造幣局の館員が博物館で中学生に語った内容をツイッターユーザーのplanetesさんが
ツイートしています。その内容が話題になっています。

死ぬまで毎年国から350万円支給

その賞とは・・・「文化勲章」

出典 http://www8.cao.go.jp

1937年から制定。科学技術や芸術などの文化の発展や向上に、めざましい功績のある者に授与される日本の勲章です。

正確には文化功労者に支給

文化功労者に年金が支給される!

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文化功労者の中から、文化勲章が授与されるんです。

文化功労者の中から、文化勲章を授与される方が選ばれるので、いわば予選みたいなものです。

出典 http://okini-news.com

文化功労者には年金が支給されます。

文化勲章には、金品等の副賞はありません。 しかし、文化勲章は文化功労者の中から選ばれるため、文化功労者年金が支給されます。

文化功労者年金は、年額350万円(平成27年10月時点)の終身年金です。国民年金や厚生年金のように一定の年齢に達したら支給されるのではなく、文化功労者に選ばれた年度から死亡した年度にわたって支給されます。また、文化功労者年金は非課税所得となります。

出典 https://news.hoken-mammoth.jp

金品の副賞がない代わりに文化功労者年金が支給されるのです。

2015年には黒柳徹子さんも

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2010年
市川猿翁 (2代目)(歌舞伎)王貞治(野球)大野和士(指揮)田中靖郎(天体物理学)中西準子(衛生工学)中野三敏(国文学)中村稔(詩)藤嶋昭(化学)古谷蒼韻(書道)細江英公(写真)松尾浩也(法学)松尾壽之(生化学)水木しげる(漫画)山中伸弥(医学)吉永小百合(俳優)

2011年
五百籏頭真(政治歴史学)今井政之(陶芸)遠藤章(生化学)大滝秀治(俳優)片桐洋一(国文学)黒岩常祥(生物化学)加賀乙彦(小説)芝祐靖(雅楽)菅野卓雄(電子工学)玉尾皓平(有機化学)橋本堅太郎(木彫)日比野光鳳(書道)毛里和子(政治学)山口昌男(文化人類学)横道萬里雄(能楽研究)

2012年
朝尾直弘(日本近世史学)甘利俊一(数理工学)安野光雅(絵本)飯守泰次郎(指揮)大村智(有機化学)岡野俊一郎(サッカー)金子宏(租税法学)竹西寛子(小説・古典評論)辻井喬(小説・詩)中路融人(日本画)西田篤弘(物理学)別府輝彦(応用微生物学)松本幸四郎 (9代目)(歌舞伎・俳優)宮﨑駿(アニメーション映画)諸熊奎治(理論化学・計算化学)

2013年
上村淳之(日本画)岡野弘彦(短歌)久保田淳(国文学)榊佳之(ゲノム科学)堤剛(洋楽)中井久夫(評論・翻訳)廣川信隆(細胞分子生物学)槇文彦(建築)舛岡富士雄(半導体工学・電子産業技術)松沢哲郎(比較認知科学)柳田敏雄(生物物理学)山岸俊男(社会心理学)山勢松韻(邦楽)吉川忠夫(中国思想史・中国史)吉増剛造(詩)

2014
年秋山和慶(指揮)天野浩(半導体工学)川崎信定(印度学・仏教学)絹谷幸二(洋画)黒井千次(小説)小池和男(労働経済学)斎藤修(比較経済史・歴史人口学)佐藤勝彦(宇宙物理学・宇宙論)田中啓二(酵素学)ちばてつや(漫画)常磐津英寿(邦楽)中村修二(電子工学)樋口久子(ゴルフ)宝生閑(能楽)山川民夫(生化学)山本明夫(有機金属化学)湯浅譲二(現代音楽)

2015年
安西祐一郎(情報科学・認知科学・学術振興)大隅良典(細胞生物学)岡崎恒子(分子生物学)尾上菊五郎(歌舞伎)梶田隆章(素粒子物理学)川淵三郎(サッカー)黒柳徹子(女優)佐々木毅(政治学)西村暹(生化学・分子生物学)野坂操寿(英語:Keiko Nosaka)(箏曲)野村万作(狂言)野本寛一(民俗学・地方文化振興)橋田壽賀子(脚本)浜川圭弘(応用物理学)三谷吾一(漆芸)皆川博子(小説)

出典 https://ja.wikipedia.org

2010年~2015年の文化功労者です。

そうなんです。

ホントなんです。

文化勲章には辞退者も!?

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河井寛次郎(陶芸)人間国宝、文化勲章などの栄典をすべて辞退。権威を好まず一陶工として生涯を終えました。「暮しが仕事 仕事が暮し」の言葉を残しています。

熊谷守一(洋画)「お国のために何もしたことないから」と文化勲章を辞退。富や名声などに関心を持たない孤高の画家で、亡くなるまでの20年間、自宅に引きこもったまま創作活動を続けました。

大江健三郎(小説)「民主主義に勝る権威と価値観を認めない」「戦後民主主義者に国民的栄誉は似合わない」という理由で文化勲章を辞退しました。

杉村春子(俳優)「女優が勲章など、頸にぶらさげていられますか」と文化勲章を辞退しました。戦前に新劇が受けた迫害と弾圧に対する抗議として辞退したともいわれています。

出典 https://news.hoken-mammoth.jp

それぞれの理由で辞退される方もいました。

永井荷風と文化勲章

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戦前の永井荷風の日記文学では軍人批判や戦争批判も多く、反戦主義者でもあった永井荷風は天皇制を嫌っているのではないか?という話もあったし、墨田川界隈の被差別部落や在日朝鮮人の居住区に愛着も感じることが多かった永井荷風が文化勲章は自然と拒否するのはないか?と思っていたのだが、本人は受け取ってしまったという。

出典 http://oekenkyu.blog.jp

当時、永井荷風が文化勲章を受け取ったことは大きな話題になりました。

荷風が文化勲章をありがたく拝受したのは、純粋に合理的な理由からだった。勲章と一緒に国から与えられる年金が欲しかったのだ。戦後のインフレで所有している株券も預金も紙くず同然になった上に、戦災で偏奇館を焼失して親戚や知人の家に間借りしていた永井荷風にとって、年金は今後の経済生活を保障してくれる貴重な「財源」と感じられたのだ。

出典 http://tao.matrix.jp

年金は永井荷風にとっても魅力的でした。合理主義であり個人主義者であった荷風らしいエピソードですね。

中学生に年金の話をしてもピンと来ないかもしれません。そして、文化功労者に終世年金が支給されることを知らないひとは多いかもしれません。国から非課税で支給される年金。やはり羨ましいなと感じるのではないでしょうか?

毎年秋に、文化勲章はだいたい5人、文化功労者は15人ほどが選ばれます。文化勲章は閣議で決定するのに対して、文化功労者は、文化功労者選考分科会が選んだうちから文部科学大臣が決定するんだそう。今年の秋はどんな方がその栄誉に授かるのでしょうね。

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東京が好きで、昭和が好きで、古い日本のドラマも好きで、カフェが好き。
忘れられかけている遠い記憶のことを掘り起こしています。

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