クリーンな国、シンガポール。この国がポイ捨てなどの法律に厳しいのは既に皆さんもご存知でしょう。クリーンな国で違反行為をすると罰金(fine)を取られるということで、双方の意味から「fine city」と呼ばれています。

多民族国家だからこそ厳しい

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多民族国家であるシンガポールには、中華系74%、マレー系13%、インド系9%、その他3%と多種多様の民族が住んでいます。宗教も言葉も文化などの生活習慣が大きく異なるために法律を厳しくし、国の秩序を保っているのです。

路上でのゴミ捨てやチューインガムの携帯、唾を吐く行為や喫煙、飲食など細かく法律が定められていて違反すると高い罰金が課せられます。このほど、シンガポールでは更なる国のクリーン化を図り、教育省が学校の教室での掃除を義務化する方針を発表。

日本の子供たちが教室掃除する姿にカルチャーショック

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筆者が住んでいるイギリスでも、小・中・高校と生徒は自分たちで教室を掃除する文化はありません。日本の子供たちが掃除する様子をYouTubeなどで見たイギリス人たちはカルチャーショックを受けます。

恐らく、ほとんどの国が学校には清掃員がいて子供たちが自分たちで掃除をするという習慣がないのでしょう。他の国から見て日本が「綺麗な国」と言われるのにはやはりこうした文化が抜きんでて優れているからでしょう。

日本に負けてはいないシンガポール

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ゴミ一つない街というのは旅行者だけでなく永住者にとっても気持ちがいいもの。クリーンな国として知られるシンガポールでも日本をお手本に、学校での掃除を義務化し習慣付けることで、子供たちに清掃することの自発的精神を養わせるというのが目的なようです。

そもそも、シンガポールがこんなに清潔なのは清掃員の努力によるものだというイメージが。事実、去年の調査では旅行者だけでなく永住者の7割がポイ捨てなどで違反で罰金を課せられていることも判明したのです。

これを懸念したリー・シェン・ロン首相が去年、「シンガポールは、掃除員の努力により清潔にされた国というのではなく、国民自らが自発的に清潔にしている国であるべきだ。」と主張。

家庭でもお手伝いさんを雇う傾向が

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シンガポールでは、一般家庭でも清掃会社スタッフに家の掃除を頼むというケースも多く、子供が「親が掃除をしている場面を見ない」ことも問題視されています。だからこそ今回の学校での清掃の義務化は、子供たちにとってもプラスになるのではないかと期待されているのです。

地域と両親の両方から子供たちに清潔にすることを教えていけるというのが最も理想的だとシンガポール政府は考えています。日本では昔からそういう文化があったので、今でも教室を掃除する子供たちは当たり前という感覚でしています。これは日本人として海外に誇れる習慣ではないでしょうか。

誰によるものでもなく自発的に掃除をし、クリーンに保つということを国全体ができるようになれば、シンガポールも本当の意味でfine cityになるはず。日本も海外のいいお手本となるようにこれからも「綺麗な国」のイメージをキープし続けていきたいですね。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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