専門家によればいま熊本で発生している一連の大地震は今後起こる可能性がある南海トラフ地震とも深い関連性があると言われています。

そこで今回は過去に南海トラフで起こった日本最大級の巨大地震である宝永地震を元に現実に起こりうる危機について色々ご紹介したいと思います。

専門家が懸念する熊本地震と南海トラフとの関係!

この地震は、非常に「いやな位置」で発生した地震である。というのも、この震源が阿蘇山のすぐふもとを走る布田川断層であると考えられるからだ。

出典 http://gendai.ismedia.jp

いやな位置と言うのがもういや過ぎますね。。。

この記事をアップされた方は立命館大学で都市防災を教えられている専門家で今回かなり重要な事を書かれています。。。↓

今回の熊本の地震は、ステージ3の南海トラフ地震の「前奏曲的」な意味合いが強いと考えられる。

出典 http://gendai.ismedia.jp

なんと今回の熊本地震は南海トラフを震源とする巨大地震の前触れではないかと言ってるんです!

そして南海トラフ地震の中でも一番最悪だったと言われるのが。。。↓

日本史上最大の「宝永地震」

この江戸中期の1707年に起こった宝永地震は日本で歴史が記録されるようになってから発生した最大級の地震といわれ、あの3.11の東日本大震災よりも巨大な地震だったと言われています。

地震の専門家によれば宝永地震のマグ二チュードは推定で8.7~9.3九州四国、近畿、関西、中部という非常に広範囲の地域最大震度7~6強の揺れに見舞われたと言われています。。。

この地震では推定で5000人~2万人の人が亡くなりました。今とは人口密度が3倍以上違いますから当時としては物凄い大災害です。

南海トラフの5つのプレートが巨大地震を引き起こす!

出典 http://rackasey.seesaa.net

中央の赤い線が南海トラフ

ではなぜこんな巨大な地震になってしまうのでしょうか?

上の図の赤い線で示された南海トラフの地震エリアは東海、東南海、南海という3つに分けられます。

ですが南海トラフには隣り合う5つのプレートがあり、このそれぞれが海底活断層なので大きな地震を引き起こす可能性があります。

海底プレートについては詳しく書くとかなり長くなってしまうので簡単に説明しますが↓

こんな風に陸と海で交差してしてる2つのプレートのうち海側のプレートが(フィリピン海プレート)が陸側のプレートを引き込みながら長い年月を掛けて沈み込みます。

すると陸側プレート(ユーラシアプレート)が限界になってもう沈み込めなく成る所まで行き、その後一気に跳ね上がって大きな地震が起こるわけなのです。

これ、1つのプレートなら良いのですが5つもあるので2個同時、3個同時に動く事でそのパワーが倍加され、そして宝永地震の様に5個同時に動くマグニチュード9.0を超える超巨大地震になってしまうわけです。

その仕組みは。。。↓

プレート同士の相互作用!

何故5つも同時に動くのかと言えばあの3.11でも経験した様に、隣り合う大きなプレート同士相互に作用し1つが動けばすかさずその隣も!という感じで次々に動いてしまうのです。

その最悪のケースが宝永地震というわけで、この時は四国の左隣の日向灘沖にあるプレートもほぼ同時に動いたのではないか?とも言われています。つまり合計6つ動いた可能性がある訳ですね。

そして。。。↓

南海トラフ地震は過去2回~3回、5つ同時に動いた可能性がある!

南海トラフ地震は過去1350年あまりの間に9回起こっていますが、そのうち887年の仁和地震(平安時代前期)当日の古文書である扶桑略記には北八ヶ岳(長野県)で山体崩壊(大規模な山崩れ)があったという記述があります。

これは中部地方が同じ日に大きな揺れに見舞われた証拠で、規模的に考えれば5連動地震の可能性が高いそうです。

また1361年に起こった正平地震も被害が相当広範囲に及ぶ事から近年専門家の間では南海トラフ全体が大きく動いた巨大地震である事が示唆されています。

つまり、宝永地震と合わせれば過去2回~3回は5つのプレートがほぼ同時に動いた可能性があるわけです。。。コレ、多いのか少ないのか。。。

そしてこの巨大地震以上に怖いのが。。。↓

すべてを破壊する大津波!

そうです。。我々が5年前目のあたりにしたあの悲惨な大津波こそ、この南海トラフ地震の最大の懸念なわけです。。。

ちなみにこの宝永地震の発掘調査などで明らかになった所では、土佐湾で最大26mの大津波が押し寄せ標高が18mもあった村まで完全に海に呑まれて壊滅したと言われています。。。

そして現在、過去に大きな被害を出した中部地方には。。。

浜岡原発がある!

こちらは3.11の時、首都圏に直接的な被害を及ぼすとして特例的に停止され、以来5年余りが経過した静岡県にある中部電力の浜岡原発です。

そして当時散々言われていた南海トラフの巨大地震がもし浜岡原発を襲ったらどうなるのか?

ですが、これについて再度この場で検証してみたいと思います。

と、いうのも実は。。。↓

浜岡原発に到達する津波の高さは何と最大20m以上!!

内閣府は南海トラフ巨大地震の想定規模を2012年に改め、静岡の浜岡原発に到達する津波の高さも見直したそうです。

それによると。。。↓

津波の高さは最大で21メートルに達すると想定

出典 http://blogs.yahoo.co.jp

何と最大で21mの大津波が来ると予想されています!怖い。。。

また最大震度も今までの震度6弱から震度7以上に見直され、それに伴って浜岡原発では昨年末にこんな防潮堤を作ったそうです↓

浜岡原発の新しい防潮堤(高さ22m)

なんでしょうか!この薄さは!

高さは確かに22mあるみたいですが、コレどう考えても一気に固まりで襲来する大津波には到底耐えられそうもないと思うのですが皆さんは如何でしょうか。。。。

しかも最大21mと想定されたから22mで作りましたっていうのもなんか凄く安易な感じが。。。

ツイッターなどでもこの新設された浜岡原発の防潮堤は話題に成っていて。。。↓

こんなペラペラな壁で、津波が抑えられるハズがないと思うが。

出典 https://twitter.com

使えない屏風が出来ました! こんな物で津波防げたら苦労せんわ。

出典 https://twitter.com

筆者も全く同感ですがかなり低評価の人が多いです。

ともあれ役に立つとは思えないこの防潮堤が仮に震度7の大地震と21mに達する大津波に耐えたとしても、大地震後の原発にはこんな恐怖が待ってます。。。↓

貯蔵プールの中の使用済み核燃料が危ない!

別記事でもご紹介しましたが、原発問題は原子炉の強度だけではないのです。

それ以上に大問題なのが原発建屋の中の貯蔵プールで大量に保管されている使用済み核燃料なんですよ。

これ、どういう物かみなさんご存知でしょうか?

そもそも使用済み核燃料とは?

使用済み核燃料と言うのは読んだ通り原子炉で使い終わった核燃料棒の集合体の事です。

上記の様な細長い棒が何本も集まって1本の正方形にまとめられています。

しかしこれが非常に問題で使用済核燃料は原子炉で行った核分裂により200種類以上の強烈な放射線を発する様になり、その放射線量は使用前の新燃料と比べ約一億倍になるとも言われています。

この一億倍の放射線が人体にどのような影響を与えるかと言えば使用済み核燃料のそばに人が4秒間立ってるだけで即死するというレベルなのです。

これは太平洋戦争中に米軍が投下した広島型原爆の爆心地と同じレベルの放射線量だとも言われています。

しかもその半減期は非常に長く、長期間(10万年とも。。。)に渡り極めて毒性の強い放射線を出し続けます。

また使用済み核燃料は絶えず崩壊熱という最大2000度以上にまで達する超高温を発していて最低4年~5年は水で常時冷やさなければ成りません。

それ以後は一時的な移動ができるように成りますが、燃料棒からは崩壊熱が出続けますので、結局はプールの中で冷やしながら20年~30年は監視を続ける必要があります。

何と浜岡原発内には6564本の使用済み核燃料が!

原子力発電で使い終えた燃料(使用済燃料)は、3年~5年間、燃料としての役割を果たしたのち、発電所内の使用済燃料プールで貯蔵・管理することとしています。

浜岡原子力発電所では、2015年3月末現在、6,564体の使用済燃料が貯蔵されています。

出典 http://hamaoka.chuden.jp

。。。。。。

怖すぎます。。。。

これは中部電力が出している公式アナウンスですが、使用済み核燃料の強烈な放射線とその毒性については全く触れられていません。

そして最大の問題が。。。↓

最大の問題は原発その物ではなく地震と大津波により完全に破壊される周辺のインフラ設備!

そしてココからが本題です。

確かに使用済み核燃料は水の中で冷却されていれば放射線は外に漏れません。

しかし四国、近畿、関西、そして浜岡原発のある中部地方の沿岸が広範囲に大津波に襲われればまず原発周辺の道路や発電所や送電網などのインフラ設備がズタズタとなるのは必至だと思います。

そうなれば浜岡原発は孤立無援で原発内にある僅かな非常用の発電設備により6000本を超える使用済み核燃料へ水を送って冷やし続けなければならないのです。

福島第一原発の二の舞になる可能性もある

今後の南海トラフ地震に備えるべく原子力規制委員会が打ち出した新しい耐震基準では原子炉建屋は800ガル(地震の揺れの大きさを表す単位)の揺れに耐えられればOKとされました。

ですので浜岡原発もこの基準をクリアーするレベルで耐震補強工事が行われています。

しかし3.11の東日本大震災の時には最大2200ガル、岩手県の宮城内陸地震では最大4022ガル(世界最大)という途方もない数値が出ているのです。。。

これで浜岡原発は未曽有とも言われる連動型巨大地震に本当に耐えられるのでしょうか?

そのほか非常用電源はガスタービン発電機(最大7日間)とディーゼル発電機(最大10時間)、また蓄電池(最大8時間)で動かすとしていますが、どれも燃料が切れば使えなくなります。

また激しい揺れによるダメージがあるでしょうから本当に使えるかどうかもわかりません。

仮に使えたとしても救援を待つ中でもし何らかのトラブルが貯蔵プールや非常用発電機に発生し急に水が送れなくなったらどうなるのでしょう?

6000本の使用済み核燃料の膨大な崩壊熱により貯蔵プールの水が沸騰して水位が下がり使用済み核燃料がむき出しの状態になれば、上に書いたような強烈な放射線で人が接近出来なくなってしまうのです。

そして崩壊熱により燃料棒が溶解を始めれば福島原発と同じか、それ以上に重大な放射能漏れ事故に発展する可能性があるのです。

とにかく浜岡原発内に大量保管されている使用済み核燃料を移動用の冷却キャスクに詰めて移動させるのが先決だと筆者は思いますがその受け入れ先すら無いのが今の日本の現状なのです。

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