ここ数年、ソーラーパネルを設置している場所も増えてきた。省エネ、土地の有効活用という点では画期的な物だと思う。土地を持て余す所有者や少しでも収入をと思う人には、初期費用次第では是非取り入れたい設備でもあるだろう。しかし私はこの太陽光発電の設置に関して少し、いや、かなりの疑問を持っている。

私は九州の片田舎に住んでいる。ここは蛍が見れるくらいに自然が豊かな地域だ。蛍だけではなく、カブト虫が網戸に飛んでくることも珍しくない。猪や鹿など多種の野生動物を見かけることも多い。こんな田舎でも時代と共に少しずつ開発、開拓されてはいるが自然を売りにしていることもあり周辺の市町村に比べればスローペースだ。それでもソーラーパネルの設置は順調に増えている。

そのうちこの辺も設置しだすのかな…と思っていたら案の定近所で設置工事が始まった。荒れ地や更地の有効活用と言えば聞こえは良いが、今回の設置場所は小さな山の登頂部分。最初は既存の道路を使う予定だったが近隣住民から事故の懸念が寄せられ、もう使っていない田畑を潰し山へソーラーパネルを運搬をするための道を作ることになった。この光景を見た時のショックはかなりのものだった。

運搬用道路の工事が蛍が見れる隠れ名所のすぐそばだったからだ。もうここで蛍は見れないかもしれないと心配していた。一度道路開発を生き抜いた蛍たちを信じるしかないという気持ちで過ごした。幸い蛍はその年にも見れたが数は減っていた。運搬用道路はまだまだ重機が出入りし工事が終わる気配がない。このまま蛍が減少していくばかりかもと思うと現場を通るたびに悲しくなってしまう。


トップの画像を見れば実に平和的で画期的なエネルギー生産のように見えるが、これは平地だからだ。山に設置するともなれば伐採し山肌を削り平地にしてからになる。これがどういうことかわかるだろうか。伐採されることにより、その範囲は土を留める木の根がなくなり地滑りが起きやすくなる。今まで平気だった雨量でも土砂崩れを起こす危険性が増すのだ。

野生動物にも影響が出る。例えば鳥ならそこに巣を作っていたのにいきなり追い出され新たな場所を探すことになる。もし巣の卵やヒナが木と共に落ちてしまえば…。木がなくなるだけでも野生動物にとっては死活問題。開拓範囲が広いほど生息可能な土地は狭まり、無事に新たな住処を作れても生息密度が増し結果食べ物や縄張り争いにより彼らは生きにくくなるばかりなのである。

こんな設置状況で環境の事を考えているとは思えるだろうか。企業は綺麗事というかメリットばかりを並べ立ててこの設置によって自然破壊が進んでいることには触れていない。触れるわけがない。設置するのはあくまでも客の都合だからというのはあるだろうが…やはりエコを売りにしているからには客の希望であれこの事実は突かれたくないこと。試しに「ソーラーパネル 設置工事」で画像を検索してみてほしい。建物の屋根や屋上、平地での設置工事の画像ばかりで、私が一番多く目にしている山を切り崩している設置工事の画像は出ない。出るとしてもすでに設置を終えた山を上空から撮影しているものだったり、野花が咲く程度に雑草が生え揃い地面が剥き出しになっていない平和的な画像である。

守るべき自然を破壊することで得るエネルギーがエコだというのなら、私はたとえ自宅の屋根であってもオイシイ収入源であってもソーラーパネルを設置することはないだろう。


最後に今後の課題となるであろう太陽光発電のデメリットを書いて終わりにしようと思う。

発電に使われるソーラーパネルはメーカーや設置場所の環境などでバラつきはあるものの寿命は20〜40年。その分維持費がかかりそうだが、数年に一度メンテナンスをすればいい程度で維持費の心配もあまりないという…。頑丈で寿命が長いのに低維持費で何が問題なの?と思う人は考えてみてほしい。ソーラーパネルは産業廃棄物に分類される。ということは、耐久年数が近付き始めれば全国各地で寿命を迎えるソーラーパネルが年々増える。それだけではない。災害などで壊れてしまう場合だってあるのだ。今現在設置済みのソーラーパネルが全て産業廃棄物となるのだ。そして私たちの子供や孫が大人になった頃には処理問題に発展するだろう。自然にも次世代にも迷惑極まりない。


規模は違えど日々増えていく太陽光発電。いずれは次から次に壊れていく時期が来るのは必須。この大量の産業廃棄物を押しつけ合う日が来ると思うとエコとは何かどうしても考えずにはいられないのである。

あなたはどう思う?エコのはずが自然破壊⁉︎太陽光発電の隠れた問題点

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