【1】前回のまとめ

ブラック企業回避術、6つ目の記事になります。前2回は、公的機関から発表された「離職率データ」から、「ブラックに遭遇しやすい環境」を探ってみました。

先ずは、これまでの記事の内容を、簡単にまとめておきます。

(1)ブラック企業とは、人道的にも法令的にも「問題の多い企業」で、関わりたくない組織。


(2)ブラック企業も「組織」なので、組織維持の為に求人を出す。そこには、ブラック企業にありがちな「特徴」というものがチラホラ存在する。例としては、

●同業他社に比べて、やたらと賃金が高い。
●「初心者歓迎」「誰にでも出来る仕事」などという言葉が多い。
募集職種が、特に理由も無く「プランナー」「プロデューサー」みたいなカタカナ表記ばかりで、業務内容が想像できない。

↑こういった表現をすることで、イメージを操作している。


(3)厚労省が発表している「業界別の離職率」を調べてみると、離職傾向が高い業界として「接客の機会が多い業界」が目に付く。
又、「事業規模別の離職率」についてみて見ると、事業規模と離職率には、明らかに相関関係がある。
人が辞めやすい環境では、ブラックが発生しやすいと思われる。


(4)最も大事なのは、情報を自分で収集・調査し、自分で判断・確認・最終決定することである。「人がこう言っているから」という理由だけで結論を出すと、多くの場合うまくいかない。
この作業は、ブラック企業を避けるだけでなく、普段の仕事を進める上でも重要なスキルである。

今回は、「ブラック企業の募集要項にありがちな事」に戻って、分析・紹介していきます。

【2】ブラックにありがちな言葉 「若い従業員が活躍」

「若い従業員が活躍」「若くして職長に」こういう文言を、しばしば見かけます。
こういった言葉は、特に若い方(新卒者など)に対して、かなり響く言葉だと思います。
「自分も、頑張ればこうなれるんだ」というイメージを抱き易い表現です。

そのイメージ通りの職場ならいいのですが、残念ながら、そういう所ばかりでもありません。言葉の裏を読むと、以下の解釈が可能です。

「若い従業員が活躍」

従業員が若いというのは、中高年の従業員が少ないという事です。なぜ少ないのか?となれば、「さっさと辞めちゃうから」という場合があります。
職場に不満がなければ、そう簡単に辞職しません。辞める人が多いという事は、それなりに理由があります。


「若くして職長に」

早く管理職に就けるという事は、望ましい場合ばかりでもありません。管理職は比較的高い能力を求められます。自分の仕事だけではなく、他の人に仕事をさせる事も務めの内に入るからです。
高い能力を得る為には、それなりの経験が必要です。時間がかかります。入って間もない若者よりも、経験豊富な中高年が適任である事が多いです。
それをしないのには、理由があるハズです。適任者を育てられないまま、若者に任せるしかないのか、長く勤務してくれる人がいないのか…。

逆に考えると、若者が管理職になった場合、中高年までもたない構造になっている場合があると思います。要は、「従業員を使い捨てにする企業」の恐れがあります。

普通と違うのには訳があります。額面どおり受け取る前に、自分の頭で考える事が必要です。ちゃんと調査した上で、本当にそういった「若者が活躍できる職場」と分かれば良いと思いますが、そうでない場合も往々にしてあるのです。

【3】やはり、勤続年数が重要情報

ここでも、重要なのは「平均勤続年数」です。一般的に、何年間勤務してくれるのか?という事が、数字で出てきます。

長持ちしない、早くに人が辞めている会社は、様々な問題を抱えています。仕事内容が酷い、人事管理などの社内評価が酷い…。
これらは、一般的な企業にも存在する問題ですが、ブラック企業は酷さのケタが違います。

前の記事で、業界別の離職率について述べましたが、もっと個別具体的な情報を探すとなれば、様々な方法があります。
以下に2つほど紹介します。

【4】情報誌など

世の中には、企業情報について、様々な媒体が出ています。それらには、企業の財務情報から平均勤続年数まで出ています。
有名なものはいくつかありますが、ここでは「会社四季報」を紹介します。

会社名・業務内容・資本金・業績などなど、様々なデータが掲載された冊子です。
「株式投資などの参考にする為に読む」という方が多いと思いますが、数々のデータの中に「従業員の平均勤続年数」という項目があります。参考になります。

比較的大きな企業しか掲載されていない…という難がありますが、一度読んでみる事をお勧めします。

【5】ハローワーク

職業安定所、いわゆる「ハローワーク」の求人には、「企業毎に、離職率を公表する仕組み」があります。判明した離職率は、求人票に掲載されます。

ただ、離職率の開示は企業の義務ではなく任意なこと、高校の新卒求人では従来からあった仕組みだが・大卒や院卒に関しては本格始動したばかり等、絶対的なものではありません。

厚生労働省は来年度から、ハローワークを通じて大学生や大学院生を採用する企業に対し、 離職率の公表を求めることを決定した。

2015年春の大卒、大学院卒らに向けた求人票から、 過去3年間の採用者数と離職者数の記入欄を設けることになる。

ブラック企業は早期退職者が続出することを見越したうえで新卒者をはじめとする若者を、大量採用するのが特徴のひとつ。 離職率はブラック企業であるかどうかの有力な判断材料となり得る。

出典 http://news.doctor-trust.co.jp

2013年12月2日の記事。まだ始まって間もない制度ですので、上手に使うには、まだまだデータが足りない感があります。
しかし、「会社四季報」では拾っていない、様々な会社のデータが存在するでしょう。折角ですので、調査してみてはいかがでしょうか。

【6】まとめ

一見して、「美しい」「理想的」「期待できる」といった文言があった場合、鵜呑みにする前に、自分の頭で考え、冷静に分析することが必要です。

上記で紹介した情報を筆頭に、様々な媒体・アプローチ方法があります。クチコミサイト、近隣住民の評判、友人知人からの情報などです。

こういった「情報収集能力」「情報分析能力」は、就職活動でブラックを避けるだけでなく、就職後の実務にも役立つスキルです。面倒だと思わずに、真剣に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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