今、日本では、2年前に行方不明となっていた女子中学生が無事発見され、20代の男子大学生に監禁されていたことが発覚した事件がいろんな意味で世間を騒がせている。

日本での女子中学生監禁事件の流れ

無責任な報道と世間の風

こういう事件が発覚すると、無事、監禁から生還したことを喜ぶのは一瞬で、いつも世間は別の疑問が沸き始め勝手に騒ぎだす傾向にある。「何故、周囲は気がつかなかったのか?」「何故、逃げられるチャンスがあったのに、逃げなかったのか?」と。それは、長い間、恐怖の監禁状態を実際に味遭わったことがない人たちには、所詮理解できないことなのだ。

世界中で発生している監禁事件

誘拐され、監禁され、手掛かりのないまま何年も経って無事発見されるケースは非常に少ない。世界中でこのような誘拐・監禁事件され、奇跡的に無事発見されたケースをいくつかここで取り上げておく。

ドイツで発生した10歳で誘拐、8年間監禁された事件

3,096DAYS (3,096日間)

出典 YouTube

上記、ウィーンで10歳の少女が誘拐された事件での被害者が自叙伝を出版し映画化された。日本でも公開された。

アメリカで11歳で誘拐、18年間監禁された事件

アメリカで3人の女性が10年間、誘拐、監禁された事件

アメリカで14歳で誘拐、9か月監禁された女性が体験談を執筆、インタビューでも語る

これらはほんの一部の誘拐、監禁事件に過ぎない。

何故、彼らは少女を狙うのか

何故、被害者たちは逃げられないのか

被害者にしかわからない恐怖

人はあり得ない事態や恐怖に遭遇したとき、逃げなければいけない!とわかっていても、恐怖で体が一切動かない時があります。逃げようとして、失敗して見つかったら、殺されるかもしれないという恐怖との闘いがあるのです。そして犯人に従うことで食べ物が与えられる、安全が保障されると自己防衛的な考えが優先されてしまうようです。ましてや監禁された時間が長ければ長いほど、正常な判断はできなくなることでしょう。

(筆者も突然、至近距離で銃で狙われ発砲されるというあり得ない体験をしていますが、その時、一瞬で恐怖が体を支配して、一歩も動くことも逃げたり隠れたりすることはできませんでした。)

誘拐、監禁された場合、その多くは犯人の身元がばれてしまうことを恐れて、殺害されてしまいます。無事、生還できるのは、奇跡に近いことなのです。

そんな奇跡が今回の埼玉の少女には起きました。もしも、あなたが、あるいはあなたの愛する家族や友人たちの身に同様なことが起きてしまい、何年も消息不明となってしまったら、無事、生還しただけでヨシとして大喜びしませんか?

今回のことで、いろいろ世間は騒ぎ立てることでしょう。ネットなどで犯人だけでなく、被害者の少女に対しても「逃げられたのに逃げなかったのは。。」などと憶測だけで中傷するようなことが発生するのではないかと思われます。

責められるのは、犯人だけで、被害者ではないのです。

事件の真相追及は容疑者を裁く上で刑事的には必要なことですが、まったく関係のない世間がそれを追究することではないのです。

今回、筆者が誘拐、監禁事件を取り上げたのは、被害者となった方たちの辛く苦しい実情と恐怖、そして、逃げたくても逃げられないように精神的に追い込まれてしまうということを多くの人たちに知ってもらいたかったので、過去に起きた同様の事件を取りあげました。

長く辛い思いをした少女と、不安な日々を送られたご家族たちに、私たちにできることは、『そっとしておいてあげること』なのです。

ネットなどで、被害者に対しての中傷など書き込まないようにしましょう。そしてもし、そのような書き込みがあった場合は、反応しないように心がけましょう。

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さくらまい このユーザーの他の記事を見る

最後まで読んでいただきありがとうございました。
日本生まれですが、米国に30年間住んでいた米国籍のライターです。2014年に家族で日本に移住してきました。どうぞよろしくお願いします。

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