祟り

普通に怖いと思ったが、知人に話したら「それはちょっとひどいな……」と言われた話。俺の友達が結婚する前、付き合ってまだ間もない頃に突然彼女から、「うちの親戚って、なんかね、祟りか何かあるみたいなんだけど、そういうの気にしないなら結婚して欲しいんだけど」と言われて、気にしない友達は結婚したわけ。ところが二年後に嫁の従妹が亡くなって、その一月後に嫁の叔母さんが亡くなって、その数週間後に従弟がが亡くなって、そのすぐ後に伯父さんが亡くなったので、香典貧乏というか、出費がかさんだせいもあって、友達は嫁に冗談で、「祟りって凄いな」と言ったそうな。ところがその数日後にまた従姉が亡くなって、数えたら、最初に亡くなった時から三年以内に13人の親類が亡くなっていて、死因は全員交通事故死。それで、流石の親友も偶然にしては多いなと思った時、嫁から「別れたいなら、別れていいよ」と言われたけれど、「子供が二人いたし、そんなつもりは毛頭ないと断った」と言っていた。しかしその数日後に嫁が交通事故に遭って、幸い命に別状はなかったみたいだが、嫁の頼みで離婚して、それでも今もまだ一緒に住んでるみたい。実感が湧かないから、俺は友達に「そりゃ大変だな」としか言えなかったが、その時親友が言った、「大変だけど、偶然偶然!」という言葉が忘れられない。

じいちゃん

友人Yから聞いた話。今から二年ほど前、Yの爺さんが死んだ。Yは昔から超が付くほどの爺さんっ子だったもんだから、葬式のときなんかは年甲斐もなく、鼻水たらしながらわんわん泣いたらしい。ちょうどその爺さんが死んでから、初七日の日の事。その日はYの住んでるところでは、暴風警報が出されたくらいにやたら風の強い日にも拘らず、学校からの帰りのバス賃も底をついたYは、仕方なく家まで歩くことに。途中何度も飛ばされかけながら死ぬ思いで、やっと夜の七時半を少し回ったくらいに家に着き、鞄から鍵を出して玄関を開けた。すると、Yの帰りを待っていてくれてたかのように丁度良いタイミングで、玄関から真正面にあるYの部屋のドアが開いた。部屋の中では電気もテレビもついていて、おまけに、唯一の暖房器具であるハロゲンヒーターまでスイッチが点いていた。ははん、これは母ちゃん、気を効かせて俺の部屋を暖めておいてくれたか。Yは嬉しくなって、いつもより明るい声で「ただいま」と言い玄関を上がった。だが、いつもは返って来る返事が今日は無い。不思議に思い、さっき脱いだ靴の方を見ると、玄関にはたった今脱いだ自分の靴が散らかっているだけで、母はおろか父の靴も姉の靴も無い。そう言えば、今日は自分以外の家族は全員祖父の法事で、家には遅くまで帰ってこない日だった。とっさにYの頭には、昔映画で見た真っ暗な部屋の中に立っている髪の長い女の幽霊のビジョンが浮かんだ。まさか、とは思ったが、幽霊やらお化けじゃなかったとしても、泥棒と言う線はありえる。Yはなるべく足音を立てず部屋の入り口まで進み、そっと中を覗き見た。部屋の中には、先日死んだはずの祖父がこちらに背中を向けて座っていた。それが祖父だと分かった途端、Yの恐怖心は一気にしぼんだ。昔からホラー映画も誰かと一緒でなけりゃ見れないほどの怖がりだったYだが、たとえ本物の幽霊であったとしても、祖父となれば話は別だ。Yは懐かしさと、死んでも自分の所に会いに来てくれた事への嬉しさで、思わず涙ぐんでしまった。爺さんは、生前の癖だった特徴のある咳を二、三度し、ぎこちない動作で毛のない後頭部を掻いた。「じいちゃん」Yが呼びかけると、爺さんはのそりと立ち上がり振り向いた。気のせいか、振り向きざま、爺さんの輪郭線がぐにゃりと歪んだように見えた。振り向いた爺さんの顔は、インクを被せたように赤かった。「お…おお、Y、Yか」爺さんが自分の名前を呼ぶ。聞きなれた懐かしい爺さんの声。だが、イントネーションがおかしい。平坦すぎる。生前、爺さんには強い地方のなまりがあったが、今の爺さんから聞こえてくる声は、パソコンで作った人工音声のようだった。爺さんが、のそりとこちらに一歩歩み寄る。

「じいちゃん、どうした」あまりに様子がおかしい爺さんに呼びかけると、爺さんはまたさっきと同じように咳をして、頭を掻いた。「じいちゃん、うちに帰ってきたのか?」Yがそう聞くと、爺さんは少し考える風に天井のあたりを見て、「お…おお、Y、Yか」さっきとまったく同じ台詞を、さっきとまったく同じ発音で繰り返した。そこでYは少し怖くなった。こいつは爺さんなんかじゃないんじゃないか。爺さんはまだ天井を見ている。指先から滴り落ちた赤紫の液体が、部屋のカーペットの上に小さな水溜りを作っていた。よく見ると、腕の不自然なところから肘が曲がっている。と言うより、肩から肘にかけてが凄く長い。生きてるときの爺さんはこんなんじゃなかった。こいつはもしかして、爺さんの真似をしている別の何かじゃないか。Yは少しずつ少しずつ、足音を立てないようにすり足で後ろに下がった。それに気付いたのか、爺さんのふりをしたそいつは、首だけを異様に長く伸ばしてこっちを見た。まずい、気付かれた。そう思った次の瞬間、目の前にそいつの顔があった。肩から上だけが不自然に伸び上がっている。伸びきった首がゴムのようだった。目の前で、そいつの口からごぶごぶと赤紫の泡が立った。「お…おお、Y、Yか」Yは絶叫した。それからYは、無我夢中で近くの本屋目指して走った。家に一人でいるのが怖かった。9時を過ぎ、家族が帰ってくるまで家の中には入れなかった。それからYは、家族にその事を話したが、誰もまともにとりあってはくれなかった。結局Yはその日の夜、あの赤い爺さんの出た自分の部屋で寝る事になった。Yは気が気ではなかった。目をつぶっても、開けるとあの赤い顔があるようでなかなか眠る事は出来なかった。しばらく経って、それでも恐怖と緊張を眠気が押さえつけ、Yは何とか眠りについた。明け方になって目が覚めると、どうも顔がむずがゆい。洗面所に行って鏡を見ると、顔が赤紫の汁でべっとりとぬれていた。その日からYは、自分の部屋で寝るのを止めた。次にまたあいつが出てきたとき、今度こそ逃げられる気がしなかった。Yは今でも言う。「あれは爺さんなんかじゃなかった」

ベランダの物音

俺が大学生の時、一人暮らししていたマンションの話です。自分には霊感とかまったくないんですが、夜部屋にいると「シャッ・・・シャッ」という変な音が聞こえてきて、へたれな俺は、なんの音だこれ・・・?と怯えてましたwそして、その音が聞こえだして、たしか1週間後の夜9時過ぎ頃、ベランダから音がしたんで、いつもの音と違うな?と思ってそっちを見ると、カーテン越しに人影が!変な音がしていたこともあって、幽霊がでた!?と直感しました。あまりの恐怖にベッドから動けずにいると、「ドン!ドン!ドン!」と窓ガラスを激しく叩く音が・・・しかも、カーテンに映る影には、刃物らしきシルエットが見えたのです。殺される!?と思った俺は、ベッドから飛び起きて裸足で逃亡。必死の思いで玄関を飛び出して、管理人室に逃げ込みました。大家さんにパニくりながら部屋で起きたことを説明すると、当時もう必死だったので、なんて言ったか覚えてないんですが、大家さんはすぐ警官を呼んでくれました。(よく信用してくれたな・・・)451 :本当にあった怖い名無し:2006/07/10(月) 22:59:20 ID:vkGJirHt0そして10分くらいで警官が2人やってきたので、大家さんと4人で俺の部屋にいくことになりました。そして扉をそっと警官があけようとしたんですが、なぜか鍵がかかっていました。もちろん部屋の鍵なんて持ち出してないし、そもそも必死で逃げてたので鍵をかけるわけがない。警官に「あなた本当に見たんですか?鍵がかかってるようですが」俺は「もちろん見ました!」と必死に訴えましたが、警官はあまり信用してないご様子OTLとりあえず、大家さんの鍵で部屋に入ることに。そして扉を開けたら・・・いたんですよ!包丁を持った女が!しかもよく見ると、隣に住んでる人!それに加えて、「入ってこないで!私を殺す気でしょう!あqwせdrftgyふじこlp;」もう何を言ってるか、最初しか聞き取れないほど電波ゆんゆん・・・その女を警官がなだめようとしたその時!女がベランダにダッシュ。となりの部屋にいこうと柵を乗り越えました。逃げたと思ったその瞬間、女が消えた・・・そう、落ちたんです・・・(部屋は2F)ドサァッと鈍い音がしたので、急いでベランダに行き下を見ると、太ももに包丁がつきささって血まみれになった女が、ばたばた暴れていました。俺が唯一体験した洒落にならない怖い話です。あそこで逃げてなかったらと思うとガクブル後日、大家さんから詳しい話を聞いたんですが、俺が聞いてたシャッ!という音は、「壁を包丁で切りつけていた音だったんじゃないか?」とのこと。部屋の壁がぼろぼろになってたそうです。俺の記憶では、3ヶ月くらい前から、そういえばほとんど会わなくなったなぁと。でも、3ヶ月前は普通の人だったんですけどね・・・皆様も隣人には気をつけてください。あなたの隣人は正常ですか?

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