金魚がよくかかる病気の一つに転覆病があります。文字通り金魚が仰向けにひっくり返って浮き上がってしまい、うまく泳げなくなり重症になると自力で餌が食べられなくなります。これ事態ですぐに星になってしまうことはないのですが、浮き上がった体の一部が空気にさらされ感染症など起こしてついには星になってしまいます。季節の変わり目や気温が下がってくる時期などに多く見られます。また餌のやり過ぎとか古くなった餌を与えたり細菌感染性のものであったり原因は様々です。
おおむね何らかの原因で消化不良をおこし浮袋の調節がうまくできなくなっているらしいのです。

出典著者画

空気に触れているところが炎症を起こし感染症に。

転覆病の治療

原因により治療法も様々ですが、一般的には水温を上げる、塩水につける、最も多いのが絶食にするという治療法です。

転覆病の治療を色々やってみたものの一向に改善の兆しが見えません。

出典著者撮影

更紗(紅白)のトキさん、転覆病になって3週間、餌はあまり食べていないのにお腹がパンパンに膨れている。
うんちも糸くずのような細いのをちょっとしかしない。
お腹をマッサージしてみる。うんちは出ない。   
時折斜めに泳いだりひっくり返って水面をぴちゃぴちゃ泳ぐ。
潜水はかなりの重労働のようで体制をコントロール出来なくなってきている。

出典著者撮影

5週間が過ぎ、治療のかいもなく力なく水流に流されている。
まだ餌を食べられるうちになんとか治療しないと危険な状態になってしまう。水面から出ている部分が白く変色しているので事態は良くない。

飢餓転覆?

どんどん元気がなくなっていく金魚のトキさん。
他に治療法がないものかとネットで検索。すると・・・
初めて見る「飢餓転覆」という文字。
消化不良を起こしている個体に餌を与えずに置くとますます体力がなくなり、お腹にガスが溜まってもうんちと一緒に出すことが出来ず胃袋の調節も余計にできなくなっていく、というようなことが書いてありトキさんもまさにこれに当てはまるのではと思いました。

飢餓転覆治療とは
◎水温25度位に上げる。
◎餌をたっぷりあげる。
従来とは真逆の餌をたっぷりあげる、不安でしたがわらをもすがる思いで一縷(いちる)の望みをかけ試すことに。

飢餓転覆治療開始

1日目 現在の水温22度から25度に徐々に上げる。
     餌は小粒3個を朝、夕 
2日目 餌小粒5個 朝夕
3日目 餌小粒7個 朝 
     昼過ぎ頭が下がりおしりが浮く。
           夕方8粒に (元気な時の量)
    体のコントロールが出来るようになり食べるのがすこし楽な様子。
    夜、まだいつもより細いが糞が出る。
4日目 元気な時と同じように下に沈んだ餌を楽に食べられる。
     休憩中や寝ている時はまだお尻を上げプカプカしているがほぼ普通の状態に 
5日目 完全に下に沈めるようになる。餌も早く食べられるようになる。
6日目 元気に泳ぎまわり浮袋の調節も自由にできている。糞も沢山出るようになる。
     余分な空気やガスも口やお尻から出せるようになる。

出典著者撮影

治療開始1週間、もう普通に泳げている。
餌の時間は仕切りをして餌の量を管理しています。

出典著者撮影

こんなに元気になりました。

あんなにも四苦八苦したのに飢餓転覆治療開始から1週間足らずでほぼ普通の元気な状態に戻りました。もしご自宅の転覆病の金魚の治療がうまくいかない時は飢餓転覆かもしれません。

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1児の主婦。アニメ大好き、潜伏中のイラストレーター。

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