相談しにくいパワハラの例

ある日。誰がした間違いか分らない出荷がありました。しかし誰が間違いをしたかを明らかにしなければなりませんでした。流通センターのセンター長は悩みました。そして流通センターの古参社員であるミノルに相談しました。ミノルは僕に任せてくださいと言いました
センター長はミノルが泥をかぶってくれると思いました。
しかしミノルの行為はセンター長を裏切る卑劣な行為でした。
仕事の終わりが近づいたある日、ミノルは安田君を詰問しました。

「お前!この前は間違った出荷をしたやろ?」

ミノルは安田君に反論の機会を与えないほど威圧的な口調で言いました。
安田君は急に言われて顔色が変わりました。
でも社員であるミノルに反論することは職を失うことだと思い堪えました。
安田君がいる会社では仕事のミスは表にして月の初めに回覧板に挟んで全社員が閲覧することになっていましたが、仕事のミスの調査は正確には実施されていないと多くの社員は薄々と気付いていました。
ミノルの上司の藤田主任などは敵対関係であるセンター長に聞こえるように、
「我がチームの誤出荷の件数があまりにも多すぎて公平な調査が行われていない!」と叫んだこともありました。
何もかもがデタラメな会社だったのです。
そんな会社で真面目に働くことは無駄なことだと多くの社員は思っていました。
そして無用な正義心を出すことは職を失うことだと思っていました。

片山女子社員の安田君へのイジメも酷くなってきました。
安田君と一緒に働いているパートが休んでいる時に安田君が昼休み返上で頑張っている時でも安田君の手を止めて片山女子社員のチームの仕事を無理矢理手伝わせようとしました。
安田君が忙しいから断ると古参社員の池満女子社員に告げ口しました。
片山女子社員は自分だけが不幸だと思っていました。
そんな被害者意識が安田君へのイジメに拍車をかけていったのです。
安田君が働いている会社では世間一般のモラルも規律もありませんでした。
あるのは不平・不満を止めどなく垂れ流している社内風土だけでした。
そんな社内風土を社長である後藤田社長は知っていたのかはどうかは分らないが、知っていても他のことで忙しくて構っている暇がなかったのかもしれません。
安田君は陰湿なイジメに憤りを覚えずにはいられませんでした。
でも生活がかかっていたので毎日出社する時には「今日は無事な一日であればいいがなぁ」と願う毎日になりました。

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ここでは富夢というハンドルネームで記事を書かせてもらっていますが「マサ」や「ありがとう工房」の著者名で絵本もキンドルストアやインターネットの創作サイトで公開させてもらっています。
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