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大きな地震が起きた後は、その恐怖感や絶望感が心身にも大きな影響を及ぼします。うつ病やPTSDをはじめ「地震酔い」という症状もあります。特に東日本大震災の後、多くの方が経験しているようです。

地震による甚大な被害を受けていない場合でも、度重なる余震で地震酔いを感じる方もいらっしゃるかと思います。

今回のテーマはこの「地震酔い」についてです。医師に話を聞きました。

「地震酔い」って、どんなもの?

地震酔いは、大きな地震を経験した後などに、実際に地震が起きていないにも関わらず、自分の足元が揺れているような感覚や地震が起こっているような感覚に襲われるものです。医学的な診断名ではありません。

揺れているような気がして、頻回に家族や職場で周りの人に「今、揺れてない?」と確認したり、テレビで地震速報が出ていないか見てしまうという人もいます。地震酔いにより、頻繁にふらふらしたり、めまい感や吐き気が出る場合もあります。

どうして地震酔いになるの?

1.平衡感覚の乱れ
地震酔いが起こる主な理由として、平衡感覚が乱れたことがあげられます。大きな地震の揺れを経験したり、揺れの激しい乗り物に乗ったりした後にこのようなことが起こります。

また、揺れている風景を見続けた目には、通常の風景も揺れて見えます。特に、大きな地震で余震が続いたことや高層マンションやタワービルなどにいて揺れが長時間続いた、という経験によって起こりやすいとも考えられます。

2.強い不安
地震に襲われた恐怖感から「また地震がくるのではないか」という不安が常に頭から離れない、心理的な原因も考えられます。

地震の恐怖を体験した直後は、神経が過敏になり「今度揺れが来たら、逃げなきゃ」と考えるのは当然です。あるいは子どもやお年寄りなど、避難に手助けが必要な家族が一緒に住んでいる場合は、心理的にも揺れに敏感になると考えられます。

≪不安や恐怖、強いストレスは自律神経の乱れにつながります≫
揺れている気がする…それ【自律神経の乱れ】が原因かも

改善方法や治療方法は?

地震酔いは、地震の直後は多くの方に起こることで、決して異常な反応ではありません。地震酔いは不快な症状ですが、ほとんどの場合は地震が落ち着き、しばらく安全な生活が続くと症状は消失するものです。

ただ、症状が長期間続く場合は、平衡感覚をつかさどる器官に影響があるような耳鼻咽喉科領域の病気、あるいは心療内科領域の病気を発症している場合もあります。

【医師からのアドバイス】

心理的な原因で地震酔いに悩まされていると思われる方は、できる限りの地震対策をしたら、まずは気持ちを切り替えリラックスすることを心がけましょう。

いつまでも改善が見られないときは、放置せず病院を受診してくださいね。

(監修:Doctors Me 医師)

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