貨なので、貴重といえば貴重です。よく「10円以上の価格で買い取ってもらえる」という噂がありますが、価値があるのは未使用のコインのみで、普通のギザ10は流通しすぎているのでたんなるラッキーアイテム的なもののようです。たしかに見つけるとちょっとだけ嬉しいですよね。

日本の硬貨:デザイン一覧

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1円玉…「若木」※デザインは表裏それぞれ一般公募。
5円玉…「稲穂、歯車、水」「双葉」※稲穂が農業、歯車が工業、水が水産業を表しているそうです。
10円玉…「平等院鳳凰堂、唐草」「常盤木」
50円玉…「菊」※デザインは公募。
100円玉…「桜」
500円玉…「桐」「竹、橘」

10円玉のリボンにも気づかなかったし、今回調べるまで500円玉の小さな模様が竹や橘の葉っぱだとは思ってませんでした。5円玉の水も、ただの線だと思ってました…。
こんなふうに「すごく身近にあるのに見えていないもの」は意外とたくさんあるのかもしれません。身近にある素敵なものを、ちゃんと感じ取れるようになりたいです。10円玉のリボンが、そんなことに気付かせてくれました。

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