落とした食べ物、拾って食べますか?

Licensed by gettyimages ®

日本でも「3秒ルール」が言い伝えられていることにちょっと驚きを隠せない筆者。実はイギリスでは3秒、5秒、いや10秒までなら落としたものを拾って食べても大丈夫という根拠のない迷信が存在するのですが、近年、科学者たちが「あくまでも迷信」ということを強調するように様々な実験を行っています。

外で落ちたら拾って食べないのに…

Licensed by gettyimages ®

例えば、外でアイスクリームを食べていて地面に落としてしまったらきっとほとんどの人が悲しいけど諦めるでしょう。でも、なぜ家の床なら3秒以内だとOKだと思うのか?

土足厳禁でこまめに掃除が行き届いている日本の家なら、まだ、その迷信は納得できるのですが、土足OKのイギリスで、床に落ちた食べ物を拾って食べるのは大丈夫と信じている人たちがいるのです。

この3秒以内ならOKのルールは「拾って洗わずに食べる」というものですから、筆者はこれをしたことがありません。こまめに掃除しているキッチンのフロアでも、いくら土足厳禁にしていても見えない菌が付着しているのは当然。もし、ぶどうなど1個転がり落ちてしまったらよく洗います。

そしてリスクを感じつつも自分が食べます(笑)。息子には一切食べさせません。でもこれを毎回しているのではなく、落としてしまったらだいたいは惜しみつつもゴミ箱行きにしています。

今回の実験で「時間は関係ない」ことが証明

Licensed by gettyimages ®

衛生面に関しては、正直イギリスよりも日本の方が断然標準価値が上だと常々思う筆者。土足で歩き回る床に赤ちゃんがハイハイしてその手を口に…なんていうこともしょっちゅうなので、子供がお菓子を床に散らかしてもそのまま食べるというケースも多いイギリス。

でもやはり、「3秒ルールは迷信。一度落ちたら時間は関係ない」と証明する実験結果が出ているのです。ある微生物学者が今回行った実験は、バターを塗ったトースト、りんご、ピッツアなどを大腸菌を広げた床に落とし、5秒後、10秒後と時間差で拾い上げたもの。

全てのサンプルに大腸菌が付着

Licensed by gettyimages ®

その結果、時間差は関係なく全ての食べ物に大腸菌が付着していたことが判明。「菌が繁殖している台所はもちろん、カーペットに落としても諦めた方がいい」とアドバイスしています。更に環境医学教授もこれに賛同。3秒ルールは迷信であり無視するように忠告しています。

普段から清潔を保つことが必要

Licensed by gettyimages ®

市販の「99%除菌」というクリーナーも、あくまでも見た目の綺麗な床にスプレーすれば効果があるということだそう。目には見えていない菌が付着している床は大腸菌やサルモネラ菌など「サイレント・キラー」と呼ばれる多くのバクテリアの温床。

ゴミや埃が落ちている床を除菌クリーナーでささっと掃除するだけでは、表面は綺麗に見えてもまだまだ菌が付着しているというわけでなのです。

とはいえ、人間は菌に免疫がある?

Licensed by gettyimages ®

イギリスの子供たちを見ていても、なんだかたくましさを感じます。土足の床をハイハイして落ちた食べ物を拾っていても毎回病気になるわけではないので、きっと免疫がついているのだろうとは思いますが、だからといって病気にならないというわけではないので、今回の実験でも専門家は「落ちたら絶対食べない」ように警告しています。

どうしても、の時は加熱調理を

Licensed by gettyimages ®

食べ物をちょっと落としたからといって捨てるなんてもったいない!という人ももちろんいるでしょう。筆者も貧乏性ですからつい思います。でもそんな時は加熱調理を専門家は薦めています。つまり衛生面を考えると、加熱調理ができないものは落としたら諦めるべき、ということなのでしょう。

「汚れたら掃除する」というのではなく、一日一度は拭き掃除をするべきとのアドバイスもありました。でもイギリスの場合は、とりあえず土足厳禁から始めてみることが大切ではないかと思う筆者。

中には日本人のように家の中では靴を履かない人もいますが、玄関という「靴置き場」がない家の造りなためにいい加減に脱いだ靴を置く習慣が。そして最も不可解なのは、ほとんどの家がドアを開けるといきなりキッチンなのです。

表の玄関は使っていない人が多い

Licensed by gettyimages ®

古い家屋を中だけ改装してある家などは、表玄関を開けるといきなりカーペットの敷かれたリビングになることが多いので、勝手口を出入りに使う人が多いのです。でもその勝手口が台所に繋がっているために汚れた靴をキッチンで脱ぐということに。

これって衛生面はどうなのよ…と日本人の筆者は疑問なのです。ただでさえ菌が多いといわれるキッチンなので靴を脱ぐにしても菌がキッチンに広がるのでは、と懸念。日本の玄関のように、きっちりした段差があるとないとではやはり違うものなんだなと今更ながら日本の衛星基準が高いことに関心しています。

少し余談も入りましたが、食べ物を落とした時の3秒ルールは迷信だから信じないように、というのが正しい結論なようです。体調を崩している時は特に注意が必要です。特に小さい子供は隙があれば何でも口に入れる癖があるので、一旦落としたものを食べさせないという習慣も身に着けさせた方がいいということですね。

この記事を書いたユーザー

Mayo このユーザーの他の記事を見る

公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

得意ジャンル
  • 話題
  • 動物
  • 社会問題
  • 海外旅行
  • 育児
  • テレビ
  • 美容、健康
  • カルチャー
  • ファッション
  • コラム
  • 感動
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら