イタリア人の夫と結婚して9年。イタリアに住む筆者は日本の実家よりも、もちろん夫の実家へ行くことのほうが多いです。

ありがたいことに、現在でも舅、姑とはいい関係が築けています。

嫁姑問題はなにも日本国内に限ったことではなく、世界共通の問題のようです。ですから、9年間、嫁姑戦争が勃発せずにきたことは大変幸運なことだと思います。

しかし!結婚当初、イタリアのことをよく知っていなかった筆者は文化の違いから「これは姑の嫌がらせ!?」と勘違いしたり、知らずに姑に失礼なことをしてしまったことも…。

文化の違いによる勘違いで、嫁姑問題に発展するかも!?と思た筆者のイタリアでの経験を今日はお話ししたいと思います。

緑のトマト事件

ずいぶん前の話です。イタリア生活が始まってまだ数年のころの話。

土曜日、主人は出張で家におらず、私が一人で家にいることを知った姑が電話をかけてきました。「今日のお昼はうちにいらっしゃい。一緒にお昼ご飯を食べましょう。」と。

ありがたくお誘いをお受けして、お昼の時間帯に実家に行くと、もう食事の用意ができていました。舅、姑、私というメンバーで、たわいもない話をしながら食事をしていました。

メインの料理は確かお肉…だったと思うのですが、その付け合わせにサラダが出てきました。

大きなボウルに入れられたサラダを姑がテーブルの真ん中に置き、「あ、そうだ!そうだ!トマトもあったわ。」と、冷蔵庫からトマトを取り出しました。

そのトマトというのが…緑や少しだけ赤くなっているトマト。見た感じでは全然美味しそうじゃありません。

『こんなに緑だと、まだ食べられないんじゃぁ…』と思っているところへ姑が、そのトマトの中でも特に緑色のトマトを選び、「これがいいわね。今、切ってあげるからね。」と緑色のトマトを切って、私のところに持ってきたのです。

これは…嫌がらせ?』

と、正直思ったものです。

しかし、舅も姑も悪びれもせず、自分たちは少し赤くなったトマトを切って食べていました。

お昼ご飯を食べて、コーヒーを飲んで、少しゆっくりしてから主人の実家を出たのですが…なんとも後味の悪い昼食となったのでした。


それから少しして知ったのですが、イタリアではトマトの種類によってはまだ熟していない緑のトマトを好んでサラダに使用します。少し酸味があり、シャキシャキ感があるのがいいそう。真っ赤で甘い完熟トマトはトマトソースにすることが多いのです。

だから、姑としてはサラダに一番適しているトマトを私に選んでくれたのですが、私はそれを「嫌がらせかも!?」と勘違いしてしまったのですね。


※日本で売られているすべてのトマトが緑色の状態で食べられるのかどうかは確かではありません。中には熟していない緑のトマトは毒素をもっているものもあるようですのでご注意ください。






カーネーション事件

イタリアも母の日は日本と同じ5月の第二日曜日です。

日本で母の日と言えば“カーネーション”ではないでしょうか?私も幼いころ母に折り紙で折ったカーネーションや、カーネーションの花をプレゼントした記憶があります。

イタリア生活が始まったばかりの頃のこと。イタリアにも母の日があって、しかも日本と同じ日だと知り、母の日当日、主人の実家へカーネーションの花をもっていきました。

「いつもありがとう。」と姑にカーネーションを渡すと、「綺麗ね~。ありがとう!」と言って喜んでくれました。

「でも、どうしてカーネーションなの?」と聞かれ、私は「日本ではね、母の日にはカーネーションを贈るの。」と答えると、「そうなのね。」と言っていた姑。

それから数年後知ることになる事実を、当時の私は知らなかったのです。

実は、イタリアでカーネーションという花はよくお墓に供えられる花なのだそうです。死者のための花なのです。

だから、姑は「どうしてカーネーションなの?」と聞いてきたのかも!?

その事実を知った後、母の日にカーネーションを贈ることはもちろんしなくなり、無難にバラや、またはお菓子などにしています。

しかし、よく考えてみれば、日本人の姑に母の日に菊の花を贈るようなもの!?確かに縁起は良くないですし、とらえ方によっては嫁姑戦争の宣戦布告と思われるかも!?

悪意がないことを姑に理解してもらえて、本当によかったです。





最後に

いかがでしたか?

よかれと思ってやったことでも、文化が違えば「悪意がある」と思われてもしょうがない行動だったりします。その逆も然り。

自分の国の常識を、世界常識だと思い込まないことが、外国人と付き合っていくうえではお互いに大切ですね。

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2004年よりイタリアはフィレンツェに住んでいます。
イタリア人の夫と黒猫1匹との生活。
日本語講師としてイタリア人に日本語を教えています。
魅力的なイタリア、不思議なイタリア、海外から見た魅力的な日本、不思議な日本を中心にお伝えしていきます。

普段のイタリア生活についてはアメブロに書いています。
http://ameblo.jp/firenzefungo/

トスカーナ、フィレンツェ観光に関してFirenze in Tascaというトスカーナ、フィレンツェ個人旅行サポート会社のサイトにて記事を執筆中。
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