【1】古代エジプトの若きファラオ ツタンカーメン

「ツタンカーメン」の名を知っている方は多いでしょう。紀元前14世紀(今から3300~3400年前)の古代エジプトにて、ファラオ(君主・王様)として君臨した人物です。即位した時、未だ幼さが残る少年だった…と言われており、「若きファラオ」として知られています。

ツタンカーメンは「王家の谷」という「王族御用達の集団墓地」に埋葬されていました。そこが発掘されたのは1922年頃です。かなり昔です。

ちなみに、1922年に何が起こったか?というと、「グリコが発売開始」「日本共産党結成」「ソビエト連邦成立」「イタリアでムッソリーニが首相になる」「漫画家の水木しげる氏が産まれる」「尼僧の瀬戸内寂聴女史が生まれる」「森鴎外が死去」等の話があります。

王家の墓は、宝物目当ての盗掘に遭う事が多いのですが、珍しい事にツタンカーメンの墓にはそういった被害が無く、本人のミイラや数々の副葬品(黄金のマスク等)が発掘され、今日も貴重な資料として扱われています。

発掘開始から100年ほど経過しましたが、まだ謎が残されている模様で、新しいニュースが流れ続けています。どうも、まだ発見されていない「隠し部屋」があるんだとか。

この様に、古代のロマンを感じる存在として知られているツタンカーメンですが、エジプトのファラオといえば、他にも大勢います。にも関わらず、ツタンカーメンの知名度が他ファラオに比べて突出しているのは、「物騒な伝説」が付きまとっているからでしょう。

その伝説とは「ツタンカーメンの墓を発掘した者や、資金援助などの何らかの形で関わった者は、なぜか強烈な不幸に遭う」というものです。いわゆる「ツタンカーメンの呪い」「ファラオの呪い」です。

【2】発掘に関わった者が、次々死んでいく…

「ツタンカーメンの呪い」は、発掘関係者に次々と襲い掛かり、通常では考えられない死因で亡くなった人が続出した…という触れ込みで、大きな騒ぎになります。

発掘に資金を出した資産家・発掘を行っていた作業員など、立場や資産に関係なく、複数の人間が謎の死を遂げた…と世間を賑わせました。

相当大きな騒ぎになった模様で、作家の「コナン・ドイル」(シャーロック・ホームズ等で有名)が原因について考察したり、ミステリーの女王「アガサ・クリスティー」が作品の題材にしたり等、多方面で話題になりました。

【3】不可解な死に方

通常では考えられない死に方をしたので、古代の呪いではないか?という話になったのですが、その中で最も有名かつ不可解な死因は「蚊に刺されただけで死んだ」というものでしょう。

この災厄に見舞われたのは、発掘資金を出したイギリスの貴族「ジョージ・ハーバート」氏です。本名よりも、彼が持つ貴族の称号カーナヴォン伯爵」「カーナヴォン卿」の方が有名かもしれません。
彼は政治家であり考古学者でもありました。それ故に、エジプト王家の墓に興味を持ったのでしょう。

カーナヴォン卿は、同じイギリス人の考古学者ハワード・カーター」氏に資金援助を行い、ツタンカーメンの墓を発掘しました。先述した通り、ツタンカーメンの墓は盗掘被害に遭っていなかった為、物凄い量の副葬品が出土し、大きな話題になりました。

それから半年後、卿は死んでしまいます。その原因が「蚊に刺されただけで死んだ」との話になり、呪いにやられたのでは?との噂が流れました。

【4】「呪い殺された」というのは、本当なのか?

「蚊に刺されただけで死ぬ」とは、何とも奇妙な話です。その奇妙さが呪殺伝説に繋がり、今日まで語り継がれています。

しかし、このカーナヴォン卿の不審死を「呪い」で片付けるのは、かなり難しいと言わざるを得ません。

蚊に刺された「だけ」で死ぬ事は無いでしょうが、それに付随するもので死ぬ事はよくあります。蚊が媒介するウィルスや、蚊に刺された跡をボリボリ掻きまくり・傷口から病原菌が侵入…という話がそうです。

カーナヴォン卿は、後者が死の主原因だったそうです。傷口の扱いを誤り、それが元で病気になり亡くなったとのこと。元から虚弱体質だったとの話もありました。

なお、2016年現在に於いても、蚊は人間を殺しまくっている生命体です。「マラリアなどの病原を媒介する」という話が多いです。近年注目されたものでは「デング熱」「ジカ熱」があります。

今から、蚊の対策を-。世界で感染が広がるジカ熱が懸念される中、ウイルスを媒介するやぶ蚊「ヒトスジシマカ」は国内にも生息し、羽化の時期を迎えている。2014年には東京・代々木公園を中心に駆除が続いたデング熱の感染源でもあり、専門家は対策を呼び掛ける

出典 http://www.kobe-np.co.jp

2016/5/17付 神戸新聞NEXTより。

そもそも、「次々と不可解な死を遂げる」という触れ込みでしたが、不審死が大量発生した…との情報は確認出来ていません。
どうも、「カーナヴォン卿の死」というニュースに、各方面から様々な装飾が施され、呪いの話が広がった様子です。

百歩譲って「呪いが真実」だとするならば、発掘の現場責任者である「ハワード・カーター」が真っ先に呪い殺されるハズです。しかし、彼は発掘から20年近く経過した1939年まで生きています。64歳没。
当時の平均寿命から考えても、決して早すぎた死ではありません。普通に生き、亡くなっています。

【5】副葬品を粗末にしたのに…

更に千歩譲って「呪いが存在する」とすれば、以下記事の関係者が呪い殺されるハズです。

ツタンカーメンの副葬品で最も有名な「黄金のマスク」を修理しようとして、接着剤の使い方を誤り、かなりみっともない状況になった…との記事です。
その後、ドイツ人の専門家を中心に2か月間の修復期間を経て、きちんと修理されたとのこと。

強いて言えば、修理や保管に関係した「博物館の職員8人」が、この失敗について懲戒委員会にかけられることになった…という事が、呪いと言えば呪いかも…?

【6】まとめ

結論として、「ツタンカーメンの呪い」「ファラオの呪い」の信憑性は、とても疑わしいと言えます。
怖がらずに、安心して「古代のロマン」を楽しんで下さい。

以下、古代エジプトに関する施設を、2つほど紹介します。お時間のある方は、行ってみてはいかがでしょう?

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