「尋常性乾癬」(じんじょうせいかんせん)は不治の病

あれは雪が降るような寒いころでした。肘にができ、それは物凄くかゆいもので、かいてもかいても痒みが治まりません、一晩眠れず近所の皮膚科で診てもらうことにしたのですが、あんまり流行ってないのか数分と待たされず診察室へ通されました。

先生は辞書のようなものを見て何か悩んでる様子でしたので、私も不安になり「何か悪い病気ですか」とたずねたら、これは非常に治りにくい厄介な病気で「尋常性乾癬」(じんじょうせいかんせん)というものですと教えてくれました

尋常性乾癬はうつる病気ではありません

Licensed by gettyimages ®

これにかかると数年で亡くなることも

どれくらい悪いのか恐る恐る尋ねたら、「不治の病」であること、すぐにでも治療が必要であることを宣告されました。
はじめは言われてる意味がさっぱり解らなかったのですが、先生が言いにくそうに、これにかかると数年で亡くなる人がいます、家族と相談なさるのがいいでしょう、ここでは治療は難しいということでした。

先生はもうかなりの年齢のおじいちゃん先生、診断が信じられずに、診察代も払わずに病院をで、頭の中で「このヤブ医者め」と毒づきました。

あきれるほど頼りなさそうな先生にがっかり

それで違う病院へ行くことにしましたが、近くにはあと1けんの病院しかなく仕方なくそこへ行ったのですが、そこも患者さんらしき人はなく、すぐに診察してもらえました。
先生は50才くらいの頼りなさそうな感じで、またまた不安になりました、そしてその先生は病名がはっきりわからないですが多分、尋常性乾癬ではないかと思います。不治の病で数年で死に至る場合もありますと説明を受け落胆し病院を出ました(ここでも病院代を払った記憶がありませんが、もう時効ですね)

2けんの病院で同じ診断を受けて、自分に死期が近づいてるのかと怖くなりもう何もする気がなくなりましたが、会社へは連絡しなくてはならないので出社することに、同僚にこの事を話したらみんな驚きはしましたが励ましてもくれました(ありがたかったです)

女の先生は名医だった!命の恩人

みんなが慰めてくれはしたのですが、気分は沈んだままでその日は休みを取ることに決めました、仲のいい同僚が大きな病院で診察してもらうように薦めてくれたので半信半疑で一番大きな病院を受診することに、2時間ほど待たされて、診察室へとおされましたが、そこにいたのは女の先生でした。なんだか嫌な気分でした、それは最初が「おじいちゃん先生」、次は「たよりない先生」、そして今度は「女の先生」です

また同じことを言われるのかと覚悟を決めていたら、先生はニッコリ笑ってこう言いました「20年ほど前まではこの病気で亡くなる人がいたんですよ」今は良い薬があるから大丈夫、安心してと言ってくれました、「不治の病なんでしょう」と聞くと軽く頷いて、「でもね病気の進行を止めることが出来るから、あんまり深刻にならないで良いですよ」と言ってくれたので少し気が楽に、でも女の先生なので信用できないなと思っていたら、私の顔に出てたのかそばにいた看護師さんが、この先生は、名医なんですよと小声で教えてくれました、この一言で今までの不安が吹っ飛びやっと安心できました。

同じ病の重症患者

さっそく血液や尿検査をすることになり、後日また来院するようにその日にはバスタオルを持ってくるように言われ、治療には2時間くらいかかるとのことでした。会社に戻り治療で進行を遅らせることができると言う事を報告したらみんなが喜んでくれたので、私も何だか気持ちが楽になりました。

通院当日、待合室で顔が真っ赤になった女の人をみかけましたアトピーの患者さんだろうなと思っていたのですが、病室に入り前回の検査結果の話をしているときに、顔の赤い女性の話をしたところ彼女も、私と同じ病気であると教えてくれました。この病気ははじめは肘やひざから始まり、やがて全身に広がり皮膚呼吸ができなくなり死に至ることを知りました。(彼女は重症患者で何年も苦しんでいたのでした) 

長風呂と日焼けマシーン?でラッキー!

治療では、全裸になりバスタブに首までつかります 中には白い液体が入れられていましたが、嫌な臭いはしませんでした
時計のタイマーは20分にセットされていて、それを3回くり返すように指示され、約1時間と長風呂でしたがお湯の温度はぬるかったです。

風呂から上がるときは体を洗わないでバスタオルでかるく拭く程度で治療室へ移動、そこには大きな日焼けマシーンのような機械がありました バスタオルをとって全裸で機械の中にあおむけで15分、うつ伏せで15分焼かれましたがヒリヒリはしなかったです。

この病気は、ほおって置くとやがて全身に発疹ができそれがカサブタになり出来ては剥げ出来ては剥げを繰り返し、しだいに大きくなり死に至ります。当時、最高の医療を受けられてとてもラッキー】でした。

機械からでたあと、発疹の所にクリームを塗ってもらい1回目の治療は終了しました、先生にこの治療をどれくらいの期間続けるのか質問したのですが、やはり「不治の病」です一生かかって治療を続け何年か後に、新しい治療法が出来たらもっと楽になるでしょうとの事でした。

俺達、乾癬じゃないよね 長湯しただけっす!

Licensed by gettyimages ®

症状がひどくなると、お猿さんもビックリするような真っ赤っかになります、感情をコントロールできない時、いらいらした時に体中が痒くなり眠れなくなります、お部屋の中は掃除しないと、雪でも降ったのかというくらいフケみたいなのやカサブタの剥がれたものが散乱します。

痒くて眠れない日々

Licensed by gettyimages ®

あれから25年、まだ生きてます!

あれから25年経過しましたが一時は死のうとしたこともありました途中で新薬ができ今はそれを服用しています相変わらず痒くて眠れない日々ですが睡眠薬を処方してもらい
なんとか頑張っていられます、尋常性乾癬にかかりしばらくして糖尿病も発症、これも不治の病で一生血糖コントロールが必要です、同じ病気で苦しんでる人が多いようです、頑張れ!。「名医は必ず近くにいます」

この記事を書いたユーザー

ゆきぼ このユーザーの他の記事を見る

長崎在住58歳です、映画を見ることが大好きです。

得意ジャンル
  • 話題
  • マネー
  • 社会問題
  • テレビ
  • エンタメ
  • 感動
  • ニュース

権利侵害申告はこちら