記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
大人がかかる子どもの病気シリーズ、今回はおたふく風邪です。
子どもがかかる病気というイメージがありますが、実際は大人も感染する病気です。しかも、「子どもがかかるより怖い」といわれています。

大人のおたふく風邪が怖いといわれるのはなぜでしょうか。医師に話を聞きました。

おたふくについて、おさらい!

俗におたふく風邪といわれる病気は、ムンプスウイルスの感染によって起こる病気です。
医学用語としては流行性耳下腺炎と呼ばれています。

一般的には子どもがかかる病気というイメージがあるかと思います。

症状としては38度を超える高熱が出るほか、耳下腺と呼ばれる耳の根元の部分から顎にかけて腫れ上がるのが特徴のひとつです。
この腫れのためにおたふく風邪、という名前がついたものと思われます。

ほかにも症状として、頭痛や腹痛、倦怠感や嘔気なども出ることがあります。

どうして大人もおたふく風邪になることがあるの

感染経路は、大人も子どもも同じです。
飛沫感染と接触感染です。

大人がおたふく風邪にかかる場合、多くはおたふく風邪にかかった子どもの看病をするなど、子どもからうつります。

おたふく風邪がうつる例
・狭い寝室で窓を閉め切って看病をしていている
・夜同じ部屋で無防備に眠る
・食事の介助をする

このようなとき、空気中に飛散していたウイルスやウイルスを含んだ子どもの唾液が間接的に口に入る、といったことはどうしても起こります。

大人のおたふく風邪はどんな症状が出るのですか?

大人がおたふく風邪にかかった場合も、子どもと同じ症状が現れます。

【子どもと共通の症状】
・38度を超える発熱
・耳の根元の部分から顎にかけて腫れ上がる
・頭痛
・腹痛
・倦怠感
・嘔気 など
ただし、症状が重篤になるケースが多くなります。
発熱も、例えば大人の場合は40度を超える熱が出ることも珍しくありません。

また、特に大人がおたふく風邪にかかった場合、合併症を起こすこともあります。
そのため、かかったかなと思ったらすぐに医療機関を受診することが大切です。
【合併症の例】
心筋炎
骨髄炎
難聴
・膵炎
・肝炎 など

大人の男性のおたふく風邪は、なぜ怖いといわれるのですか?

大人の男性がおたふく風邪にかかった場合、特に気をつけたいことは生殖機能へのダメージです。
大人になってからのおたふく風邪によって、精巣炎や睾丸炎を起こし、深刻な場合、男性不妊の原因になったりすることもあります。

40度を超えるような、大人がめったに出ない高熱によって起こる影響です。
そのため、大人のおたふく風邪は「怖い」と言われているのだと思います。

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【医師からのアドバイス】

特に子どももおたふく風邪にかかっているケースだと、つい自分のことは後回しにしてしまいがちかもしれません。
深刻な合併症を防ぐためにも、初期症状が出たら一刻も早く病院で適切な対処を受けることが大切です。

看病をするはずの大人が合併症を起こして入院、といったことになっては大変です。「かかったかな?」と思ったら、すぐに病院へ行きましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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