日本とアメリカのシニアの考え方の違い

日本では、子が年老いた親の面倒を見るのが当然だと いう考えが一般的だよね。

アメリカのシニアは、子に老後の面倒を見てもらおうなんて感覚がない。

この違いは、とても大きい。

せっかく自立した子供の世話になろうとは思わない

子どもはひとり立ちするものだと当然のように思ってる。だから、自分が年老いたからといって、せっかく自立した子どもの世話になろうとは考えないのだ。

自分の老後は自分で決める

元気な人は、1人(又は夫婦)で暮らす。将来が1人で不安な人は、予めお金を貯めておいたり自宅を売ったりして元気なうちに老人マンションに引っ越していく。自分の老後は自分で決めるのだ。

ニューヨークで我が家の隣には90歳のおばぁちゃんが1人で住んでいた。

彼女は毎日よく歩いていた。それまで病気一つしたことないのが、彼女の自慢だった。

途中、町で出会っても車に乗るか?ときくと、「いつまでも1人で暮らすためには、健康でいなければならない、だから、私は毎日、歩くの。」 そう彼女は言って断っていた。

とても90歳なんて思えない若さが彼女にはあった。

気を使って同居するのは、まっぴら!

だが、ある日、彼女は心臓発作を起こして救急車で運ばれた。

そんなことがあって、彼女の息子が同居を申し出てきた。退院してきたおばぁちゃんは、その申し出をきっぱり断った。

そして彼女は私に言った。「息子の世話にはなりたくないの! 息子夫婦に気を使って過ごすなんて、まっぴらよ!」

度重なる心臓発作で

ところが、数日後、また彼女は心臓発作を起こしてしまった。

もう、彼女の言い分は通らなかった。

彼女が息子の家に引っ越す日が来た。

私がお別れに行くと、彼女は泣きながら私に抱き付いてきた。「行きたくないのよ、本当は。。でも、2度も倒れちゃったから、もう1人で暮らすことを息子が許さないのよ。。」彼女はそう言って、オイオイ泣いた。

本当に行きたくなかったのだ。1人で暮らしていたかったのだ。

自由と権利が奪われる

彼女が息子の家に引き取られてから、息子が彼女の家を売った。そのお金で母親の面倒を見るのだと。

彼女は猫を飼っていた。ふと、気になって聞いてみた。「猫はどうしたの?」そう彼女の息子に聞いてみた。「猫はいなくなったよ。」と感情抜きの声で彼は言った。 多分、息子が猫は捨てたのだろう。。そう思った。

それが彼女が息子と暮らしたくないと泣いた理由。猫のことだけじゃない。そういうことなのだ。息子夫婦の世話になるってことは、 彼女の自由と権利が奪われるということなのだ。

双方がなんらかの我慢を強いられる

一旦、自立した子が親の面倒を見るということは、 双方がなんらかの我慢をしなければならなくなる。

だから、アメリカ人のシニアの多くは自立する道を選ぶ。

子(とその家族)を煩わせたない、子に気を使いたくない、 子に自立をさせた親が自立できなければ、結局、なんらかのヒズミが双方の生活に出てくるものだ。

ケアハウス

今、日本でも高齢者向けのマンション(ケアマンションなど)が増えつつある。私も父をどうするか決める時に ケアマネに勧められて、いくつかのそういう施設に見学に行ったことがある。

過去の老人ホームのようなイメージはまったくない。どこも設備が整った素晴らしいものだった。そして、その中で生活しているシニアたちは、とても生き生きとしていた。

シニアの自立

元気なうちにそこに入るという。 自分が年老い、病気になってからだと、遅いから。。 自分で判断できるうちに、子の生活を変えないために、そこに入るという。新しい自分自身の人生をそこで送るために。

シニアの自立。。これは勇気がいる。住み慣れた家、住み慣れた生活、それらをきっぱりと捨てて、 新しい生活を自分で決め、自分が元気なうちにスタートさせるのだ。

アメリカの自立したシニアたち、そして同じような決断を始めた日本のシニアたち、その仲間に自分は果たしてなれるだろうか。その勇気があるだろうか?

あなたは老後、どう暮らしますか?

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