人間が社会で生きている限り、自分の行動範囲である公衆の場や、他人との関わりのマナー等には、あれこれ色々と気を使うし、人として恥ずかしい事をしないように、人に対して威張り散らしたり、横柄な態度をとったりして、他人に迷惑を掛けたり失礼なことをしないように心がけているのは、社会人として当然のことであるし、まともな人間どうしなら、いちいちそんなことを言われなくても、無駄なトラブルになったりすることも無い筈であるが、現代社会の状況は、他人にごく基本的な普通のマナーを期待しても、ことごとく裏切られて失望し、怒りを覚えることが多い。

ちょっと前なら、公衆の面前でマナーの悪い輩や、平気で他人に迷惑をかけるような人間に遭遇したら、廻りの常識ある人間が注意したり、時には叱ったりできた時代も有ったが、今はその常識が通用せずに、いわゆる『 逆切れ 』されて、むしろ正しいことをした常識人がイカレたおかしな奴から被害を被ってしまうことさえある。
それは車で走っていても、電車などの公共交通機関を利用していても、その乗り物から降りて歩いている時でさえ、遭遇してしまう危険もある。

無駄に正義感の強かった血気盛んな頃は、そういった輩を懲らしめたことも多々あったが、最近はそんな奴はどこにでもウヨウヨいるし、いちいち関わっていたら馬鹿がうつるだけで、何の得にもならないし、より不愉快になってしまいかねないので、なるべく無視して出来る限り関わらないようにした方が良いということは、最近の常識になってしまった感がある。

ところが、そういう非常識な人間が食べ物を客に提供する、飲食業に従事している場合がある。
もし万が一、そんな店に入ってしまった時は『 今日はツイテない日だ 』と嘆くしかないが、そこの食品を食べたいと思い、なるべく美味しいものを落ち着いて頂いて、金を払って普通に腹を満たしたいだけなのだが、その平和に過ごせる筈のひと時を、尽くぶち壊してくれる店主がいる時がある。

先程も書いたように、他人に迷惑をかけるのも嫌いだし、ごく普通に常識は心得ているつもりだし、こちらから喧嘩をふっかけることも極力しない方だが、その代わりに何事も、他人からあれこれ指図されるのも大嫌いである。

以前、国道沿いにある 何のヘンテツもなさそうな、ごく普通のラーメン屋なのに『 水はラーメンを食べ終わってからお出しします。』とのこだわりのお品書きが店内に貼り出してある店でラーメンを食べたことが有ったが、案の定その時のラーメンは、たとえ水を先に飲んだとしても、味に何ら特別の変化もないごく普通のラーメンだったことがある。

それだけこだわってみせるのなら、驚くぐらいに飛び切り上等に旨くなければ、食べる方も、安々とそんな薄っぺらい拘りに納得するわけにはいかない。

さらに最近のグルメブームに便乗して、奇を衒ったつもりなのか、『 当店ではカレーの美味しさを味わって頂きたいので、水は一切出しません。』だの、『 このお寿司には、必ずお出しした○○塩で召し上がって下さい。』などと、やたら ぶしつけなこだわりをひけらかす店が増えてしまったのが困りものである。

まして、たかだか立ち食いうどんのような店に入って、いちいち具材の置き場所や醤油の掛ける量、麺の持ち上げる高さまで、それこそ『 箸の上げ下ろし 』まで店主からうるさく指示を出され、挙句の果てには客が店の人間から頭をたたかれるという、ホトホト呆れかえるような、素行の悪い人間が営業している飲食店すら、イケしゃぁしゃぁと出店されてしまったのでは、客としてもたまったものではない。

『 お客様は神様です 』なんて馬鹿なことはこちらも考えないし、店側も言わないでいいが、飲食店を営むのならば、こだわるのはあくまで食べ物に対してだけにしてほしいし、人と人が対峙する場所として、少なくとも謙虚で真摯な姿勢はくれぐれも忘れないでほしいものである。







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