TSOTSI (日本語ではツォツィ)という映画をご存知ですか?タイトルのツォツィというのは、ソト語のスラングで”チンピラ”という意味だそうです。これは、2005年のイギリスと南アフリカの合作映画です。原作はアソル・フガード。

ヨハネスブルグの旧黒人居住区のソウェトを舞台とした差別と格差社会を問題としたスラム街に住むある少年の人生を描いた映画です。この映画は世界中でとても高く評価され、第78回アカデミー賞の外国語映画賞を始め、様々な賞を世界各国で獲得しています。

ストーリー概要

母は病気で父は暴力的でかなり貧しい家庭環境で、学校にも行けずに育った一人の少年が唯一心の支えにしていた犬を、父親の暴力で傷つけられたことをきっかけとして家から飛び出した。

少年は、その後、スラム街で幾度と無く犯罪を犯し、生きていくためには他人を傷付けることをなんとも思わなくなっていた。だが、ある日、カージャックを犯した時、奪った車の後部座席に赤ん坊が乗っていたことで少年の心の中に、ある変化が目覚めていく。

ふとしたきっかけで、少年の人生観が大きく変わっていく様を描いたものです。

愛情を知らないで育った子供は、人を傷つけることに対して何も感じない

私は数年前にこの映画のDVDをニューヨークの図書館で借りて観ました。どういう映画なのか全く知識のないまま見始めたのですが、映画での言語が英語でもなかったのですが、(英語の字幕付き)とてもひきつけられました。

貧しいゆえに学校に行くこともできず、貧しいゆえに生活が荒んで行く。愛情というものがどういうものかもわからずに、人を傷つけることに対して、何も感じない。ただ、生きるために罪を犯してしまう。だけど、人の愛に触れた時、人間が本来誰でも持っている”優しさ”と"情け”の心がめざめていく様を、この映画は教えてくれるような気がします。

実際に起きているカージャック 後部座席に幼児が!

この少年が犯したカージャックは、アメリカでも日常茶飯事で発生しているものです。そしてこの映画と同じで、奪った車の後部座席に赤ちゃんが乗っていたということがよくあります。

一瞬でカージャックが行われるため、後部座席に幼児が乗っていることに気がつかず車を奪ってしまったということが、本当によくあるのです。

ですが、カージャック犯は、車を奪うことが目的で、幼児の誘拐が目的ではないため、これは思わぬ誤算となるのです。

たいていの場合が、カージャックされ、 幼児ごと連れされた場合、幼児は無事に発見されます。幼児をどこかに放置することはさすがにできないようで、そういう場合は、奪った車を犯人は幼児を乗せたまま誰かに発見されやすい場所に駐車して逃走するパターンが多いみたいです。

カージャックはしても、罪の重い誘拐犯にはなりたくないためなのかもしれませんが、 犯罪を働くものにも、温情はあるのだと思いたいですね。

日本での犯罪は、貧しさからではなく自分本位のものが多い

人としての倫理的な教育と愛情は、子供たちの成長の過程でけっして怠ってはいけないものです。何があっても、絶対に人を傷つけてはいけないのだということを、親または保護者や周りの大人たちがしっかりと教育することはとても大切なことなのです。

今の日本という国は、アメリカまた海外のような貧富の差がほとんどありません。だから、アメリカや海外ほど犯罪は多発していませんが、子供たちの間のいじめは、アメリカ、海外以上に発生していますし、近年、エスカレートしていますよね。

今の日本でちゃんと倫理的教育がされているかといえば、かなり疑問です。今の日本は貧しくなくても人を傷つけたり殺してしまうような人が本当に増えていますよね。そういう殺人事件のニュースが後を絶たない気します。

貧しさゆえの犯罪というより、日本での犯罪は、自分の感情優先あるいは、自分の強欲のための犯罪が殆どなのではないでしょうか?

子育ての大切なポイントがひたすらお勉強、成績におかれていませんか?それ以外のことをおろそかにしていませんか?いじめで人は死ぬのです。言葉も暴力となります。 直接手を下していなくても、人を傷つけていることがあるのです。 人の痛みをちゃんと感じられる子供に育てることが本当に大事なのです。

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さくらまい (Mai Sakura) このユーザーの他の記事を見る

最後まで読んでいただきありがとうございました。
日本生まれですが、米国に30年間住んでいた米国籍のライターです。2014年に家族で日本に移住してきました。どうぞよろしくお願いします。
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