いつの時代も権力者の陰には策士が存在し、時にはキングメーカーとなって、実権を欲しいままにする。今月公開される韓国映画にも腹黒い策士が登場。腐敗権力をめぐって繰り広げられる心理戦。一体、誰が勝者になるのだろうか?

■だまし合いの連続で二転三転する勝者―。観客までも騙される!

『インサーダーズ/内部者たち』

出典 http://inside-men.com

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2016年3月11日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか、全国ロードショー!

(原題:『内部者たち』 2015年/韓国/130分)

財閥と政治家が癒着し、腐敗権力を作り上げている韓国。それを陰で操るのが策士のガンヒ。ところが悪事を代行させていたサング(イ・ビョンホン)が財閥の裏金ファイルを入手。サングは拷問で右手を失った挙句、失脚する。
一方、裏金ファイルを横取りされた検事ジャンフン(チョ・スンウ)は、復讐を企むサングを見つけ一発逆転の“告発”を持ちかけるが、計画が思わぬ展開に―。

静かなオナラほど臭いというが…

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暴力でのし上がるチンピラと、コネがなくて出世できない検事。そして政財界を操る策士。本作で一番恐ろしいのは感情的なチンピラでも検事でもない。うっすらと笑みを浮かべている策士ガンヒ(ペク・ユンシク)だ。品のある口調は穏やかだが、考えていることは誰よりも残酷でサングも捨て駒にしかすぎない。
曲者だらけの本作は容赦なく観客まで騙すので、見終わる頃には人間不信になること間違いなし。「もう誰も信じない」とさえ思える。
本作は未完だったWeb漫画をスクリーン上で完結させたもの。韓国では180分ものディレクターズカット版『内部者たち:ザ・オリジナル』も公開されたが、その結末は日本公開版とは違っていて興味深い。


■暴君の権力を利用する姦臣が国中の美女を強制徴収?

『背徳の王宮』

出典 http://haitoku-movie.com

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2016年3月19日(土)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー
(原題:『姦臣』 2015年/韓国/131分)

時は1505年。後に暴君と呼ばれる燕山君(キム・ガンウ)が王位に就いていた。燕山君は側近イム・スンジェ(チュ・ジフン)に操られ、母を死に追いやった勢力を粛清。こうしてスンジェは宮中の実権を握り、燕山君も国政より色欲に溺れていく。
燕山君が不眠や幻影に苦しむとスンジェは「一日に千年の快楽を享受できるよう1万人の美女を集める」と提言。女狩りが始まるが、燕山君の寵妃も黙ってはいなかった。

終盤の見どころは策士よりも、女同士のラブシーン

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暴君と呼ばれた燕山君のスキャンダラスな時代を描いた本作では、王を操る姦臣の策略と並行し、女たちのエロチズムな戦いが繰り広げられる。
王の快楽のためだけに集められた女たちは“名器”を持っているかどうか身体検査を受け、アソコの毛の量から穴の大きさ、感度までチェックされる。しかも王を悦ばせるための体位まで教え込まれるという徹底ぶりで、王の寵愛を勝ち得た者は厚遇されるが、敗者となれば戦力外。

“王の女”になるため、最後はダニ(イム・ジヨン)とチュンメ(イ・ユヨン)の頂上対決となるが…。

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これがまたよく分からない女同士の淫らな戦い。しかも、ダニに性技指導するのは姦臣のスンジェという。
国王のみならず、腰巾着だった策士スンジェまでもが欲情に走ったのだから、ろくなことにならない。その結末はぜひ劇場で見てほしい。


*****
『インサイダーズ/内部者たち』はイ・ビョンホン、チョ・スンウ、ペク・ユンシクの緊張感あふれる演技対決に背筋がゾクゾクする。

一方『背徳の王宮』では、イム・ジヨンとイ・ユヨンがフルヌードになって濃厚なラブシーンを披露。女同士で気軽に劇場に行くと、鑑賞後に気まずい思いをするかも。

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