安全装備のはずのエアバッグで死者、負傷者が

エアバッグは車の衝突時に作動して、衝撃を和らげ、本来は車に乗っている人たちの命を守ってくれるはずのものなのだが、今、タカタ製エアバッグに、深刻な不具合が出ており、エアバッグの爆発によって世界で複数の死者を出しており、タカタ製エアバッグのリコールが日本を含めて世界中で行われていることをあなたはご存じだろうか?

エアバッグのしくみ

エアバッグは、衝突を検知してから、人のまばたきよりも早い時間でふくらみ、乗員がステアリング・ホイールやダッシュボード、フロントガラスなどへ直接ぶつから衝撃を緩和する、普段は目にすることのできない安全システムです。(中略)エアバッグの正式名称は「SRSエアバッグ」といいます。SRSとはSupplemental Restraint Systemの略で、日本語にすると補助拘束装置という意味です。名前からも分かるとおり、エアバッグはシートベルトの補助装置で、シートベルトを着用することで効果を発揮するシステムなのです。

出典 http://www.takata.com

問題となっているタカタ社のホームページより

エアバッグ展開のしくみ

どのメーカーも仕組みはほぼ一緒で、自動車が衝突するとセンサーが反応してエアバックコンピューターECUに、その衝突加速度等のデーターが送られ、瞬時に作動させるか作動させないかの判断を下して、作動させるべき衝突速度衝撃である場合はインフレーターと呼ばれるガス発生装置からSRSエアバックの風船の部分にガスを一気に送り膨らませる事で、SRSエアバックを展開する仕組みである。展開させる装置には、“機械式”と“電気式”の二種類があるが、起爆方法の違いでガスを送り膨らせる事には違いが無い。エアバックが展開するのは瞬時である。

出典 https://www.hai-sya.com

エアバッグを展開する仕組み

エアバッグ作動の瞬間

出典 YouTube

一瞬でエアバッグが飛び出してきます。

金属製インフレーターの異常破裂

風船みたいなエアバッグでどうして死者や負傷者が出ているのか?不思議になりますよね。でも、今回のタカタ製エアバッグでは、エアバッグを構成している破裂しないはずの部分の”金属製インフレーターの異常破裂”が発生しているのです。破裂した金属の破片によって、死者、負傷者が発生しているのです。

部品メーカーはあまり公表していないので他ブランドの起爆剤は不明なのですが、“タカタ”社は、“硝酸アンモニウム”と言う火薬剤をガス発生装置に使用する事にしたようです。そしてその“硝酸アンモニウム”が今回の「エアバック大量リコール」につながってゆくのです。 エアバック大量リコールとは、平成20年11月にタカタ製エアバックの不具合として、ホンダが4205台を対象にリコールを発表してから平成26年までに、ホンダ、日産、トヨタ、マツダ、富士重工、三菱自動車、いすゞの国内メーカーや、GM、フォード、クライスラー、BMW、フォルクスワーゲンの欧米のメーカーまでいれると1600万台以上になる、無料回収及び無償修理を届け出たものである。そのエアバックの不具合と言うのが、“硝酸アンモニウム”の異常燃焼による高圧ガスでのインフレーターケースの破裂です。インフレーターと言うのは金属ケースで出来ており、エアバックが作動しても破裂はしないように設計製造されているハズなのですが、今回のリコールでは、その金属ケースが破裂するのです。では、破裂しないハズの金属ケースが破裂するとどうなるのか?

出典 https://www.hai-sya.com

実際に破裂した金属ケースの写真は、このサイトに記載されていますので、ご覧ください。

タカタ製エアバッグの異常破裂で世界で10人死亡、100人以上が負傷

タカタ製エアバッグの異常破裂により、これまで世界で10人が死亡、100人以上が負傷しており、世界の主要自動車メーカー14社がリコールを日米欧などで実施。エアバッグを膨らませるインフレーターのリコール数は5000万個以上に及んでいる。リコールは米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が強く要請し、自動車各社が原因調査や予防的措置としても進めてきた。

出典 http://jp.reuters.com

「米で一段と強まるタカタ批判、車各社との支援協議は難航も」ロイターより

日本でもタカタ製エアバッグのリコールは行われています

このほかにもリコール対象のタカタ製エアバッグ搭載車はあります。詳細は一番最後までお読みください。

米国でタカタ製エアバッグによる新たな死者が

テキサス州で3月31日、タカタ<7312.T>製エアバッグが破裂し、運転していた17歳の女子高校生が死亡したと明らかにした。

タカタ製エアバッグの欠陥に絡む米国での死者数は10人となった。

 地元の保安官事務所によると、破片が女子高校生の首などを切り、現場で死亡が確認された。

ホンダによると、事故車はすでにリコール(無償回収・修理)の対象となっている、2002年モデルの「シビック」。同車両の所有者にはリコールの通知が数回送付されたものの、修理は行われていなかった。

米国での10人の死者のうち、9人がタカタ製エアバッグを搭載したホンダ車に乗っていた。

米道路交通安全局(NHTSA)は6日、声明で「従来のリコール通知方法だけでは不十分ということが、今回の事故で浮き彫りになった。タカタ製エアバッグのリコールに関係するすべての自動車メーカーに対し、対象車両保有者への働き掛けを強化、拡大するようあらためて求める」とした。

出典 http://headlines.yahoo.co.jp

2016年4月7日のヤッフーニュースより

一旦市場に出回ってしまうと、消費者には対応できない場合が多い

リコール通知だけでは、事故は防げないことが上記の死亡事故が明確なものとしてしまった。郵送などにより書面での通知では、その重要性が車所有者には伝わらないのだ。

このような重大な欠点があることは、前もって発見しておかなければならなかった。このような不具合を出すことのないように、実際にエアバッグを搭載する前に何度も何度も安全確認を行うべきなのだ。

一度市場に出回ってしまうと、今回のような事態にまで発展してしまう。もともと、安全を守るためのエアバッグが起こした今回のあり得ない問題は、取り返しがつかない事態に発展してしまっている。

特にエアバッグは、車の内部に組み込まれており、消費者側からは目に見えない。しかも、自動車の車種以外に、エアバッグなどの部品がどこのメーカーが使用されているかなど、消費者が把握できるわけがない。

車を使用するうえで、いつも身近にあるものなのに、それが作動することはめったに起きないので、その重要性も認識できていない人がほとんどで、たとえ認識できていたとしても、それは自分たちの命を守ってくれるものとして認識はできないのが普通だ。

それ故に、今回のようなことが起きてしまう。消費者が自覚した時にはもう遅いということが起きてしまうのだ。市場に出回る前に発覚すべき問題だったのだ。

リコールするまで時間がかかる

日本でも各社、続々とタカタ製エアバッグのリコールを発表しています。その間にも、事故は起きる可能性はありますので、各自で自分の車のメーカーや車種を各社のホームページでリコール対象となっていないか、確認するべきかもしれません。

ただし、各社がリコールを発表するまでにはそれなりの時間がかかります。実際、私の乗っている車も、国土交通省の発表によるところ、対象車となっていたのですが、まだメーカーのホームページではリコールは発表されていませんでした。

国土交通省にメーカーが届出を出しており、その書類は国土交通省のページでダウンロードしてみることができます。そこに私の車の車種も載っていました。

メーカーは国土交通省にリコールの許可をもらわなければ発表できないみたいですので、この時間がある程度かかってしまうのでしょう。

つまり、その間に起きてしまった事故に関しては間に合わないということになってしまいます。エアバッグが作動しないように、安全運転を心がけ、なんとかぶつけないようにするしかないのです。

危ないとわかっていても、手続きに時間をこうしてかけなければならない社会。やはり一旦市場に不良品を出してしまった代償は大きいといういことになりますね。

自分の車がリコール対象なのか事前に知るには

最後に

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