日本の空を守る、航空自衛隊

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先日、宮崎県にある航空自衛隊の新田原(にゅうたばる)基地へ見学に行って参りました。
写真は戦闘機・F-15。
スクランブル発進の際に出動している機体のひとつです。

スクランブル発進とは!?

武力攻撃が行われる場合には、周囲を海に囲まれたわが国の地理的な特徴などから、まず航空機やミサイルによる急襲的な航空攻撃が行われ、その航空攻撃は反復されるのが一般的です。
防空のための作戦は、侵攻側が攻撃の時期、地域、方法を選択できること、戦いの初期の対応のあり方が作戦全般に及ぼす影響が大きいなどの特性があります。 
このため通常から即応態勢を保ち、継続的な情報の入手に努めることで、作戦の当初から戦闘力を迅速に、総合的に発揮することなどが必要とされます。
実際の防空においては、敵の航空攻撃に即応して国土からできる限り遠方の空域で迎え撃ち、国民と国土の被害を防ぐこと。
そして敵に損害を与え、敵の航空攻撃の継続を困難にするように努めます。

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有事の際、日本の領土は警察が、日本の海は海上保安庁が守ってくれますが、日本の空を守ってくれるのは航空自衛隊だけです。自衛隊に代わる防衛力を、領空において日本は持っていません。
通常の自衛隊業務に加え、航空自衛隊が担っているのが、この“スクランブル発進”です。

他国の戦闘機が日本の領空に侵入してきた際、約2~3分以内にスクランブル発進できるように、昼夜を問わず三交代で待機している航空自衛隊。
その数はどのくらいなのでしょうか。

日本の領空を脅かす事態=スクランブル発進、その数は?

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上記グラフをご覧ください。
平成26年度の1年間に行われたスクランブル発進の回数は、実に943回。
この数字は、自衛隊発足史上2番目に多い回数だったとのことです。
1番多いのは昭和59年度の944回。
実は、1回分の差しかないほど、一昨年の日本の領空は脅かされていたのです。
皆さんは、この事実をご存知だったでしょうか?

過去5年間のスクランブル発進回数の推移を見てみると…

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昨年の安保法制の背景には、急速に増加してきたこのスクランブル発進の回数も一因だったのではないかと考えられます。

国別の回数の内わけを見てみると…

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ロシアの偵察機の数が主軸だった5年前と比較して、中国の回数が急速に増えていることがわかります。

さらに詳細な数字も

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1の表の北空、中空、西空、南混というのは、航空自衛隊のエリアのことです。
北空は北海道と東北、中空は東北以南~関西、西空は関西以西~九州、南混は奄美大島~沖縄諸島です。
南混エリアが圧倒的に多いのは、尖閣諸島があるためだと推測されます。

衝撃!ロシア機と中国機の飛行パターン例!

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上の図を見ると、衝撃を受けます。
①ロシア機が日本周辺をくまなく偵察していること
②中国機が尖閣諸島周辺を集中して偵察していること
この図を新田原基地で見せて頂いた見学者からは、驚きの声が漏れました。

自分の目で、事実を知ることの大切さを再考しよう

いかがでしたでしょうか。
実際に見学時にこれらの資料を見せて頂き、知らないことが多すぎて筆者は衝撃を受けました。
尚、この資料は決して極秘のものでもなんでもなく、防衛省のホームページにPDFファイルとして掲載されている公式資料です。
 
国防や外交に関する意見・見解は人それぞれだと思いますが、日本の領土に対して、どのようなことが起きているのか、その情報を我々はインターネットさえあれば知ることができるのですね。

皆さんもぜひ、一度防衛省や自衛隊のホームページを訪ねてみてください

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紙媒体の企画・営業・編集を卒業後、企業広報を経て、フリーランスのPRプランナー&ディレクターをしています。 (ハイパーメディアフリーターとも言う) 齢36。 エディトリアルディレクションが大好物ですが最近はブランディングが多め。

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