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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
尿もれは、中高年に起きるというイメージがあるかもしれません。しかし実は若い世代の20代~30代の女性にも多いともいわれています。

今回は、なぜ若い女性に尿もれが増えているのでしょうか。医師に話を聞きました。

女性の体の構造が原因に

30代では3割
20代でも2割
それぞれの年代で、何らかの尿もれを感じている人の割合です。

どうして若い女性が尿漏れをしてしまうのか、理由をお伝えします。

≪女性に多い理由とは?≫
女性は体の構造から尿道が短く膀胱に圧がかかるため、男性よりも尿がもれやすくなっています。
子宮など、女性の生殖器官は膀胱の近くに位置しています。その部分にある筋肉、骨盤底筋※1が緩むと膀胱や子宮、膣などの臓器は下に垂れ下がった状態になります。また、そもそも膀胱は圧迫しやすい位置にあるということも挙げられます。

≪20代、30代の女性に多い理由とは?≫
20代~30代の女性には妊娠・出産を経験される人もいます。
出産時には、骨盤底筋が緩みます。この出産による骨盤底筋のゆるみがきっかけとなって、尿もれが始まる人が多いです。
もちろん、出産後、一定の期間を経れば骨盤底筋の状態に戻り、尿もれが収まる場合もあります。しかし、出産をきっかけに軽い尿もれに悩まされ続ける場合もあるようです


※1:骨盤底筋とは…
こつばんていきん。骨盤内の内臓を正常な位置に保っておくための筋肉です。

便秘や脂肪も尿漏れの原因に!

骨盤底筋のゆるみばかりが原因ではありません。
女性に特に多いといわれている便秘、脂肪が腹部で常に内臓を圧迫している状態になる高度肥満も、便や脂肪が膀胱や尿道を圧迫します。そのため尿失禁の原因になりやすいと考えられます。

若い女性では特に、ダイエットや月系周期によるホルモン変化の影響で、便秘に悩むケースも多いです。それに付随して尿漏れに悩む人もいらっしゃいます。

尿失禁のタイプ

ここでは尿失禁にはどんなものがあるのかお伝えします。

1.腹圧性尿失禁
尿失禁(にょうしっきん)のなかで最も多い尿失禁のタイプは「腹圧性(ふくあつせい)尿失禁」とよばれるものです。女性の尿失禁の7割近くが、腹圧性尿失禁であるといわれています。

2.切迫性尿失禁
膀胱や尿道などに何らかの機能障害がある場合、切迫性尿失禁を起こす場合もあります。
(切迫性尿失禁は、20代~30代の女性に多いというわけではありません。)

3.混合性尿失禁
腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁、両方の要素を持つタイプです。

≪20代~40代の女性に多いと言われている子宮頸がん≫
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【医師からのアドバイス】

尿もれの量がわずかで、笑ったりくしゃみをして腹圧がかかった場合に時々出る程度であれば、骨盤底筋を鍛える運動や、尿もれパッドなどを試してみるのもひとつの方法です。

症状が続く場合や気になることがある場合は、泌尿器科や婦人科へ相談しましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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