長瀬智也さんや武井咲さんが病理医を演じているドラマ「フラジャイル」。

第7話は、33歳の下腹部痛を訴える女性。胃癌が見つかりESD(内視鏡的粘液下層剥離術)を行い、CTを撮ったところ肝臓に影があり、ガンの肝転移と思われていたが・・・・

アメーバ赤痢だった。

というお話でしたが、アメーバ赤痢とはどういう病気なのでしょうか?

好発は

途上国への渡航歴のある人に好発します。水や食べ物を介して体内に侵入します。

飲食物以外の感染経路として近年は、不衛生な肛門を介した性行為による性感染があります。

また、自立排泄が困難な高齢者が集まって集団生活をしている福祉施設内での、集団感染も見られます。

概要

主に大腸に壊死性潰瘍性大腸炎をきたすが、ときに肝臓・肺・脳などに進展し、アンチョビペースト状の潰瘍(肝膿瘍など)を形成する。

多くの感染例は臨床症状を示さず、一部の例が大腸炎や肝膿瘍として発症する。そのため臨床症状を示さない原虫保菌者が存在し、感染源となりうる。


輸入感染症、特に旅行者の下痢症の原因として重要である他、近年は性感染症としての国内感染例も増加している。

ここ数年、年間500~800例の報告があるが、90%は男性で国内感染が大半である。

出典「病気が見える⑥ 」

ドラマでは患者の北山さんは、「アフリカに戻らないと」と話していました。
渡航歴ありですね。

典型的な症状は

ドラマでは、「下痢なんてしていなかったぞ!」と言われていたように、下痢はなかったようですが、典型例では

イチゴゼリー状の粘血下痢便が特徴的です。また、しぶり腹や下腹部痛が見られます。

大腸内視鏡検査では、直腸やS状結腸を中心に潰瘍やタコイボびらん(タコの足のイボイボみたいになっている)が多発していることが多いです。

おまけ・・・ソセアタ入れて!ってどういう意味?

腹痛で苦しむ患者の北山さん。
ソセアタ入れて!」と指示を出す医師。

さて、ソセアタとは・・・??

これは、ソセゴンという薬+アタラックスという薬です。

ソセゴンは麻薬に準ずる強力な鎮痛剤で、ガンによる疼痛の緩和や術後の疼痛のコントロールに使われることが多いです。

アタラックスは痒み止めとしても使われますが、鎮静作用もあります。

医療用語の解説は、番組のホームページにも掲載されますが、早く知りたい人のために書かせていただきました。参考になれば幸いです。

途上国へ行かれた方は、下痢などがなくても気をつけないとダメなのだな、と改めて思いました。

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4度の手術に膠原病でバツイチで・・・と波乱万丈の人生ですが、”人生に喜びや笑いを添付したら結果は出るはず!”という「喜笑添結」で毎日を過ごしています。

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