がんにかかり、すでにステージⅣだと告げた陽三(西田敏行)。周りからは治療の継続を進められるが、陽三はこれ以上治療を続けることを望まないという。

その後、葉菜子の母・律子(風吹ジュン)が陽三のもとを訪れる。
そして「怖くないの?」と陽三に聞く。

それに対し陽三はこう答えた。

「こぇーよ。ものすげぇこぇーよ。
助かりてぇ一心でいろんなことひと通りやってみたけど、そん時、何か分かったような気がするんだよ。
あ、これは俺の寿命なんだなって。
人間、誰だって一度は死ぬ訳なんだから。
そっか、俺の順番が来たんだって。
そう思ったらすごい楽になった。
だから残された時間な、俺、俺の家族と一緒にいてーなってそう思ったの。」

陽三は覚悟をしていたが、妻の恵(水野美紀)はまだあきらめていなかった。
化学療法で効果をあげている病院を調べてきたのだ。

しかし「寿命なんだよ」と拒む陽三。
すると浩太(高田彪我、さくらしめじ)が「死ぬってどういうこと?」と問いかける。

陽三は、アリやテントウ虫、葉っぱなどに例え、自然の摂理を教えた。
そしてこう続けた。

「なあ、浩太。死ぬってことはな、生き物にとって特別な事じゃねぇんだよ。
誰にでもやってくる普通のことなんだぞ。
だから俺はな、死ぬことが不幸だなんて思ったことねぇよ。
だってそんなふうに思ったら、生まれてくること全部、不幸に向かって生まれてくるってことになっちゃうじゃん。」

しかし浩太は、それらを分かった上で
でも、寂しい。会えなくなるの、寂しい」と訴えた。

(中里陽三「家族ノカタチ)第9話より)

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