「手直し」といても憲法九条のことではありません。
政治の構造改革をいつか何処かでする必要がありそうだという意見なのです。

自民党が参議院の議席を過半数、公明党とあわせて三分の二を越える勢いを目指していますが、自主憲法に改正するという目的のためとはいえ、国会での力関係で一強となるのは一時的であれ、なんであれ悪い政治になります。独裁政治に近くなるからです。

民主政治の基本は(理想は)2大政党の対立で行われるのが望ましいのですが、現在は一強多弱になっているようで、構図としては最悪といわれるものです。どこかで2大政党に収斂するのが資本主義制度下では必然なのですが、混迷が続いているのです。

2大政党が必然というのは、資本主義経済社会で対立するカテゴリーとは、雇用者と労働者以外にはあり得ないからです。労使の対立となるのです。喧嘩をする構図というのではありません。会社や企業、国の運営でも互いに協力関係でありながら、その生み出す利益の配分で必然的に対立が起こり、その調整に互いの権益代表が企業内や国会内に存在することになるのです。

現在の日本の野党には様々な党派が複数(多数)存在していて、それぞれ固有の思い入れがあり、しばしば労使対立のテーマ以外で争うようにおもわれます。それは結果として与党(雇用者側)を有利にする行為なのです。

例えていうと、労使対立の主要問題、給与(ベースアップ)を討議しているとき、野党の別の代表が自分達の固有の優先課題、社員食堂の改善を優先的に話し合いたいと言い出したり、別のグループ代表は、いや今優先すべきは女性差別問題だ、などとそれぞれの思惑を述べ議題を混乱させ、期せずして敵を利する行為をしているのです。

中心議題から焦点を外す行為は敵方が望む戦法で、今の野党は自らそれを行っているかに見えるのです。

次の選挙で野党の中核となり得るのは(数からみて)民進党かと思われますが、中核党が全野党に呼び掛けて7月の選挙では与党側を大勝させないことを第一の目標とする、と選挙協約する必要がありそうです。

一人区で野党の重複をさける、などといった協約は瑣末で急の役には立ちません。選挙で、共同戦線で戦うためには共通のテーマが必須です。全野党でテーマを一本化することこが望まれるのです。

与党の目論見である憲法九条改正問題は、選挙中に限り、全員で完全に無視することです。

ディベイト(討論)の基本に、相手の好む(得意な)テーマでは戦うな、という鉄則があります。与党の仕掛けてくるテーマは無視して、次の選挙では国民が耳を傾けそうなテーマで戦うべきです。色々ありますが「格差社会を直そう」「一日10時間働いても生活ができない馬鹿げた最低賃金を見直そう」「派遣労働法を撤廃」「終身雇用制でないまでも正社員制度に」・・等々。「みなさん、与党の大勝を許してはなりません。社会改革を達成するためです。格差社会を直しましょう」と叫んで、憲法問題は無視することです。

昔の社会党が考えそうなテーマを再考して野党が共有、与党側を狼狽させることができれば、負けても勝ちです。

今度の選挙の目標を野党は全員で明確化することです。目標はただ一つのはずです「与党を大勝させない、衆参いずれでも三分の二の議席は許さない」

くれぐれも忘我迷走しないことです。憲法改悪反対などと、虚しく叫ばないことです。それは敗北の道に他なりません。

その他、抽象論は次の選挙では控えるよう申し合わせ、全員でバーニー・サンダース風に社会主義者を標榜するのも面白そうです。教育費、大学の無料化なども国民(特に18-20歳の新有権者)には大受けで興味をもつでしょう。投票に参加したいと思うでしょう。選挙で勝てないまでも、大負けはしない、サンダースが今日まで善戦しているのを見習うのは至当で良策に思えるのです。

蛇足:今の野党に肩入れしているのではありません。日本の政治の二大政党化とその均衡を願っているのです、よき日本の将来のために。

日本の政治、手直ししないと・・やばいね

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まじ 東風 このユーザーの他の記事を見る

八ヶ岳南麓に隠棲。世事にまだ興味深々。

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