雑誌やテレビで目にする『腸内フローラ』、腸内環境を整えることがダイエットや健康にとても効果があると知られていますが、さらに研究が進み様々なことが分かってきました。「羽鳥慎一のモーニングショー」で紹介されていた最新情報をまとめてみました。お話して下さったのは、慶応大学先端生命科学研究所の福田真嗣先生です。

腸内フローラとは?

私たちの腸内にはたくさんの細菌がすみついています。これら腸内にすんでいる細菌は、腸内細菌といい、その数は100種類以上、個数は約100兆個にもなります。特に回腸(かいちょう/小腸の終わり)から大腸にかけては、これら多種多様な腸内細菌が種類ごとにまとまりをつくってびっしりと腸内に壁面を作って生息している状態です。この様相は、まるで植物が種類ごとに集団を作って群れている花畑の様子ともたとえられ、「腸内フローラ」(腸内細菌叢/ちょうないさいきんそう)と呼ばれています。(お花畑=flora[英])

出典 http://www.koei-science.com

番組によると、「腸内フローラ」は、1990年にアメリカで行われていた人の遺伝子情報の解析の過程で発見されたそうです。分析技術の進歩と多くの優秀な研究者が参入したおかげで、最近では、腸内フローラを整えると病気の改善にも役立つ!など様々なことが分かってきました。

腸内フローラの理想的なバランスは?

出典「羽鳥慎一のモーニングショー」より

乳酸菌やビフィズス菌などに代表される善玉菌は食べ物を分解するほか、腸に集中している免疫力を活性化させるなど、健康に役立つ働きをします。大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌は、たんぱく質を腐敗させて毒素を発生するなど、病気のリスクを高めます。しかし悪玉菌は、善玉菌が排除できなかった病原菌を撃退することもあります。

この二つに加えて、腸内細菌で一番多いのが日和見菌です。日和見菌はその名前のとおり、腸内で善玉菌が優勢の場合は善玉菌の味方となり、悪玉菌が優勢の場合は悪玉菌を応援します。そのため、悪玉菌が増えて腸内環境が悪化すると、日和見菌も悪玉菌の応援団となり、ますます腸内環境が悪くなるという悪循環に陥ってしまうのです。

出典 http://www.healthcare.omron.co.jp

以前は、腸内フローラのバランスが「善玉菌2割:悪玉菌1割:日和見菌7割」がいいとされていたのですが、最近の研究では、バランスだけでなく「多様性が大切!」だと分かってきました。つまり、善玉・悪玉に限らず、個々の菌の機能が重要で、多くの種類の菌がたくさんいることで健康が保たれているそうです。

日本人の長寿の秘密は腸内フローラにあった!?

腸内フローラを決めるのは食習慣や生活環境です。なぜなら、消化吸収されず腸まで届いた食物が腸内フローラの栄養になるからです。昨今、食習慣の欧米化で腸内フローラの環境が変わりつつあるそうです。しかしながら、日本人が持つ腸内フローラは世界的に見ても素晴らしい特徴を持っているのだそうですよ。

出典「羽鳥慎一のモーニングショー」より

特徴①

日本人の腸内フローラは、ごはんやパンなどの炭水化物を水素に変え、最終的に酢酸に変えることができますが、外国人は水素をメタンガスに変えてしまうそうです。

特徴②

和食で良く食べられる、ひじきや海苔などの海藻類の「ぬめり成分」は血圧を下げたり血栓予防などに効果的だとされていますが、その「ぬめり成分」を日本人の腸内フローラは吸収しやすいそうです。和食がヘルシーなだけでなく、日本人の体質にあった和食が身体とっても良かったのですね。

特徴③

腸内のDNAが傷つきにくいのも日本人が持つ腸内フローラの特徴だそうで、番組内では日本人の大腸がんのリスクが少ないこととも関係あるのでは?と話されていました。

腸内フローラは肥満にも影響する?

出典(羽鳥慎一のモーニングショーより)

肥満の人と、やせた人の腸内フローラをマウスに移植して行われた実験によると、肥満の人の腸内細菌を移植されたマウスだけ脂肪が増え太り、やせた人のほうのマウスはほとんど変化がなかったそうです。肥満度の割合がアメリカでは30%、日本では3%という結果からも、日本人が持つ腸内フローラは肥満予防にも関係するのでは?と推測されています。

さらに、肥満の人にある種の腸内細菌が少ないことが分かっており、腸内フローラと肥満に密接な関係があるのではと考えられている。

出典 http://snalime.com

腸内フローラをさらにパワーアップ!!

素晴らしい特徴を持つ日本人の腸内フローラですが、腸内フローラは一人ひとりで異なっており、同じ腸内フローラを持つ人間はほかに存在しないとされています。今ある腸内フローラを多様化させ、さらに強化するためには、長期的な取り組みが必要ですが「食習慣」を変えることで、その効果が得られるそうです。その代表的な食材がヨーグルト。

おススメ「マイ・ヨーグルト」の選び方

出典「羽鳥慎一のモーニングショー」より

ヨーグルトにはさまざまな種類がありますが、どれを選んでも同じ、というわけではありません。自分に合った菌が含まれていなければ、腸内フローラの改善には結びつきにくいのです。そのため、最近では朝と夜とで異なる種類のヨーグルトを摂取することを勧める医師や専門家が増えています。また1日100~150gの同じヨーグルトを摂取し続けて、2週間たっても体調が改善されなければ別のヨーグルトを試すべき、とも番組では報告されていました。自分で判断するには、便秘や下痢など便通の変化、便の形と色(理想は黄褐色でバナナの形)、肌の調子などがバロメーターになります。

腸内フローラについて次々と新しい効果が発見されています。すでにアメリカでは複数の腸内フローラをカプセルにして簡単に取り入れることができるベンチャーが上場し、その時価総額が約2,000億円にもなったとか! 日本では、元気な時の腸内フローラを保存しておいて、病気になった時にその腸内フローラを移植する、という構想が練られています。いずれにしても、これからますます腸内フローラは注目されそうですね。

やってみたいけど、自分に合ったヨーグルトを見つけるのがちょっと面倒だなぁ~、と思われた方は、一度にいろんな種類のヨーグルトを混ぜて食べるのも一つの方法だそうですよ。これなら簡単にできますね。ぜひ試してみてくださいね。

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はじめまして。
旅行と美味しいものが大好きな社会人大学生です。
最近は身近な食べ物で体の中からきれいにする食材を探してます。

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