相談しにくパワハラの事例

安田君は借金が返済するまでは何が何でも今の会社で働き続けると決意しました。
転職歴が多い安田君でしたが、いつまでも転職を繰り返すわけにはいかないと思っていました。
無職での転職活動が長引けば今回みたいに借金しなければならない羽目に陥ると身に染みていました。
安田君は決意通りに真面目に働きました。
でもそんな働きぶりは腐敗した会社で評価されることはなかったのです。
でも安田君は脇目も振らずに働きました。

安田君が働いている会社では大きな派閥に属するか社長の知り合い・重役の知り合いであれば仕事が出来なくてもさぼっていても居続けることが出来ました。
給料はそんなに変わりはないけど、ボーナスはそんな社員でも他の社員よりは多くもらっていたのでした。
身内を贔屓にする企業は数多くありますが、安田君が働いていた会社では色々な利害関係が渦巻いて優遇される人と冷待遇される人に分れていました。
どんなに働いても大きな派閥に属さず社長や重役の知り合いでなければ、昇給も定年までいても入社時と比較して1万円も変わりませんでした。
そんな会社では要領よく立ち回った方が得なのです。
要領のいい人は強い派閥に属そうとしました。
そして週に半分も出勤しないのにボーナスだけは人よりも多くもらうようになりました。
しかし所詮はよそ者扱いされていた派遣社員の安田君は強い派閥に属したくても無理な願いでした。

ミノルは相変わらず不平・不満を撒き散らしていました。
安田君に定時内では終わらない仕事を押し付けるようになりました。
多くの不満分子の代表になった気分でミノルは安田君に無理難題を言いつけました。
安田君が残業代をつけると他の社員に向かって言いました。

「新しい派遣社員は残業代をつけて人件費を圧迫させているぞ!」

ミノルの言うことは滅茶苦茶でした。
でもミノルが安田君に無理難題を言いつけるようになったのは不満解消もあったけど、社内に流れてきた噂も関係していました。

「コスト削減の為に流通センターでは社員の代わりに派遣社員を採用する」

こんな噂が本社から流通センターに流れてきた時は社員の表情は不安げでした。
その反面自分たちを追い出そうとする派遣社員に対して敵愾心を抱くようになりました。
そんな社員を諌める人は流通センターには誰もいませんでした。
彼らはサービス残業を余儀なくされていましたが、流通センターを追い出されたら働く場所がない人ばっかりだったのです。
会社に不満を抱きながらも会社にしがみつかなくてはいけなかったのです。

安田君は真面目に働く優秀な派遣社員でした。
しかし腐敗した会社で理不尽な目にあったのです。
安田君が受けた理不尽な目はまともな会社では考えられないほど卑劣なことでした。
そんな卑劣な行為が平然と行われていたのです。
安田君は心が折れそうになりましたが、生活の為に必死に頑張り続けました。

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ここでは富夢というハンドルネームで記事を書かせてもらっていますが「マサ」や「ありがとう工房」の著者名で絵本もキンドルストアやインターネットの創作サイトで公開させてもらっています。
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