災害大国日本で、次は自分かもしれない現実

上記記事には、自主避難をする人たち=避難所に入れなかった人たち=踏んだり蹴ったりの現実が生々しく書かれている。これは今回の熊本地震で、家が半壊して避難所に入れず、今も車中生活を余儀なくされているある家族の現実。

そして過去の大災害においても、この家族と同様の立場の人たちがごまんといることを私たちは知らなければならない。こういう現実が毎回のように起きているということを日本国民はもっと知らなければならないのだ。次は自分かもしれない、そういう現実なのだ。

絶え間なく続く強い余震から身を守るため、家族は車中泊を決めた

男性は妻と高校、大学に通う娘二人の家族4人で熊本市東区の一軒家で暮らしていた。益城町で最初に震度7を観測した14日の地震で、東区は震度6弱を観測した。経験したことがない激しい揺れ。男性の家では家具が倒れ、外壁のいたるところにヒビが入った。その後も絶え間なく続く強い余震から身を守るため、家族は自家用車の中で寝泊まりをすることを決めた。

出典 http://bylines.news.yahoo.co.jp

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避難所に入れなかった人たち

余震が続く中一家は地域の指定避難所に向かった。しかし到着すると、そこには中に入れないほどの大勢の避難者で溢れていた。(中略)駐車場には男性の家族と同じように車で避難する人たちが数多く集まっていた。中には幼い子供を抱えた家族やお年寄りの姿もあった。皆一様に「避難所に入れなかった」と口をそろえる。

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自主避難場所では支援は受けられないという現実がある

一般に、行政があらかじめ指定した小中学校などの避難所以外で生活する人たちのことなどを「自主避難者」と呼ぶ。指定避難場所では自治体や自衛隊による炊き出しの支援などが優先的に行われるが、自主避難場所ではそうした支援は受けられない。食料や生活必要品の調達は自ら行わなくてはならない。

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同じ被災者なのに支援が受けられない現実

駐車場には指定避難所に入れなかったという大勢の避難者がいたが、やはり行政からの支援物資は一切届かなかった。目と鼻の先にある運動施設は全国から集まった支援物資の集積場だったが、入り口には「個人への配給は行っておりません」と書いた札を持った自衛官が立っていた。全県地域への適正な分配のために事前に定められていたからだ。

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助けてくれるのは、一般の人たちだけ

結局、自主避難者たちを支えたのは、ツイッターやフェイスブックなどSNSなどの書き込みを見て駆け付けてくれた一般の人たちからの物資だった。

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行政システムによって線引きされた人たち

「自主避難」という言葉は果たして適切なのか。行政システムによって線引きされた人たちが、社会からも区別されいらぬ誤解を受ける事態はどこかで改善しなくてはならない。私は放送では「自主避難」という言葉には上記したような「避難所に入れなかった人たち」と常に注釈をつけて呼びかけを行っている。想定していなかった大規模災害で避難所のキャパを超え溢れた人たちへの支援をどう行っていくのか、今後の大きな課題だ。

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「自主(避難)」という言葉が「自分勝手な(避難)」と世間が誤解している現実

さらに、こうした「自主避難者」の元には「指定された場所に行かなかったのだから仕方がない」「勝手に避難して、勝手に騒いでるだけ」といった心ない言葉も寄せられていた。「自主」という言葉がいつの間にか「自分勝手」という言葉に置き換えられ、誤解が広がっているように見受けられた。

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こんなことがあってはならない

避難所に入れずに、やむなく車中泊をしている人たちに対して、これはないと思いませんか?このような被災者に対する誤解が、東日本震災の時も発生していたそうです。被災した人数に対して十分な避難所が用意されていないため、どうしても自主避難を強いられる多くの人たちが出てしまう現実が日本にはあるのです。それなのに、指定避難所にだけ支援が行われて、避難所生活ができなかった人たちに対しては、食料すら支援が行われない現実。これは、あまりにもひどすぎます。

その上、‘自分勝手に避難しているのだから‘などという誤解をされるなんてことはけしてあってはいけません。彼らはすべて被害者なのです。災害大国日本が、いざという時のための準備をちゃんとしていないための犠牲者なのです。

男性はさらにこんな問題点も指摘する。「今回避難者になって特に思ったのが、地域の公共施設はそもそも避難場所としてふさわしい構造になっているかどうかという点です。耐震性など強度に不安が残る古い建物も目立ちましたし、新しい施設でも全面ガラス張りになっているところがあって、結局コンコースしか寝泊まりに使えないなど不安を感じました。そうした場所が使えたらもっと多くの人を収容できたのではと思っています」。

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災害大国日本はいざという時の備えがされていない問題

指定避難所というと、とりあえず学校になっている所が殆どだろう。でも、その学校が津波が来るような低地であったり、土砂崩れしそうな山の斜面ふもとにあったりすることもある。そして、何よりも建物自体が老朽化してるケースが多い。同じく指定避難所になっているのは、市役所や町役場。そこも、同様な現状である。

ただ単に多くの人が収容できるという理由で学校や公共施設が指定避難所になっているだけなのだ。しかも、それでも十分ではない数の人数しか収容できない現実がある。

日本は、災害大国なのだ。地震、台風、豪雨、火山の噴火、土砂崩れなど常に避難を要するような災害が発生しているのにも関わらず、安心できる十分な避難所を徹底して準備されてはいない。

東京オリンピックで莫大なお金を消費する余裕があるのなら、まず、全国の避難所を用意するべきではないのだろうか?世界に日本を宣伝する前に、自国民を守る動きをするべきなのではなかろうか?

その上、日本は、原発問題をまだ抱えたままなのである。これ以上の爆弾は地球上に存在しない。いったいこの国は何がしたいのだろうか?自国民を守る行動は一切行われていないというのが、日本に住み始めて感じる筆者の感想だ。

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さくらまい このユーザーの他の記事を見る

最後まで読んでいただきありがとうございました。
日本生まれですが、米国に30年間住んでいた米国籍のライターです。2014年に家族で日本に移住してきました。どうぞよろしくお願いします。

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