まだ5月の初旬だというのに、このゴールデンウィーク中日でも、既に夏の気温を記録している。
5月5日のこどもの日の、今日の東京の只今の気温は、西日の差す部屋の温度計では30℃を指している。

こうなると、暑い夏の昼下がりに俄然食べたくなるのが、食欲の落ちる季節の昼のメニューにピッタリな、酸っぱいタレでさっぱりと食べることが出来る 夏場の必需品『 冷やし中華 』だ。

この冷やし中華は、たしかに毎年 とっても楽しみな 夏の定番メニューではあるのだが、いつも不思議に思うことは『 なぜ冷やし中華は、夏場だけしか 市場に出廻ってこないのだろう? 』という疑問である。

まず最初に思い当るのが、おそらく『 夏の暑い季節でないと、冷たい麺は需要が無いから 』という事になるのだが、もしそうだとすれば、ざる蕎麦や冷やしうどんなんかは、冬のコンビニの弁当売り場にも、ちゃんとしっかり並んでいるし、まして冷麦や素麺の乾麺だって スーパーの麺類売り場の棚にも、蕎麦やうどんの乾麺に並んで、冬場に消えることなく陳列してある。だから夏場だけしか需要が無いというわけではなさそうだ。

それとは別の理由を考えても、
街中の蕎麦屋とかの店でも、ざる蕎麦やもり蕎麦は冬場も出してくれるのに、なぜか冷やし中華だけは夏場の期間限定商品である。
別に冷やし中華に使われている麺もタレも、ましてトッピングの野菜やチャーシューも、夏場しか収穫できないようなものも見当たらない。

まして、トマトやキュウリはもちろん、トウモロコシや、もやしだって夏場でなくとも、一年中手に入れることが出来るし、近年はスイカやメロン、桃や葡萄だって、少々値段は高くなるものの、夏から秋のフルーツだって 冬場に楽しむことも十分可能だ。

生ビールやアイスクリームも、それに夏の暑い時の必需品の かき氷でさえ、今は一年中楽しめるのに、唯一冷やし中華だけが夏場以外は流通しないのが謎である。

暇つぶしに軽い気持ちで考えた末、その疑問の行きついたところは 『 フルーツも野菜も、何でもかんでも 一年中手に入る現代に、せめて冷やし中華だけは、この現代の季節感の曖昧になるような風潮に抗って、何とか季節感を維持してみたい 』という、職人の意地みたいなことしか、半ば無理矢理、自分に納得させられるような答えを見つけることしかできなかった。

だけどやっぱり、それぞれの季節特有の食べ物も、何でも簡単に手に入る今の時代に、あんまり昔ながらの季節感に拘って無理に演出してくれるよりも、ほんの少し暑くなった時でも、すぐに食べることが出来るように、一年中販売してくれた方が、よっぽど嬉しいのになぁと思う、ゴールデンウィークの 子供の日の夕方だった。





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