相談者に説明しにくいパワハラ事例

これから書く話は実話を元にした話ですが、登場人物はすべて仮名を使わせてもらいます。
実際の名前とは違うことをご了承ください。
そしてこの話は実話を元にしていますが、読みやすさを考えて実際の出来事のタイミングが前後しているケースもあるので併せてご了承ください。
パワハラという言葉を最近はよく耳にするのではないでしょうか?
これから書く話もパワハラですが、とても陰湿なパワハラの例です。
でも不景気な時代では耐えなくてはいけなかったのです。
安田君はあまりに酷い実態に憤りを覚えました。
でも立場の弱い派遣社員は社員に盾をついたら「契約を更新しませんよ」の一言で働くことが出来なくなるのです。
こんなケースの場合は誰に相談したらいいのでしょうか?
長い話になるので何回かに分けます。

安田君は派遣社員としてある企業に派遣されました。
現在と違って人手不足の時代ではなくて新卒でもなかなか仕事が見つからない時代に安田君は派遣社員として中小電機商社で働くことになりました。
転職活動は何回も不採用の結果ばっかりだったので安田君は採用が決まった時に、とても喜びました。
親にも報告しました。
でも派遣された会社はモラルに欠けた会社だったのです。
酷くドロドロした空気の会社だったのです。
そして安田君は知らず知らずのうちにドロドロした社内の利害関係に巻き込まれて辛い思いをしていきました。
安田君が派遣された会社の流通部門では初めての派遣社員を迎えることになったのですが、社員は安い給与でサービス残業を余儀なくされていたのです。
しかし不景気の時代に転職先は簡単に見つからないのでみんな我慢して働いていました。
会社の悪口を言いながらも会社の上層部の命令は絶対でした。
それに逆らうことは職を失うことでした。

安田君が派遣された派遣先は会社の形態こそ株式会社でしたが、一部の人が私利私欲で動かしている閉ざされた会社でした。
そんな会社では陰湿な出来事が起こりやすいのです。
安田君もある時期を境に陰湿な出来事に巻き込まれていきました。
安田君の派遣先の会社では多くの不満や不平を垂れ流す人がいました。
小声で不満や不平を言う社員はどこの会社でもいると思いますが、安田君の派遣先の会社のそれは尋常なものではありませんでした。

「こんな仕事やってられるかい!」
そんな怒号を飛ばしたのは古参社員のミノルでした。
ミノルは古参社員でしたが、いつまでも平社員のままでした。
人の上に立ったり重要な仕事を任せてもらえなく入社以来ずっと同じ仕事を続けていました。
でもそんな自分に対する苛立ちもあり、不平・不満を垂れ流していたのです。
その不平・不満を横で聞いていた安田君はモラルのない会社だとふと思いましたが、少ないながらとはいえ借金があったので何とか頑張って働き続けようと思いました。
でも続ければ続けるほど会社の酷い実態を見て弱い立場の安田君に災厄が降りかかってきたのです。

片山女子社員も不平・不満を撒き散らしていました。
片山女子社員は流通部門の責任者である流通センター長にも噛みつくことも珍しくありませんでした。
人に不平・不満を撒き散らしてもどうしようもないことは内心は分っていたのかもしれません。
でも自分の鬱屈した感情を抑えることが出来なかったのです。
そんな澱んだ空気の職場で働くことは安田君にとって不幸でした。
でも不景気の時代には仕事があるだけ有難いのです。
安田君は懸命に頑張りました。

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ここでは富夢というハンドルネームで記事を書かせてもらっていますが「マサ」や「ありがとう工房」の著者名で絵本もキンドルストアやインターネットの創作サイトで公開させてもらっています。
多くの人が絵本や漫画を気軽に公開出来たらいいと思い、フリープログラムを提供しています。
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