はじめに

前回の続きとして、今回は太陽の活動現象について説明したいと思います。

太陽の表面 2

 彩層の外側にはコロナと呼ばれる希薄な大気が広がっています。ガスファンヒーターのブランド名としても非常に有名ですが、熱が出る場所という意味では共通しているかもしれません。

コロナは特に、太陽の光球部分を隠す現象である皆既日食で真珠色に輝くことでその存在を知られています。面輝度は太陽本体の光球に比べてわずか100万分の1しかない為、普段は光球からの光でかき消されほとんど観測できません。


プロミネンス

出典www.47news.jp

周囲のコロナよりも高密度で低温のガス(5000~1万℃)が磁力管によって浮いて見える。

光球から発生するプロミネンス(紅炎)と呼ばれる、コロナの中に部分的に低温ガスが凝縮した領域があります。

彩層やプロミネンスが赤く見える理由は、スペクトルの吸収線から発せられる水素のバルマーアルファ線と呼ばれる電磁波の放射が強い為です。

この電磁波で太陽を観測することでプロミネンスを投影されます。このとき暗く細長い筋状に見えるプロミネンスをフィラメント(暗条)と呼んでいます。どちらも同じですが、違う角度で見ている為に見え方が違います。





太陽風

コロナからプラズマと呼ばれる、分子がイオン化して陽イオンと電子に分かれて運動する秒速300~800キロの猛烈なスピードの気流が太陽重力から維持できなくなると、星間空間にまで流れ出します。太陽から流れ出るプラズマの気流を太陽風と呼んでいます。

地球磁気圏にまで影響を与える上、オーロラなどの発生の原因となっています。

太陽の自転

太陽には黒点と呼ばれる、黒く焦げた点があり太陽面上を東から西へ移動します。これはまさに、太陽自身が自転していることで起こる現象です。

天体には自転軸があり、どれだけ傾いているのか計ることができます。太陽自転軸は行動面に対し7度ぐらい傾いています。

また、自転周期は赤道部分で25日、極付近では30日ぐらいで回転しています。自転周期が緯度によって異なる理由は、太陽がガス球でできている為です。

開店する物体には角速度があります。角速度は回転角一周分を周期で割った値です。この時点にも角速度があり(自転角速度)、緯度によって異なります(差動回転)。赤道では高速回転をするので「赤道加速」と呼ばれています。

太陽や恒星が自転している様子は、前回も出てきたスペクトルの変動を取得することでその情報が得られます。系外惑星探査においても基本的なドップラー法ではスペクトルの偏移を利用して、星の周囲の惑星の存在をその”ぶれ”から確認しています。

おわりに

いかがでしたか?

今回は太陽表面と光球の第2弾と、太陽の自転について解説しました。

特にスペクトルの話は系外惑星の探査にも大いに活用されているので興味深いのではないでしょうか。天体物理学として共通する手法として用いられています。

次回をお楽しみに!

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ちゃき このユーザーの他の記事を見る

天文学者(系外惑星)・理論系外惑星物理者/個人研究事業 町田系外惑星天文学研究所(IEAM)・所長(理学修士)。大学院時代の2年間、国立天文台太陽系外惑星探査プロジェクト室に所属。大学院修了後もフリーで研究活動を継続中。得意分野は天文学、特に太陽系外惑星天文学におけるハビタブル惑星及び海洋惑星の研究(研究テーマ:惑星海洋保有関数論)を「惑星と水」をキーワードにして進めている。
参考サイト(個人研究事業 町田系外惑星天文学研究所):http://ieam4358.f5.si/

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